ライトイヤー1 中間報告
認めます。シェラのライトイヤー1は買い物失敗でしたw
といっても、私の用途に対して失敗したのであり、テントそのものがハズレという意味ではありません。
某店のWebサイトからパクってきた画像で恐縮です。ご覧の通り、このテントの最大の特徴はインナーの有効長だと思うんです。287cm。国内ブランドではあり得ない寸法です。
もちろんテントの有効長というのは床面積の話で、インナーのウォールが斜めに立ち上がっているのがテントの常。実際の使い勝手で287cmをフルに使えるわけではなく、1割引くらいに考えておいたほうが現実的に無難であることがほとんどです。
とはいえ287cmですから、実際に使えるのが仮に2割引だとしても2m以上は確保できるわけなので、背の高い野営者にとっては安心感に繋がりますがな。
287cmとはいえ床の形が変形五角形というところ。ここは長所と短所があります。長所としてはロクに使えないコーナースペースが存在するおかげで、野営道具をそこへ突っ込んでおけますよね。小物などを置いておくスペースには欠かないといえます。
短所としては、サーマレストなどのマットを展開しようとすると、変形五角形に四角のマットを据えるわけですから、意外につっかえるんです。
サーマレストのラージサイズ196×63cmでギリギリですから、世の中に多数流通するサイズのマットならおそらく問題はないかと思いますが、変形のデザインというのはこういう心配もしなきゃならんということです。
実際、そのへんをあまり意識しないでサーマレストを新調したものですから、ライトイヤー1で使えないとなれば、今まで使っていた古いサーマレストにしなきゃならんとこでした(^^ゞ
前にも触れましたが、前室は予想以上に狭く、フライの出口を開けるとインナーへ雨が入ってくる作りになってますので、雨天停滞の煮炊きはテント内でやることになります。
ピシッと張りづらいインナー構造から、下手に炎を上げるとタレてるテントインナーへ引火するという騒ぎを警戒してしまうくらいですんで、プレヒート必須火器愛用者向けではないように思えます。
自立できない構造であることのマイナス点は、設営地を選ぶということより、撤収時に持ち上げてテント内のゴミを外へ出す行為ができないところと思ってます。
一般的なクロスポールタイプなどのテントであれば、フライとペグを撤去した後にインナーだけ持ち上げて出口方向を下にして振り振りできるのですよね。
というような使い辛さみたいなことを書き連ねましたが、一方でフルメッシュのテントが初めての私は、なんて過ごしやすいんだろうと思いました。
なにしろ夏に使い始めましたので、涼しくしようと換気なんかに気を使う必要はゼロ。よくありがちな、日の出とともにテント内の温度が急上昇して目が覚めることもなく。個人的にはかなり安眠できるテントです。
これが本格的な秋になったらどう感じるか。贅沢にもシュラフは使い分けできるだけ在庫がありますので、寝ることに関しては気温対応できるはずですが。
また変則デザインのおかげで、なんとかテント内であぐらをかいて座ることはできます。身長182cm(ジジイなので縮んだりしてますw)の人間が、ちょっと姿勢悪い感じになっちゃいますが。
私の煮炊きはたいていテント内に外向きに座ってやりますんで、座っていられることはわりと重要な要素。
自立できないこととバーターで、フレーム類が短く小さく、全体としてかなり軽量で小さな収納具合になっていることもメリットかと。
軽い1ウォールは世の中にたくさんありますが、2ウォールで軽いソロテントとしては公称以上に小さく持ち運ぶことが可能ですので、常用する環境によっては背の高い人が手を出す理由は十二分にあるかと思われます。なにしろ安いし。
テントは寝るだけ派で、主に固い地面の場所で設営なんかしない。ガソリンや灯油の火器を使わない。とにかく重量的に軽く済ませたくて、かつ背が高くてテント選びに困ってるけれど、予算的に高いテントを買うつもりがない。暑いテントが大嫌い。こんな感じですかねえ。
タープ併用派のソロの方にもいいかもしれません。タープがあることで前室の小ささや雨天停滞時の煮炊きがかなり解消できますでしょうから。
「まったり野営」にライトイヤー1単体では向いてない気がしてます。その点ではストイック系のテントといえましょうね。
あ。今週末の登米に参戦する予定です。復活した祭りを見に。問題は天気ですなぁ。
最近のコメント