DUG HEAT-1
冒険した買い物にはまだ触れず、単なる興味で手を出したブツの話をしますかw
ほい。コッヘルですね。これはDUGというブランドのHEAT-1(DG-1100)です。コッヘルはたくさん持ってるだろオマエ、という突っ込みは甘受いたしますが、こいつはちょっとした工夫がありますのよ。
コッヘルの底に仕掛けがありましてね。これ用品的には「ヒートエクスチェンジャー」と呼ばれるものでして、クルマのラジエーターに使われる表面積増積の手段を逆用したものなんです。
有名なジェットボイルも同じ仕掛けです。ラジエーターは放熱のための効率化を狙って表面積を増やしているわけですが、逆に熱を蓄える目的であっても表面積は大きいほうがいいということですね。
ただジェットボイルを使ってますと、思いのほか発展性が少ないんですわ。発展性というか、ようはジェットボイルブランドの中だけでしか運用できないみたいな。
というのも、コッヘルの下へヒートエクスチェンジャーを仕込んだシステムに使える火器が限られるからなんです。便利なようで世間へ広まらない理由がこれ。
コッヘルの底の中心部にのみ炎が集中するような火器じゃなきゃ、ヒートエクスチェンジャーがまともに生きないらしいのですね。
これはジェットボイルのバーナーですが、このタイプの火器は垂直に炎を立ち上げるわけで、その炎がコッヘルの底の中心部へ当たり周囲へ広がって、その広がった先にヒートエクスチェンジャーがある、という仕掛け。
炎が広がるタイプの火器では、ヒートエクスチェンジャーが邪魔になって不完全燃焼の可能性があり、一酸化炭素発生の要因になりかねないわけです。それでHEAT-1には注意書きがね、なされているんですよ。
HEAT-1のヒートエクスチェンジャー部もジェットボイルと同じ形状ですので、どんな火器でも利用できるというわけではないのでしょうね。
けれど炎が広がるタイプの火器であっても全開にしないのなら使えると思いますよ。こういったヒートエクスチェンジャー装備コッヘルの利点は、すぐお湯が沸くという時間的節約が目的ではなく、少ない燃料でお湯が沸かせるといった燃料節約観点からのものですから。
一泊二日の駆け足キャンプを想定した装備品ではなく、何日もトレイルを歩いていく連泊の野営において、いかにガス燃を節約するかという視点で開発されたのがジェットボイルですけんね。
そんなわけなので、お湯が沸く時間を計測した比較テストは、当バカサイトではやらんのです。現場で使ってみないといいも悪いもわかんねっすよ。
ちなみにHEAT-1の容量は1,000mlですから、実用としてはせいぜい750mlが限界かと。縦型コッヘルは容量一杯だと吹きこぼれますからな。初代ジェットボイルだって同じ容量ですけん。
あ。ジェットボイルのコッヘルだけでも同じなのか?
ん?買い物失敗したのかな?www
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コメント
おお、面白い。
コレで米焚いてみたいw
投稿: gaki | 2013年8月 6日 (火) 20:39
米焚きますかw 既存のコッヘルと仕掛けが違うので苦戦するかもですよ?
投稿: ビヨ | 2013年8月 7日 (水) 19:19