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肖像権とやら

 夜勤明けで一時帰宅し、午後からまた仕事というのは、人手の少ない小所帯ならではでして、しょうがあんめいと思っていたものの。
 夕方は早めに解放される予定でしたので、梅雨前ラストチャンスっぽかったんで野営へ出かける算段をしてましたら、なんといつもの日勤より遅くなるという状態でして、とてもですが時間的に無理と相成りました。

 夕方の通勤渋滞の中を突破し、野営地へ入る前に酒と食料を買い出し、明るいうちに設営しといて、海辺から流木を拾ってきて焚き火の準備して、海に落ちる夕日を眺めながら酒を飲むという計画を消化するには無理がありましてなぁ。
 おそらく現地についた時点で太陽は海に隠れつつあるような時間になっていたかと。ええ、今回は金浦を狙ってました。

 話は変わりまして。

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 なにやら昨今は肖像権とやらが幅をきかせ、人物の写った画像を勝手にWeb上に上げたと抗議されるケースが増えてきているとか。
 Twitterなどを見てましても、そのカットはきちんと写り込んだ人物に許可を得ているのかと、指摘する人をよく見かけるようになりました。
 本人じゃなく正義漢ぶってるアカウントが書き込んでるとこが、いかにもTwitterなアレですがw

 とはいえ、都会のほうじゃ運動会の小学生を撮影して、なにやら性的な意味で画像をやり取りしたりするような趣味があるらしいじゃないですか。ロリとかショタとか。
 んで困ったことに、郊外の新設校とかじゃない限りは、小学校なんてものは街の中心に近いとこに建ってたりしますね。
 歴史を重ねたシブい校舎なんかもあったりして、絵になるものですから、どうせ校舎を撮るなら生徒を画面に入れない手はなかろう、なんていう具合にカメラを構えますと、警備員が飛んできたという話を聞いたことがあります。

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 いわゆる「街のスナッパー」は、画面内に人物が写っていないと絵にならず、絵に物語や動き、あるいは変化がつかないことをよく承知してますよね。
 かといって画面内に人物を入れちゃうと、肖像権や隠し撮りだなんて責められるケースもあるわけでして。

 まあ確かに肖像権という権利は世の中に存在しているものでしょうし、それを盾に取られたら裁判沙汰になって撮った側が不利になりかねないものではあるのでしょ。
 ですが歴史に残る名カットというのはたいがいスナップ写真であり、瞬撮で固定化された瞬間であります。物語が凝縮されたカットに人物は欠かせません。

 「ザロモンが来た!」じゃありませんけれど、スナッパーというのは昔から隠し撮り的な撮法を駆使してきたのも、一方の歴史であり。それが被写体たる人物の自然な表情や動きを得る手段のひとつでしたしね。
 そういった撮り方を否定されてしまうと、まるで街角のファッション写真みたいになっちゃうじゃありませんか。声をかけてポーズをとってもらって?そんなのスナップじゃないですよね。

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 当地は田舎ですので、まだ肖像権を振り回す人は少数派のようですけど、やがては増えていくのだろうなぁという予感はあります。
 今年の2月に湯沢の犬っこ祭りへ行った時、基本動きのない祭りの中、雪遊びをする子供らがいかにも雪祭り的でいい被写体に思えましたが、カメラを構えてる私の前を親御さんらがブロックすることもありましてね。なんだか田舎もやりにくくなってきたなと。そう感じたものです。

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 おそらく田舎もどんどん撮りにくくなっていくのでしょうが、本格的にもう無理だと感じるまでは、まだ私は撮り続けようと思ってます。
 元々は人物を画面に入れないで撮ってきた人間で、ここ数年で仲間に刺激されて人物を画面に入れるべく努力したきたのですよ。それを中途半端なまま自分からやめたくはありませんのです。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

権利を振りかざすのはその国(民)が既に衰退したと思いますね。たとえばイギリス(正式名称はよく知らないけど)なんか、既にかつての面影はありません。
ジャガーがタタに買収されたことも没落貴族の見本みたいなものです。

投稿: 刹那・M・セイエイ | 2012年6月16日 (土) 07:43

発表の場がカメラ雑誌や展示会場の頃ならまだしも、
今はネットですからね。
無限に拡散して、永遠に保存される。
妙な加工をされたり、個人情報とくっつけられたりと、どう扱われるかわからない。
そんなこともあって過敏になるのかもしれません。

投稿: こんどう | 2012年6月16日 (土) 11:20

人物が写り込んでいないスナップって味気ない気がして
後姿やシルエット、アウトフォーカスとか色々足掻いて
きたけど、もう限界かと(^_^; 最近撮らなくなった一番の
理由はこれです。でも、カメラを持って歩くとつい目が
被写体を探してしまって危険ですw

投稿: Kizao | 2012年6月16日 (土) 12:02

刹那さん >
新聞社の腕章でもしてないと、十把ひとからげで同じ扱いをされちゃいそうな単一視といいますか、多様な視点や価値観といったものが否定される世の中になっていってる気がして、なんかイヤですなぁ。

こんどうさん >
おっしゃる通り。捏造やら事実無根の情報に自分の撮ったものが流用されたりしてると、撮り手としてもたまらんものはありますね。
画像へのロゴ入れはそういったトラブルを少しでも回避する意味もあるか、と思い至りました。

Kizaoさん >
人通りが少ないのがデフォである田舎ですので、祭りやイベントを狙ってスナップを撮るという私のやり方は、こういう世の中になってくると、意外と間違ってないのかもしれませんね。
祭りに参加している以上、撮られることは前提というところがあるでしょうから。通りすがりで街撮りするよりもはまだ撮る側が気楽かも。

投稿: ビヨ | 2012年6月17日 (日) 06:41

大して都会でもない埼玉なんてところに住んでいるのですが、近くにお役所の集まったビル群がありまして、ここら一帯は何故か写真撮影禁止。大きなカメラなんて首から下げて歩いていると、ガードマンが声かけてきたりします。
そんなところに住んでいるせいか、女房はえらく被写体に対して敏感になってまして、人が映り込みそうなときには、相手が数百m先であっても止められますし、自動車や家屋、店舗が写りこむ場合でもかなりブツブツ言われます。
最近では女房と一緒の時にはほとんどカメラを持たなくなりましたが、廻りの人間に聞くとこれを極端だとは思わない人間が2割程度はいる感じで、町中でカメラを振り回すというのは事実上終わりつつあるのかなと思っています。
ただ、そういう彼らが「携帯でとるのはOK」と考えているらしいことについては、私は全く理解できません。

投稿: Toshi | 2012年6月18日 (月) 08:42

やはり世間の流れなのですかね。表立って怒られたことは一度もありませんけれど、時間の問題かなw
携帯電話で撮るのはOKというのはよくわかりませんね。オモチャみたいなカメラならいいとか?
むしろ携帯ガジェットで撮られたカットのほうがすぐアップロードやメール添付など、拡散しやすいように感じます。

投稿: ビヨ | 2012年6月18日 (月) 19:21

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