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再録 ライツミノルタ CL

 なんとなく思いつきで再録モノ。登米に行った話とフォトキナ関連を書いたら、なんだか気が抜けてしまってネタを思いつきません(-_-;)

 以下、再掲になります。

 ある日、職場の中のいいおじいさんが「使ってくれ」と私になにやら紙袋を手渡した。その中にライツミノルタCLが入っているなど、私が思うわけもなかったのだが。
 当時の私は東京で某写真関連メーカーに勤務していた。そこへ高齢者雇用で働いていたおじいさんであった。
 視力の衰えから、もはやレンジファインダー機を使えないという理由で、カメラの話になると喜ぶ私をかわいがってプレゼントしてくれたのである。

 「こ、こんなけっこうなものをいただけません!」などと言おうものなら渡さないという条件があったので、袋の中身にライツの文字を見た時には腰が抜けそうであった。一眼レフ野郎であった私でも、ライツ=ライカの名前はかなりまぶしい存在だったのである。

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 しかもロッコールの40mmだけならまだしも、エルマー90mmまでセットになっていた。今なら卒倒しかねないセットではあるものの、当時は予備知識がなかったのが幸いした。
 オリンパスXAでレンジファインダーに自分はむいていないのではないかと危惧していた私であり、いただいても死蔵しては申し訳ないと恐縮したが、生前の形見分けというような意味合いがあったらしく、私は素直に受け取ることにした。

 試しに使ってみると、これがライカっていうやつなのかという手触りと使い心地である(2010年注・CLはライカとライツミノルタのダブルブランド機。設計はライカで製造はミノルタ)。
 なんと見やすいファインダーなのであろうか。各部の手触りもしっかりしている。うーん、これならレンジファインダーがなんにも苦ではない。
 露出計は追針式である。なんと使いやすいのであろうか。これならば同じ形式の露出計配置であるライカM5を買ってしまおうかなどと考えてしまう。
 まだレンジファインダー機の長所なんてことを知らない私であっても、こりゃたいしたものだと納得だったのだ。

 適度な重量感のわりにコンパクトで静かに使える存在は、サンパックの25SRとコンビで旅に持ち出すのに最適であった。まったく荷物にならないのである。
 露出計の電池がH-D(MR9)というところが困りモノで、とっくに生産中止になっている電池だが、そこは変換用のリングを調達することで解決。SR44/LR44ならコンビニでも調達できる。

 ロッコール40mmはカラーネガで使ってもなんとなくピンと来ないが、KRを装填してみると「おお!」という感じである。地味ながら味があるのだ。突出した特長はないがバランス良くまとまっている。
 「空気が写っている」とライカレンズを表現すると聞く。このロッコール40mmはズミクロン40mmと同一設計らしいが、これがライカかよ、と納得のいくものがある。

 エルマー90mmは現在に至るまで一度も使っていない。我が家で唯一のライカ純正レンズながら、まるで高倍率ズームコンパクト機を望遠側へいっぱいに繰り出したみたいなスタイルになってしまうので、間抜けっぽくて使う気になれないのである。

 2002年春に私の不注意からボディを強打し、CLの露出計は死んでしまった。とりあえずミノルタさんに出してみたら当初は修理可能ということであったが、露出計だけは手をつけられなかったらしく、未修理返品ということで戻ってきてしまった。
 だが割れたファインダーガラスや凹んだボディ、剥がれた塗装はきちんと修復されていた。未修理返品だから当然に工賃は無料である。それなのにここまでやってくれるミノルタさんって・・・。
 私がミノルタをひいきにするようになったのは言うまでもない。(2004,02,14)

 以上、再掲分です。

 このCLとロッコールにまつわる話については、以前に掲載したレンズの件を参照していただくとして。
 キヤノンT90を愛用し、レンジファインダー機の美徳など少しも感じることのできない若造であった私の手元に来たCL。気がつけば、今でも常時使用可能状態にある我が家最古のカメラでもあるのですよ。露出計は動かないけど。

 レンジファインダー機の長所について気がつくようになると、ものすごく光り輝く存在だと思うんです。CLもロッコール40mmも。
 必要最小限の大きさと装備ながら、きっちり仕事をしてくれる小さな静かなボディ。不必要に描きすぎず、かといってきちんと湿度と空気を拾ってるレンズ。ものすごい組み合わせなのですね。

 現代でいえばコンパクト機のサイズでしかないカメラに、ものすごい可能性を秘めた名機だと思います。
 距離計の連動が一般的なライカMと違うからといって、実際に様々なレンズを装着してみても、広角系を使う分には距離計のズレなんて意識しませんしねえ。
 今となっては露出計の経年変化によるズレくらいのもんじゃないですか。心配事は。それすらISOダイヤルを最初からズラしておけば解決できるんですから。簡単なことです。

 なんてことを書いてますと、CLの露出計を修理したくなってきますなぁ。

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コメント

初めてレンジファインダー(CLE)を使ったとき、とにかくピント合わせに自信がなくて、プリントがあがってくるまでドキドキでした。結果は、幸いにもほとんどピントはあっていて、私はネガしか使わないのですが、それでも写りはすばらしいと思いました。空気が写っている」のは本当でしたね。最近はiso400フィルム詰めて、f16にして、距離はあらかじめ3メートル以上にして、主にパンフォーカスで撮影してます。

投稿: hk | 2010年9月25日 (土) 19:51

贅沢なスナップマシンですね(^o^)/

投稿: ビヨ | 2010年9月26日 (日) 08:01

そういえば、CLEはミノルタのオリジナルかぁ。
使った感触はCLと違うんだべな・・・・。

投稿: ビヨ | 2010年9月26日 (日) 09:19

いや、ホント贅沢な・・・と思って買うときは相当に悩みましたです。それにしてもCLとCLEはコンパクトですね。私はライカは持ってないですけど、店頭でライカやツァイスイコンをみると「でけえな、おい」とおもいました。

投稿: hk | 2010年9月26日 (日) 11:33

CLと比べちゃったらライカMは大きく感じますよ。
3G以前ならまだしも。
コシレンBESSAの初期タイプなら、樹脂を使ってるから
意外と軽っけえですよ。大きさはともかく。

投稿: ビヨ | 2010年9月26日 (日) 21:03

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