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前回の続き

 貧乏人が馬主などと、みなさんお笑いになるでしょうが、競走馬のおもしろいところというのはですね、名種牡馬と名牝の間から必ずしも名馬が生まれるわけではない、ということです。

 かのメイショウサムソンが700万で取引された安馬であるにも関わらず、皐月賞と日本ダービーだけならず、春と秋の天皇賞を同一年にぶっこ抜き、獲得賞金が10億を越えた馬主孝行の馬でやんした。
 そんな馬はめったにいない。はい、たしかにそうですね。現在では年間何頭くらいのサラブレッドが生産されているんでしょうか。バブルの頃は8000頭以上でしたが。
 仮に現在5000頭くらいで半分が牡馬、半分が牝馬だったとして、ダービーのゲートに入ることができるのは18頭ですから、18/2500の淘汰された結果ということになります。

 競馬サークルでよく話題になるのは、名馬と名馬の間からはめったに名馬は生まれず、ギリギリのヤバさで配合されているような場合は、肉体的な弱さや精神的な弱さが露呈する場合もままあります。
 ことサラブレッドに関しては血統が語られ、名馬の血がどれだけ入っているのかということがネタになるものの、むしろタフな安馬のほうが結果的に馬主孝行になっている場合は多く、大きなレースに出走すらしていなくても十分に馬主さんへ利益を還元している馬は少なくありません。

 つまり欲をかいたらうまくないということですね。馬主さんというのは競馬社会の根幹であるのに、その多くは道楽でやっている方がほとんどで、自分の馬が走っているだけでうれしい人種なのですよ。
 「かわいい顔してんなぁ。」「お。左後一白だ。」などと喜んでいられる私も、たぶんオカネと地位があれば馬主の資格を取っちゃうタイプですね。ただどちらも私にはありませんので、馬主なんつーものは夢の話だと思っておりましたよ。

 某クラブのシステムを例にしますと、クラブ法人の傘下に愛馬会という名の匿名法人があり、その愛馬会への入会金が1万と少々。月々の会費が5千円足らず。それに加えて、馬への初期投資。それだけです。
 例えば2千万の馬を400口で割れば、一口5万円の初期投資になります。400口ですから、仮に1000万の賞金があっても2万5千円の配当。実際は騎手やセンセーの取り分もありますんで、もっと少ない金額になります。
 このへんの配当をアテにしてちゃ、なかなか馬主はできないというのが現実でして、自分が参加してる馬が競馬場を走ってるだけでも満足できちゃう人種でなければ無理っすよ。

 かのブエナビスタもクラブ馬だったというのは、考えてもみなかった事実で。かつてのタイキブリザードやタイキシャトルもクラブ馬。先日、京都記念をぶっ抜いたトゥザグローリーもクラブ馬です。
 元から高価な馬で、かつ割り数が少ない金持ち系クラブ馬というケースは少なくないものの、貧乏人向けのクラブからもシーザリオやハットトリック、あるいはレッドディザィアなんていう馬が出てるんですよね。

 馬主というのは、夢を買う行為ですから。そういう開き直りができない人は、馬主さんになっちゃいかんですね。

 ところで「うまぬし」と入力しても一発熟語変換してくんねえのに、「ばぬし」と入れると熟語変換すんのな。
 口語なんでしょうが、「ばぬし」って下品っぽくて好きでないの。当バカブログでは、「馬主」と表記していても読みは「うまぬし」です。

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