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再録 Canon EF24mm F2.8 for Canon EOS

 「今月お誕生日の方に特典のご案内」なんていうメールが届くと、分割金利でも割り引きしてくれんのかと期待しちゃうのだ。そんなこたぁ、あるわきゃないか。

 久しぶりにレンズ系の再録モノでお茶を濁します。しかも今時銀塩で使ってる人などごく一握りで、デジタルでも一握りであろうというEF24mmF2.8でやんすよ。いちおー掲載時の順番ということで。

 以下、再掲となります。

 
 

 とっても地味なレンズである。外見も地味。お値段も地味。たぶんあんまり売れてない。
 けれど単焦点地味派のEOSユーザーにとっては、ちょっと見逃せない存在ではなかろうか。

 あれ?EOSユーザーに単焦点地味派なんかいるのだろうか。ズームレンズ主義ばっかりだったりしてな(^^;

 24mmの単焦点ってのは微妙なポジションのレンズだと思う。画角が外のお隣20mmは、単焦点としてけっこうメジャーなとこだし、反対に28mmはスナップ用レンズの王道なので、単焦点レンズユーザーが多く、メーカーさんが力を入れるので目立つ。
 20mmと28mmという両メジャーに挟まれて、とっても目立たなくなっている24mmである。以前は超広角レンズへの入り口として重要視された存在であったのに。

 ズームレンズによって画角をカバーされるようになったのも、24mm単焦点レンズをマイナーにしていっている理由のひとつだろう。
 昨今はデジタルカメラ対応としてズームレンズの広角化が著しいので、ますます24mmは地味になってきている。個人的には24mmの写りを「派手な画角だなぁ」と感じていた頃が懐かしい。

 20mmほど誇張が激しくなく、かといって28mmのような自然な広がりでもない。わかりやすい広さとでもいうか、ハンパといえばハンパ。微妙といえば微妙。けれど使ってみると振り回しやすくて意外によろしいものである。
 レンズ本体の大きさが小さく済ませられるのも利点である。50mmレンズから24mmまでは小さな寸法であるが、たいてい20mmくらいからレンズ外寸が大きくなる。

 クルマで移動することが当然で、機材をなんぼ持ち歩いても構わないというタイプのユーザーならともかく、歩きで被写体を拾うには、機材の寸法というものが気になって当然であろう。
 単焦点レンズで、しかも常識的な開放F値のレンズならば、24~100mmくらいのレンズは大きさも重さもたいして変わらない場合が多い。価格もそんなに差はない。機材を持ち歩く肉体にとって優しいし、財布にも優しいんである。
 そういった意味で、普及価格帯の24mm単焦点レンズは、もっと注目されていいポジションだと思う。

 F2.8という普通の明るさのEF24mm、実はけっこう写りがいい。無理をしていない明るさのせいだろうか、ピントの来ているところはググッとシャープだし、アウトフォーカスに汚いボケなど出ない。リアフォーカス方式とか、フローティング効果とか、なにやら工夫をされているためであろうか。
 色乗りもそこそこすることから、どこかツァイスっぽい雰囲気すら漂わせている(誉めすぎかな)。写りにウエットさがあるところがいい。

P199rvp

 艶のあるものを撮影した時、実にいい感じでぬめりと描写するレンズと、単なる明暗でパサパサに描写するレンズがあるけれど、EF24mmはどちらかというとヌメヌメ型である。
 ヌメヌメ型のレンズというのは、コントラストがきちんとつき、色乗りもそこそこしているレンズであることが多い。
 私は基本的にヌメヌメ型のレンズを優秀と感じるタイプなので、地味ながらEF24mmF2.8というレンズはけっこうな穴だよなーと思うんである。私の好みは硬めのレンズだけれど、硬けりゃなんでもいいかというとそういうわけではない。

 こういった地味なレンズが旧式のモーターを搭載したタイプのままであることが、キヤノンEFレンズシリーズでちょっと面白くないところなのである。
 EF35mmF2とか、EF28mmF2.8なんていう機動性優先レンズが、ザーザーと音を立てるノイジーなレンズなのは、スナップという用途からすると、まったく似合わない。こういったスナップレンズにこそ静粛な超音波モーターが必要だろう。

 キヤノンは実用的必要性よりも、販売価格の差別化に超音波モーターを利用しているみたいだから(2011年・注 10年前の話)、今後も一切期待できないのはわかってることだが。
 スナップマシンとしてのポテンシャルを持つEOS kissと組み合わせると、レンズのAFはノイジーだわ、ボディ側はシングルAFとコンティニアスAFが勝手に切り替わるわで、おめーよ!というイラつき状態になりかねない。
 kiss3の黒ボディは実に地味で目立たないコンパクトボディなので、AFの手動切替という一点だけでも追加してもらえれば、私はスナップ用のメイン一眼レフとして使うことにやぶさかではない。まあkissデジタルでも同じパターンであるから、キヤノンは販売上の理由でそうしているんだろうけれど。

 ズームレンズ全盛になり、地味な単焦点レンズを改良しても仕方ないというメーカーの思惑と、ご家庭向け記念写真カメラと宣伝用高級カメラだけ売れればいいという販売施策が、真面目にスナップを撮影したいと考える層からキヤノンがあまり支持されない理由になっていると考えられる。
 メーカーとして販売施策がはっきりしているのは結構。宣伝文句で違反ギリギリの偉そうなコメントを並べるのもいいだろう。けれど使っているユーザーは知っているんである。

 私はお客だから勝手なことを言う。私がキヤノンユーザーなのに絶対メーカーを誉めないのは、物造りよりも販売施策を優先させる企業姿勢に対して不信感を抱いているからである。
 このEF24mmのようなレンズが地味なままになってしまっている一因は、単焦点レンズが売れないという市場だけが理由ではなく、企業側の姿勢にも原因の一端はあると思う。(2004,08,20)

 
 

 以上、再掲分。

 なんだか大上段に構えて偉そうなことを書き殴っておりますねえ。しかもこの24mmレンズ、銀塩の頃にあまり使ってませんでした。なんだかんだいって、一本勝負するくらい気合が乗ってる時じゃなきゃ、やはり使いづらいとこがあるかも(^^ゞ
 貧乏学生時代に24mm単焦点レンズに出会っていたら、おそらく一本勝負を厭わず、論理的に実例を上げて誉めちぎるのでしょうけど、迷って私は20mmに走りましたからなー。説得力がないのでした。

 APS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフ機なら、24mmレンズはおおむね38mmレンズってな感じで使えますんで、世の中には装着して使ってる人もごく少数ながらいらっしゃるようです。
 カラーバランスはEFレンズとしてデジタル用レンズと同じはずなので、発色という点で気にしなくてもいいかと、私もKDXへくっつけてお試しで使いましたが。
 シャープなビシビシの描写を期待しちゃう人には向きませんなぁ。むしろホッコリとした柔らか目の絵になります。広角レンズならではの最短撮影距離の短さがありますんで、便利に使えなくもないかとは思います。

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コメント

今読んでも(今だから?)おもしろい^^

確かに24mmは余り使ってあげてないなぁ(ーーゞ
次回のオフには持って行こうっと!

投稿: Kizao | 2011年2月 3日 (木) 22:03

24mmってねー、密かに穴だと思うんですよ。
スナップに使って許されるギリギリみたいな。
ちょっとアナーキーな感じになりがちですけどねー。

投稿: ビヨ | 2011年2月 5日 (土) 08:58

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