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ミッドウェイ その2

 前回はミッドウェイ海戦どころか太平洋戦争開戦劈頭の説明になっちまいましてすいません(^^ゞ

 ようはですね、日本海軍側としては「航空母艦を集中配備した艦隊を攻撃的に運用し、大量の艦載機を攻撃力として使う着想」を真珠湾攻撃で実行に移して、結果を確認したわけです。
 対する米国海軍は、真珠湾で頼みの戦艦群を撃沈もしくは大破されちまったので、手元に残る駒である航空母艦を活用した作戦を企画しなければならなくなった、ということになります。
 つまり、日米お互いに空母機動部隊で海戦を戦うことになっていきます。

Repulse0001

 あ、英国東洋艦隊は戦艦2隻基幹のショボい艦隊は、日本側の基地航空隊(陸上機)の攻撃で壊滅状態。
 たかが戦艦2隻とはいえ、1隻は有力な戦艦でしたからな。まともに対抗できる戦艦を日本側はこの方面に投入しておらず、おそらく夜戦勝負狙いになったとは思いますが、結果的に英国東洋艦隊も航空機によって沈められたのでした。

 細かい話や途中経緯は端折ります。

 真珠湾攻撃以降、米国太平洋艦隊は戦艦を失い航空母艦だけで海戦を戦わざるを得なくなります。工業力に秀でた米国ですから、造船所をフル回転させたらすぐに日本海軍を圧倒できる海軍兵力は揃うので、それを待っていても負けはしないのですけれど。
 このへんが米国なんですね。日本の空母機動部隊がインド洋方面を荒らし回っていた頃、太平洋は日本の海軍勢力が幾分手すきになっていたわけでして、米国としてはなんらかのアクションを日本に対して行いたいところ。

 そこで手元に残った航空母艦を編成して日本側が確保した前進基地を空襲して回ったりしています。ヒットアンドウェイで、一撃して素早く立ち去る作戦です。
 その延長線上に、ドゥーリットル空襲作戦があるのですね。これなくしてはミッドウェイ海戦は語れず。

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 ドゥーリットル空襲作戦とは、足の長い陸軍双発機を空母へ積んで日本近海まで突撃し、そこから双発機を発進させて日本各地を空襲後、中国大陸方面の中国国民党軍が確保している飛行場へ着陸させる作戦です。
 当時の米国艦載機は航続距離が短い機ばかりで、それを使うとなれば日本列島へ近接しなければなりません。もちろん日本側が備えていないはずはなく(実際は備えていないに等しい状態)、そうなれば逆襲を食らって大事な駒である空母を失いかねません。

Army_b25_doolittle_raid_0001

 だからといって陸軍の双発機を空母に載せようという発想になるところが米国のすごいところ。
 空母からの離陸はもしかしたらできるかもしれない、というので猛訓練を実施。なんとかなりそうだというので本番一発でやるかい普通。
 こういう冒険的な行為をやり遂げられるところが米国人の誇りですからなぁ。日本の徴用漁船監視に見つかって計画発動が早まるものの、16機の陸軍双発機を空母ホーネットから見事に発艦させ、日本各地を奇襲空襲したのでした。

 米国民にがんばってるアピールをする目的で敵の首都をいきなり空爆したわけですから、大統領が記者会見したりして、米国ではかなり意義のある作戦でした。
 対する日本もかなり影響が大きな帝都空襲でした。畏れ多くも陛下のおわす帝都を敵に空襲された、というのは軍人たちにとってとても許せないことだったのですよ。

 日本列島とハワイ諸島の中間にあるミッドウェイ島を攻略したら、そこから哨戒機を出せるから米国太平洋艦隊は日本列島に近づきにくくならね?という理由が、ミッドウェイ作戦を後押しすることになります。
 相手に対して有力な艦隊を保持している間に敵の痛いところを突いていく、という連合艦隊司令長官である山本五十六の構想とは裏腹に、実は米国の挑発的なヒットアンドウェイに乗ってしまっていたのですよね。

 こうして日本海軍はミッドウェイ島攻略作戦へと向かうことになるわけです。

 続きます。

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