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無理が通れば道理引っ込む

 「復興のため」と名乗れば東北でなにをやってもいいのかという危惧は、実は密かにずっと抱いておりました。それ東北の復興のためではなく、復興という名の儲け話を作り上げてるだけじゃねえの?とか。

 具体的にどのイベントがどうのと指摘はしませんけれど。ひとつだけ大変に考えさせられる件がありますので、それについてちょっとだけ取り上げましょうか。
 「福島 湯本 ホタル」でググっていただければ、ある温泉街が復興のシンボルとしてホタルを放そうという話でして、温泉街が努力している美談みたいに紹介されることが多い話題なのですけれど。

 ここへ「アクアマリン」というキーワードがあるエントリーを参照なさっていただければ、いかにデタラメなことをやって、表面だけのホタル生息を売りにしてるのがご理解いただけるかと思います。
 アクアマリン福島といえば、生態系の保全を前面に押し出した水族館であり、その筋では有名なとこらしいです。
 私は自分の半径2mより外の事象に疎い人間で、不勉強にも知らなかったのですが、同じホタルといえど、地域によってDNAに差があり、どこにでも放していいものではないらしいのですね。結果として生態系を狂わせてしまうという。

 で、某温泉街は忠告されたにも関わらず、そんなもんより客寄せだと言い張り、市長さんから激しいクレームが入って地元紙に謝罪を掲載しろとか圧力をかけられ、結果的に担当の方は退職届を出すことになったとか。
 なんでしょうね。こういうの。不愉快極まりない話でして、ようは復興じゃなくてカネの話じゃねえかって。

 カネがなきゃ復興はできないという御仁もいらっしゃいますでしょうが、カネで表面だけ復興したように見えて、人の心までは復興できんじゃないかと思うのですよ。
 しかもこのホタルプロジェクトは、東京在住のフリーランスプロデューサーが持ち込んだ話に、温泉街が安易に乗っかっただけという浅さらしいじゃないですか。ただのカネ儲けですわね。

 渓流釣り師の友人と阿仁の山の中へ入ったことを思い出します。彼は釣った魚を愛おしそうに観察し、その魚としての種を判断しまして、川の生態系の変化を推測しておりました。
 自然と付き合うというのはそういうことなのだろうと私は思っています。人間も自然の一部でしかありませんし、むしろ大自然に生かされているというか。
 自然の中へ人間が入っていき、野生のルールに従うべきでしょうし、逆に自然を人間の暮らす世界へ持ち込もうなんて、たかが人間にできるわけがないといいますかね。

Up033473

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