(再録) コシナ フォクトレンダー BESSA-L
実は今週になってからテンションがダダ下がりの毎日でして、なにか気の利いた話を書こうとしても、さっぱりヤル気なし。
そんなわけですんで、またカメラの話になってしまうものの、再録モノでお茶を濁させていたたきますのよ。
以下、再掲分。
新規調達したわけではない。いつぞや安さにつられて調達したものの、使わないままに我が家に転がっているだけであった。
M5に28mmか35mmをつけて使い、15mm域は専用ボディ状態でBESSA-Lにお任せしちゃおうと企んだのだけど、RFで2ボディってのもなんだか荷物だよなーとか考えているうちに、哀れBEESA-Lはお蔵入りになってしまったのである。
Lマウントの露出計内蔵機なのにファインダーレスというスタイルはユニークだが、レンジファインダー機でカネがかかるのは距離計とファインダー部なのである。それを省略して製造の手間とコストを省いているのだから、製造する側にとっても購入する側にとってもメリットはある。
とはいえ、ファインダーのないカメラというのは、どこか落ち着かないものがあるのも確かで、内蔵ファインダーがないというのならばなにを目標にして撮ればいいというのか。
そのために外部ファインダーというものがある。初期のコシナフォクトレンダーレンズに必ずファインダーがセットになっていたのは、BESSAシリーズ一号機のファインダーレスBESSA-Lという存在があったからである。
外部ファインダーはボディ上部のホットシューへ装着する。このホットシュー基部に3灯式の露出計表示があり、外部ファインダーを使っていても、視界の下には露出計のランプがあるわけ。
露出計はいちおーTTLなのだから、Lマウントのファインダーレス機とはいえ、投入されてる技術は現代のものなのである。そのへんのミスマッチもまたBESSAシリーズのおもしろいところだ。
ベースボディになっているのがコシナの一眼レフボディであるため、シャッターはガションという感じで落ちる。レンジファインダー的静粛性は期待できない。静かなカメラではないのだ。
けれど一眼レフからファインダーを撤去したまんまの構造なのだから、ペンタプリズムの出っ張りがないフォルムで、けっこうなコンパクトさである。
ライカCLを超広角専用機にしてしまうのはもったいないけれど、中古でも安く調達できるBESSA-Lなら15mm固定という使い方をしても惜しくはない。
というか、ファインダーレスだから広角レンズ専用機みたいなものなのだけどね。距離合わせは目測以外に手がないのだから、やはり広角専用機なのだ。
こういう価格帯にこういう変形ともいうべきカメラが存在しているのはいいことだ。単一機能の変形機って高価な機種が多く、簡単に手を出せるような存在ではない場合が多い。その点でBESSA-Lは実にお気軽に手を出せる。稀有な特殊カメラといった存在だ。(2004,09,16)
以上、再掲分です。
なんにも使わないままだったなぁ、というもったいなさばかりが私の記憶にあるBESSA-Lですが、今はもらわれていって、かわいがられていることと思います。
以前の文章にも書いてますが、レンジファインダー系の特殊カメラというのは必要以上に高価なことが多く、こういったファインダーレス系が安く入手できるというのは、趣味的に喜ばしいことではないでしょうか。
BESSA-Lへ装着して使ったわけではありませんでしたが、コシナの目測式レンズを使ってから、アバウトに撮る良さを知ったように思います。
露出もアバウト。フレーミングもアバウト。もちろんピントもアバウト。それでもちゃんと写ってるんですから。カメラというのは優秀なもんです。
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コメント
これを読んじゃうと、仙台の人がG1の前に手を出しそうな気がするぅww
投稿: Kizao | 2011年8月11日 (木) 20:30
キリ番ゲットで頂きました。
ありがとうございましたm(_ _)m
私もこのカメラは15mm専用で使っております。
4年前にサイパンに行ったときは、海と空を切り取るのに大活躍をしてくれましたが、国内では15mmという超広角を使いこなす腕が無いため、なかなか出番がございません。
このレビューを拝見して、使いこなすべく精進いたします。
投稿: kazurin | 2011年8月11日 (木) 23:16
ココは我慢っすww
投稿: ガキ | 2011年8月13日 (土) 10:28
とりあえずコンタックスG逝っとけ!という私の主観は変わりません。
コンタGで完結しちゃう道も大いにあると思ってますよ。
> kazurinさん
なんかショボい景品で申し訳なかったっすねー。
15mm専用機なんて、そういう贅沢さがBESSA-Lの美徳ですよねえ。うんうん。
投稿: ビヨ | 2011年8月15日 (月) 18:48