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門の先へ見送る

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 Fujifilm X70  1/500  f/2.8  ISO=200

 数少ない開いている花を追い。

 職場の先輩のね、葬儀に参列してきました。異動して別の事業所で所長さんになってたんですが、同じ職場へいた頃から闘病してましてね。本人は明るくふるまってましたけれど、まぁ容易ではない病なのだということは同僚みんなが知っていたこと。
 とても周囲に気を使ってるのに、使ってるようには見せたくないタイプで、たまに裏で弱音を吐いたりしてましたっけ。尊敬する先輩でしたので、俺に弱音を吐いてくれるようになったんだなぁ、なんて感激したりしましてね。

 私が今の職場へ異動する前には、実力派の重鎮でしたので、私なんかまともに会話してもらえるような立場ではなかったのですが、頭数が少ない場末の事業所ではなによりチームワークが大事で、ムードメーカーとして頑張ってる先輩を見て驚いたものです。どちらかというと寡黙なタイプでしたから。

 下っ端がやるような仕事でも率先してやるし、それを嫌味なくサラリとこなしつつ笑いを誘うようなところがありました。
 仕事にはシビアで手抜きなんかしないし、でも下っ端が困ってると知らぬフリはできない性格で、必ずフォローしてくれるし、かといって甘えてると見抜けば突き放すし、イケると思えば全面的に任せつつ、裏できっちりフォローしてくれてるような。
 上司としてかなり理想に近い人材ではあったのですよ。おそらく会社の偉いさんはそれを見抜いてはいなかったでしょう。だから昇進とはいえ本人としては不本意な部署へ異動となり、異動前に残した「あんな部署じゃ病気が悪化しちゃう」の通りになり。

 いや会社のせいにはしないでおきます。気を使うあの性格がストレスを招いたのだろうと。そしてストレスが一番よろしくない病気になってしまったのだと。
 ただ、我が社で一番ノンビリしているという評判のウチの職場にいられたら、どうだったのかなぁとは、どうしても考えてしまいますね。そのくらい、亡くしてはいけない人だったので。

 不器用な人柄ながら下っ端の人望は厚かった人でした。なんにでも真面目に取り組み、そんな自分に照れて周囲を笑わそうとするような、かわいげがある人だったのですよ。
 たぶん私みたいないい加減な人間は彼にとって嫌いな人種だったはずです。でも尊敬していることを訴えたことがあるんですよね。ウチの会社には貴方と同じような人材はいませんよ、と。それからは私のいいところを見てくれるようになって。

 先輩が栄転した後はひたすら心配してました。あの対人ストレスと責任感のストレスのような部署で、うまく自分を誤魔化してやっていけるのかと。おそらく誤魔化せなかったのだと思います。

 Good die young。クソったれほど長生きして、分不相応な昇進をしたりしてね。憎まれっ子、世にはばかる。
 葬儀はほぼ社葬じゃねえかと思うくらい現役社員が参加。火葬前でしたので最後の顔も拝むことができました。頑張って闘病したんだなと慰めたくなりましたっけよ。


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