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親孝行の巻 2

 前回の続き。

 自分の郷土を深く知るというのは、もしかしたら年寄り臭い行為なのかもしれませんが、私はプチ歴史オタでもありますんで、農村の生活の歴史にも興味がありました。

 また、写真的な観点からするなら、かの木村伊兵衛のマイルストーンたる作品集『秋田』は、実に大曲近郊周辺で撮影されたものであり、その影響もあったのか県南には農村文化を記録し続けたアマチュアカメラマンがたくさんいました。
 秋田魁新報社刊の写真集『土恋いのうた』は、仙北地方の農村を撮り続けた大野源二郎さんの作品でして、店頭でパラパラと眺めて即レジに持ってったくらいの私。
 農家の血筋を引いている私は、オッサンになるにつれ、農村文化に違和感を覚えなくなってきてるようで。

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 先日、閉館日なのに、たまたま事情があって開館していた資料館を、かなり楽しく拝見していたのも、他人事として捉えるのではなく、今の俺の生活って、きっとこういうものの積み重ねの上にあるのだろう、という確信ですね。

 話を旧池田氏庭園に戻せば。東京ドームがスッポリ入ってしまうという敷地の本家のほかに、分家の庭園というものも存在してましてねえ。

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 こちらは先日の払田柵と隣接した位置にあり、その払田柵発掘事業に引っかかって母屋が立ち退き。庭園だけが残ったという状況のようです。

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 地元の婦人会の尽力でしょうか。野点なんていうシャレたことをやっておりましたよ。当地でこんな趣のあることをやってるなんて。なんともシブいもんです。

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 お茶と和菓子が有料でふるまわれています。有料といっても、100円とかそんなもんだったと記憶しております。ほぼボランティアですな。
 オフクロさえいなきゃ、ちょっと粘ってスナップを撮っちゃろうかというところでしたが、記録写真的なカットでお茶を濁し(^^;

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 本家の庭園とは違い、かなり自由に歩ける一般開放の公園状態ですので、紅葉の部分を切り取ったくらいは撮ったのでしたがね。

 隣接する払田柵の門跡が遠く眺められる状況になったら、オフクロが行きたそうな様子。「親父と行ったことあんだろうによ」と思いましたが、親父が死んで七回忌を終えても、心の底には置いて行かれた感を維持し続けている様子のオフクロの前では口にできません。
 それじゃ行ってみるべかと思うものの、私はなんぼ歩いても平気とはいえ、当年70歳のオフクロには苦であろうと、クルマで回ることにしましたよ。

 は?貴重な遺跡跡をクルマで回ってもいいのかって?アウトバック号ですけん。軽トラしか往来しないような遺跡整備用のルートでもスイスイ(^^;

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 払田柵の内郭に隣接したジャリ道を回って裏から正面に回ったら、もう柵の政庁跡に登りたくてしょうがない様子のオフクロ。ええ、おつきあいして散策してきました。

 数年前とは周囲がまったく様変わりしており、遺跡を中心に公園として整備されつつありましてね。
 古代の遺跡跡だというのに、鍋っこ遠足はオッケーだわ、いろいろとイベントの会場にも利用されている様子。

 ただし裸火は遺跡区域外に隣接している公園のみ可。ここで野営したら古代の夢でも見れるんじゃないかという私の企みは不可w
 水場とトイレがありましたのでね。遺跡の敷地内で酒を飲みつつ夜を過ごし、往時の光景に思いを馳せるのもオツなもんかと思ったのにwww

 で。農村に戻ってからは、毎年恒例の「欲深親子/今回も柿を収穫」なのでした。今年は実が少なく見え、こりゃ今年は楽だろうとタカをくくってましたが、結果は300個オーバー。どんだけ成るんだよ。

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 たまたま「柿が食いてえ」というリクエストが寄せられたこともあり、焼酎を振りまいた柿を積んで明るいうちに秋田市へ戻る息子。
 リクエストしていないお宅にもアポ無しで柿を押し付けに配って歩いているモード。恐怖の柿配達人ですな。
 このネタで映画撮れそうじゃない?ひたすらストイックに柿を配って歩く勘違い義務感方面のコメディorハードアクションでもいいし、なんで柿を配って歩くかの理由がまったくわからないホラーとか。

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コメント

豊かですねぇ。豊かです。
農村の生活・文化。いいですねぇ。
種類は何であれ、食うに困らない職について、
田舎に近いところで暮らせるのは、
今とても幸せなことように思えます。
都会に出れば仕事があるといっても、それだけなんですよねぇ。
出ていくお金も多いし。
夜中まで働いて、何が残るというのか。
妻子持ち35歳の私は、ふと立ち止まって考えてしまいます。

投稿: こんどう | 2010年11月10日 (水) 22:20

扶養家族がいると簡単にはいきませんよねえ。いない私でさえ
決してオールフリーというわけではありません。
けれど、食うに困らない収入の仕事に就き、田舎で暮らせている
のは事実。
いろいろとラッキーだった身の上とはいえ、たぶん今の私は
自分が望むところに落ち着いている気がしています。
都会で仕事すんのはもうたくさん。そんな思いをイヤというほど
味わった身には、田舎のデタラメさとノンビリさが性に
合っているように思えてますよ。

投稿: ビヨ | 2010年11月11日 (木) 18:58

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