人形様 1
Fujifilm X-E2 + XF23mm F1.4R 1/500 f/5.6 ISO=200
いわゆる「鹿島様」と呼ばれる藁人形。秋田県内各地で見受けられますが、秋田県南部と県北では趣がいささか違いまして。力士体型が多い県南に比べて、鶴形はずいぶんとスリムなんですな。
けれど股間のイチモツは道祖神~道鏡のアレで、立派なモノになっているところは変わりません。
詳しい資料によると、一口に「鹿島様」といってもバリエーションは豊富で、県北方面はスリムで小さなものだとか。名称も「人形様」が多いようで。
集落の入り口に立っていることが多いのですけれど。鶴形は二ツ井側の2ヵ所にしかなくて。能代側にはありませんでした。これ鹿島様の立つ位置の法則があるのかもしれませんね。
「よそ者が持ち込む邪心や悪霊から集落を守る」という願いが含まれているようなので、能代側はよそ者ではなかった、という解釈をしたらよいのでしょうか。
確かに歴史的には西の桧山文化圏に含まれたであろう鶴形集落で、昔から関所やら検番が置かれていたようですので。東は山を越えていくか米代川の船運で遡行する形ですものね。
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コメント
これいいですね。
鹿島様自体にも興味ありますけど、この写真が良いです。
和風シャーマニズム的な妖しさがいいです。雰囲気たっぷりです。
鶴形、トンネルを見に一回行きました。その際、町も散策し鹿島様の写真も撮ったのですが、現像失敗でボツでした。もう一度行きたくなりました。
投稿: 6x6 | 2017年3月28日 (火) 18:23
細江英江さんの鎌鼬をちょっと意識してしまいました。若い頃は鎌鼬の良さがわからなかったものですが、おっさんになって良さを噛みしめてるという(^^ゞ
鶴形は旧線駅跡など、鉄道ファンではそれなりに知られた地名のようですが、クルマで通り抜けるだけではわからない歴史を感じます。
国道バイパスに取り残されているように見えて、街を散策すると不思議と活力を感じ、よくわからないけれども魅力がある土地だなぁと感じました。
投稿: ビヨ | 2017年3月29日 (水) 18:47