エンジェル・ハート
みなさんは『CITY HUNTER』という漫画をご記憶だろうか。子供向けの雑誌に掲載されていた北条 司の作品である。『キャッツアイ』の作者といえばわかりやすいかもしれない。
登場人物の女性の描き分けが微妙すぎて、誰が誰やらわからなくなるというのに、CITY HUNTERはかなり長期間に渡って連載されていたようで、単行本はものすごい巻数になっていたと記憶している。
ただ少年誌の宿命か、作者には悪いけどワンパターンの色が濃すぎた。深いとこまで話題が入っていかず、オチへ向けてはお約束一辺倒。下ネタで笑いを誘っておきつつ、シブくオチを決めようとしても、相も変わらない登場人物の日常ってな感じで、毎度お馴染みなのであった。
けれども物語の底辺を流れる話として、主人公と助手(パートナー)の恋物語もあるのだけど、表面的なストーリーの流れに比べたら緩慢以外のなにものでもなく、やはりマンネリは避けられないままであったように思う。
以前から書店で見かけて気になってたのが『Angel Heart』。同じく北条 司の作品ながら、表紙を見るとどうもCITY HUNTERと登場人物がダブっている。あるいは作者のキャラ描き分けが相変わらず甘いのかとも思っていたけれど。
ちょいと立ち読みしてみて、大人向けに脱皮したストーリー展開に「ほう・・・・」と感じ、1巻から読み倒してみている。
いい年こいたオッサンが読みふけるにはどうかと思うが、CITY HUNTERの世界を知ってる人ならそれなりに興味深いストーリー展開ではある。そして、人の生き死にをいくつか体験した人なら、少しは泣けるんでないかね。
簡単に心が動かなくなり、ひたすら沈んだ感情しか持てず、出せるのは怒りと嘆きの感情だけという私でさえも、涙してしまう場面がある・・・・。
そしてたぶん、私は涙したいのだと思う。心を動かしたいのだと思う。すっかり涙もろくなってるはずの私が、涙することなんざ実生活ではまったくない。持てるのは暗い恨みとか怒りの感情のみ。
そんな私なのだから、小説や漫画の中で心を動かしてみても、とりあえず勘弁してほしい。
私の周囲の世界は、打算とか保身なんていう、あまりにも汚すぎるジメジメとした感情ばかりなのだから・・・・。
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