« 少々立て込んでおります | トップページ | 親孝行の巻 2 »

親孝行の巻

 前回の法事に続き、また週末は農村へ向かったのですよ。

 というのもですね、法事の時に「旧池田氏庭園(国指定名勝)」をオフクロが見てみたいと言い出し、非公開になっていてもいいから外から見ると言い張りますんで、帰りに立ち寄ったわけですよ。
 案の定、厳重に閉鎖されている庭園敷地ではありましたが、塀の外から眺めていてもけっこうな規模の屋敷であることが窺われましてね。今年は紅葉がイマイチとはいうものの、広葉樹の具合も悪くはなさそうで。

 「見たいなぁ」というオフクロのつぶやきを聞き逃すようでは、親ひとり子ひとりの相互フォロー体制は成り立ちますまい。うむ、これは見せに連れて来なければなるまいと。
 たまたま6日7日の両日が秋の庭園公開日になっておりました。オフクロの気持ちが忘れ去られる前に見せておいたほうがいいに決まってますし、私も一度見てみたく。

 両者の利害一致ということで、朝から農村へ向かったのでしたよ。

Img_5480_2

 時折小雨が降る中、青空も顔を出すという、季節の境目のような天気。おそらく土曜の午前中が混まなくて良いだろうと踏んで向かったものの、付近の駐車場はほぼ満車状態。それでもなんとかクルマを置くことに成功し。

Img_1875_2

 基本的に単なる一般公開ながら、整備協力金\200をケチるほど、こちとら心は狭くありません。国指定の名勝になってしまったからこその自治体や保存会の苦労はあるはずなのです。素直に\200。

Img_5444_2

 ある程度の人数をまとめ、ボランティアのガイドさんが引率するスタイルでした。好き勝手に歩き回るわけにはいきません。
 いましたけどね。立派なカメラを持って立ち入り禁止ぶっちぎりの人は。だからカメラ持ちは嫌われるってのに。立派なカメラが免罪符になるなんて錯覚は、とっとと捨てたほうがいいのにねえ。

Img_5449_2

 噂の巨大灯篭。笠の面積が八畳って。男鹿石で作られているそうです。その運搬や組み上げ方をガイドさんが解説してくれまして、単なる金持ち趣味ではなく、不況対策で近所の住民を動員したとか。「篤農家」であった富豪を物語るストーリーです。
 とにかくセコく、自分が良ければあとはどうでもいいという気質の秋田県人に、きちんとこういう資産の社会還元を目指した人がいたというのは、ひとつの救いではあります。

Img_1881_2

 ガイドさんの当たりはずれはあるかもしれませんけれど。こういったガイドさんがいてくれるおかげで、来客数のわりに混乱もなく整然と観覧が進み、単なるお金持ちではなかった池田氏への理解も進むのでありました。

Img_5446_2

 今回のメインは、おそらくこの洋館でしてね。ずっと修復作業が続いていたようです。今回は内装が一段落したということで部分公開になりました。

Img_5462_2

 この「金唐革紙」が壁紙として使われてまして、大変に贅沢かつオサレな素材なんです。これの修復に手間がかかってるというわけでして。

Img_5476_2

 こういった蔵もたくさんあります。母屋が火災で焼失してしまったのが、まったく惜しいところ。贅を尽くした日本家屋というものを見てみたかった気がします。
 たまたま先日のこと、旧仙南村にあった獣医さんの古民家を拝見したばかりなので、残念な気持ちはひとしお。

Img_1886_2

 帰りの出口は売店が並び。張り替えた金唐革紙を再利用したしおりなんぞは、マジで今回しか購入できないもので、おそらく大変な貴重品なのですけれど、しおりより本の中身を気にする親子は華麗にスルーw

Img_1888_2

 驚くことに、ババヘラが。この寒い時に商魂たくましく出店しなくても。と思ったら、ちゃんと買ってる人がいましたっけよw

Img_5482_2

 出てきた頃には、もうこんな行列が。やはり土曜の早い時間帯に訪問するのが吉のようですね。第三駐車場からはシャトルバスが走っていたようですけれど、そんな遠いとこイヤだよってな位置でした。

 気になったのは、観覧客で私がおそらく最若年クラスだったこと。みんなご老人ばかり。和式の庭園なんざ若者の興味を惹くものではないのでしょうけれど、ここに豪邸があった時代背景とオーナーさんの社会貢献などを知るのは、地元で暮らす身に無駄ではないはずです。

 たまたま私は東京に足掛け10年暮らしておりましたせいか、こういった地元の名所や文化への興味が、帰郷15年を経た今でもなくなりません。一度県外へ出てみることで、郷里を客観的に見る目が生まれるのではないかと思います。
 私だってガキの頃はなんにもない田舎の暮らしが悲しくてですね。でも「なんにもない」と感じるセンスというのは、ようはなにも知らないからの話であって、いろいろと見聞して視野が広がるなら、けっしてなんにもない田舎というわけではないことに気がつくと思うのですよ。

 密かにこのネタ。続きます(^^ゞ

|
|

« 少々立て込んでおります | トップページ | 親孝行の巻 2 »

ローカル」カテゴリの記事

コメント

「なんにもないと感じるのは、なにも知らないから」

名言ですね。φ(.. )メモメモ

投稿: エンゾー | 2010年11月 8日 (月) 21:31

「母親のつぶやきを聞き逃さない」

φ(^^)メモメモ

投稿: コウタム | 2010年11月 9日 (火) 08:01

> エンゾーさん
当地に限ったことではありませんが、どうも自分の暮らす
土地を必要以上に卑下する感覚が田舎に強すぎる気が
しましてね。
そもそも都会と田舎はイコールなはずはありませんし、
同じ次元で判断しようという出発点から大間違い。
 
> こーちゃん
「親孝行 したい時には 親はなし」だよっ。

投稿: ビヨ | 2010年11月10日 (水) 19:05

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 少々立て込んでおります | トップページ | 親孝行の巻 2 »