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2010年3月の34件の記事

ちょっと体調を崩しております

 4月1日からブログの編集画面が変わるんじゃなかったかい?もうきのうから変わってるんだが(-_-;)

 ゆうべもブログを更新すべくパソコンに向かっていたんですが、激しい空腹感のせいか酒の酔いが早く、集中力をなくしてグダグダに。

 腹が減ってるのだからと、我が家の在庫のいろんなものをたらふく食べて寝たのですけど。深夜に目が覚めて激しい嘔吐。食ったもん全然流れてってないやん・・・・。
 朝起きてみたら、明らかに発熱の兆候が。いつもならヘタれて会社を休んじゃうとこですけど、休みをとってる人が多く、しかも個人的に仕事を同僚から頼まれていたりしたもので、意地で出社。

 明日もあさっても人が足りず、なぜか次から次へと仕事を頼まれてしまい、とてもですが休めませんので風邪薬飲んでがんばりまーす。

 なぜか最近は自主残業続きで、定時で帰れないんだな・・・・。

Totoro250_2


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ボディ3のカメラバック化は可能か?

 地方都市で郊外型SCが当たり前に繁盛するようになり、どこでも中心市街地の空洞化が都市問題になっている昨今、秋田県議会が秋田市の中心街再開発組合に補助金5億円を出すと決めましたよ。

 でもなぁ、秋田市の一部地区にしかメリットがないものに県の予算って、なんか違うくね?

 高齢化対策だとか、山間部の荒廃対策とか、もっとやるべき基本的なことに予算を振り向けたほうが、よほど県全体のメリットになると思うのは、私だけでしょうか?

 もちろん、なんでも反対したがりの人々の意見にも私は賛同できません。だいたい、その手の活動って、いつも旗を振ってる人が同じだし(^^;

 「そんな計画で県都の再生なんかできるか!」とボロクソに叩かれて消えたはずのハコモノ計画が、いつの間にか裏でコッソリ復活。一般市民には知らせないまま一人歩きし、着々と予算がついてく構図でやんすね。
 結局は、古いものを壊して新しいものを建てるという、なんのことはない、ここ秋田県で綿々と引き継がれる土建屋重視のハコモノ行政。市長や知事が変わっても、やってることはなにひとつ変わってないわけで。

 秋田県各地で滞在型観光の実現を目指してあれこれと動きがありますが、これも発想は同じ。
 立派なリゾート施設をこさえたら、宿泊費が高いでしょうに。そんなとこに一般庶民は長期滞在なんかできないってば。
 最低限の施設しかないけど宿泊費が安い。そんな施設のほうがなんぼ効果的かと思いますよ。東京で外国人に好評のタコ部屋ホテルとかね。

 いや、探せば秋田にもあるんですよ。そういう宿は。地元自治体が運営してたりする小さな温泉宿とかね。
 オシャレじゃないし自炊だったりするケースもありますが、長期滞在を狙ってる客って、そんなの平気な人が多いはず。
 そういうものを上手に利用した観光展開のほうがいいと思いますよ。オカネかかんないし。なんでもかんでも新規建設ってのは、そろそろやめたほうがいいんでないかなぁ。

 と、長いローカル枕話になってしまいましたが、話はまったく関係ない方向へ。

 我々アマチュアカメラマンを悩ませるひとつのアイテムに、カメラバックというものがありますね。
 これぞカメラマン!という押し出し満点のカメラバックを好む人もいますが、街を歩くスナッパーの皆さんは、あまり目立つようなゴツいバックは敬遠する傾向にあります。

 最近はオシャレなカメラバックも多いようではありますが、どーも用品メーカーさんの作るオシャレなバックは、色使いが派手なだけだったり、あるいは形が奇抜なだけだったりして、どうにも恥ずかしいものが多いわけですよ。具体的に例はあげませんけど。
 私だって、愛用の汚いドンケと重装備用テンバを除けば、あとは使いもしないアルミケースくらいしかなく、あえてカメラバック系で買うとするなら、A&Aくらいかなぁ?って感じ。

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 そうなると、カメラバック方面ではなく、普通のバックをカメラバック化してみようという発想は当然に生まれるわけで、そんなユーザーのためにカメラ保護のインナークッションのようなものがちゃんと販売されてます。

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 ハクバさんのインナーケースですね。興味のある方はハクバさんのサイトを参照いただきたいとこです。ハクバさんの商品は店頭で驚くくらい安く販売されてますんで、実際はもっと安く入手できますよ。
 また、少しずつラインナップを変えてますので、以前はあったサイズが今はないとか、逆のパターンもあります。
 望遠レンズ1本向きのケースはなくなっちゃいましたもんね。その代わりにフタ付のものが登場したりしてます。

 こういうインナークッションのようなものを普通のバックへ仕込んでおくと、ペナペナのバックであってもカメラバック化が可能になるわけです。
 どこかの貧乏人さんのように、初期の銀塩EOSの販促品であったペナペナのデイパックに、ハクバのインナーケースを仕込んだりしてね。

 俺だよ(-_-;)

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 そんな具合で、さすがに再就職運動時代よりもは貧乏でなくなってますんで、んー使えるかも?と気になったバックは常に記憶に残っています。

 最近じゃヒデオワカマツのボディ3。これが気になってました。

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 こうして見ると、単なる縦型のバックのように見えるんですが。

Body3_2

 小学館のPAL SHOPに掲載されているこの画像を見た瞬間、これはカメラバック化できるかも!と感じたのですね。

 いわゆるワンショルダータイプのバックですが、たすきがけも可能であり、縦型バックなのにそれを意識させない使い方ができそうなポケット配置。
 縦型のバックは都市型電車移動者にとってスリムに動けるメリットがありますし、チャリ系の移動手段でもワンショルダー縦型は便利に感じる人もいるでしょ。

 実はこうしたキャンバス製の縦型バックは、世の中にそんなに多くはなく、書類を入れたりミニノートPCを入れたりと、どうしてもメッセンジャーバック系のシルエットになりがちです。
 TNFの防水タイプメッセンジャーバックをかつて愛用していた私ですが、ヘタにモノがたくさん入るだけに、どんどんバックへ放り込んで重くなって閉口ということになりがちでして。
 カメラバックとしても使うなら、上記のインナーバック格納ということも含め、こうした角型の、しかも容積的にそんなに大きくはないバックというのは、かなり使える気がしたのでした。

 カメラバックは想定容積よりも小さなものを使うべきだというのが私の持論。余裕を持たせてしまうと、あれもこれもとなってしまいがちなんです。
 自分の使う機材を絞り込み、あれこれとレンズをたくさん持ち歩かない精神的なシェイプのためには、小さめのカメラバックの効能があるのですよ。

 え?なんでボディ3を買わないのかって?

 いやー、たまたまね、別のモノを買おうとして見つけたバックで、送料負けしたくないからあれこれポチったものの、予算的にボディ3はスルーせざるを得なかったのですよ。
 それが3ヶ月前の話ですから。それでもまだ気になってるバックなんですね。未だ雪が舞う当地ですけれど、いつもの折り畳みチャリを引っ張り出してきたら、ボディ3が必要になるかもしれません。

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キスカ その4

 キスカ南方海面で待機しつつ、何度かキスカ島への接近を試みたのですが、どうしてもキスカ周辺に近づくと霧が晴れてしまい、木村司令官は作戦再興を期して幌莚へ帰投することを選択します。
 味方は濃霧しかなく、それが期待できないのであれば、作戦の成功は狙えません。幌莚へ着任する前に体験したビスマルク海戦で、制空権のない裸艦隊の悲惨さを木村がよく知っていたということもあったでしょう。

 一時帰還を選択した木村の判断は、まったく周囲から理解されませんでした。配下の艦長達は「勇気がない」と陰口を叩き、第5艦隊司令部からは激しい嫌味。
 大本営からも作戦中止の理由を詰問する電文が届く等、軍上層部で木村の判断を支持する立場を取る人は誰もいませんでした。

 米軍の上陸が予想される8月が近く、再度の作戦決行には時間が切羽詰っていたことと、第5艦隊の管理する燃料があと1回分の作戦を遂行するしか残っていなかったのも、木村を批判する材料になりました。
 キスカ島守備隊は、毎日同じ時間に七夕湾へ集結する行動を繰り返していましたが、作戦延期の連絡が入り、一度は救出してもらえると期待した後だけに、以前よりも玉砕への予感が強くなって悲観的になったといいます。

 けれど木村司令官は批判などまるで聞こえないかのようにケロリとしていたそうです。のんびりと旗艦の甲板から釣り糸を垂れている姿さえ、部下からは陰口の対象になったようです。
 木村は自分の判断は正しかったと信念を持っていたのでしょうね。「帰ればまた来れる。」の言葉の裏には、自信を持てないのに作戦を強行して米軍に発見されれば、間違いなくシャトルアタックの空襲を受け、やがて登場する戦艦部隊によってほぼ全滅させられることが可能性として大きかったのがあると思います。

 唯一の鎧である濃霧に期待できない以上、作戦は成り立たない。冷静に考えれば誰でもわかりそうなことなのですが、消極的な軍人は批判されて当たり前であった当時、臆病さと冷静さはなかなか区別してもらえなかったのでした。

6月29日 ケ号作戦発動
7月7日 キスカ救出艦隊が幌莚を出撃
7月10日 キスカ突入を期するも霧が晴れ引き返す
7月13日 キスカ突入を期するも霧が晴れ引き返す
7月14日 キスカ突入を期するも霧が晴れ引き返す
7月15日 キスカ突入を期するも霧が晴れ、燃料不足により帰投を選択
7月18日 艦隊は幌莚へ帰投

 木村司令官はひたすら濃霧の発生を待ちます。祈るような気持ちで濃霧の発生を願っていたであろう内心を少しも見せず、静かに淡々と日常を過ごし、ただひたすらに待機したのでした。

 やがて7月22日。幌莚の気象台が「25日以降、キスカ島周辺で濃霧の発生確実」という予報を出します。艦隊は素早く反応し、22日夜、幌莚から再度出撃。
 しかし一度信頼を失った木村司令官に対し第5艦隊は意地の悪いところを見せ、第5艦隊司令部が督戦のため多摩へ乗艦して同行しました。

 「督戦」というのは戦う意思をなくした兵士に対して戦意を鼓舞することです。ありていに表現するなら、お目付けですな。
 あるいは旧ソ連の政治局員のように、背中に銃を突きつけて強引に戦わせるという場合もあり、戦史的にはあまり評判のよろしくない言葉が「督戦」です。
 木村司令官が怯んだら強行させるために第5艦隊司令部が同行したわけなんですね。臆病と判断されていたということになります。

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 本来なら第5艦隊の旗艦那智で同行したいところ、燃料不足によって軽巡の多摩へ第5艦隊司令部は乗艦しました。そのくらい燃料事情が切羽詰っていたのでした。

 出港直後から濃霧に見舞われたキスカ救出艦隊は、あまりにも視界不良のため艦隊行動が不可能になり、行方不明の艦まで出る始末。

 集合点として指定されていた海域になっても全艦が集まらず、最後まで行方不明だった海防艦の国後が突然霧の中から現れ、木村の旗艦阿武隈に衝突。その煽りで駆逐艦初霜、若葉、長波の3艦も接触。破損がひどかった若葉が艦隊から分離されます。
 衝突事故を不吉な出来事だと考える艦隊幹部もいたようですが、木村司令官は「衝突事故まで起きるくらいなら霧は満点だよ。」と平然としていたということです。

 28日。艦隊便乗の気象班から濃霧の発生確実という予報が出て、キスカ至近海域にいる潜水艦からも濃霧の発生が連絡されてきます。
 キスカ島守備隊からも島が濃霧に包まれている知らせが入ります。ここで木村はキスカ島突入を決断。艦隊は針路を北に取り一路キスカ島へ。

 七夕湾へ南側から直行せず、夜間は針路を西寄りに取り、満足な海図もないのにあえてキスカ島を西側から時計回りに島沿いに移動し、翌29日昼頃、北東側から艦隊は七夕湾へ入港します。
 キスカ島西側を迂回した理由は、米軍の封鎖艦艇を避けるためといわれています。また、島に近い航路を取ることで、沖合いの米艦船のレーダー波を島とごっちゃにさせることも狙ったのではないか、と個人的に考えていますが。

 さて。この頃、米軍はどうしていたかというと、実は木村艦隊の突入前日の28日に、一時的にキスカ島の封鎖を解いていたんです。
 キスカへ日本軍の増援があるに違いないと考えていた米軍は、キスカ島南方海上へ戦艦2隻を含む有力な艦隊を遊弋させていました。

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 哨戒機がレーダーで7隻の艦隊を発見し、現場へ戦艦艦隊は急行。26日、レーダーで正体不明の艦隊を発見。猛烈なレーダー射撃を実施しました。
 やがてレーダーへ映っていた影は消え、全艦を撃沈したものと判断されましたが、実は最初からレーダーに影など映っていなかったと証言する艦もあり、結果的に霧がいたずらした幽霊艦隊へ猛烈な砲撃を行っただけのようです。
 霧の密度が高い部分がレーダー波を反射したのだろうという説もあります。

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 あまりにも派手な砲撃戦を行ったため弾薬が不足した米戦艦艦隊は、補給の必要から海域を退きます。この際、よせばいいのにキスカ島に貼り付けていた監視用駆逐艦まで率いて後退するんですね。これが28日。
 翌29日に木村艦隊はキスカ島七夕湾へ入港しています。

 もっとも木村艦隊側でも米軍の幽霊艦隊相手の戦闘は把握していました。緊急時には暗号ではなく平文で通信する習慣がある米軍の通信を傍受し、海域にある味方艦船は潜水艦以外は自分たちしかいないので、おそらく米海軍は同士討ちをしているものと判断していたとのこと。

 濃霧の中、七夕湾へ入港する時に、なぜか湾内のみ霧が晴れ、座礁や衝突の危険なく行動することが可能でした。
 ただし沖合いは濃霧に包まれたままで、旗艦阿武隈が沖合いに敵艦隊を発見して魚雷を発射。駆逐艦島風も全射線15本の魚雷を全弾命中させたのは、湾内にある軍艦型の島であったといいます。そのくらい沖合いだけは霧が濃かったということですね。

 入港予定時刻に備えて集結していたキスカ島守備隊員はただちに艦艇への移乗を開始。桟橋もなにもない港ですから、大発と呼ばれる小さな舟艇でピストン輸送を行いました。

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 この際、できるだけ早く撤収を完了させるため、兵士の持っていた小銃を海中に投棄させ、使用済みの大発はツルハシで穴を開けて自沈させました。とにかく人員だけ救助し、あとはすべて放棄する方針を徹底させました。
 そのためかわずか55分で撤収は完了。艦隊はただちに抜錨して七夕湾を出港。幌莚へ向けて全速で離脱しました。

 北の寒い海とはいえ、霧の中でも奇跡的に静かな航海が続き、艦内に収容しきれずに甲板で過ごしていた撤収兵士らも、なにもつらいことはなかったといいます。
 7月31日から翌1日にかけて全艦は無事に幌莚へ帰投。気象通報の潜水艦も無事に帰還し、ここへ木村のパーフェクトゲームは完成を見たわけです。

 一方、一時的にキスカ島封鎖を解いていた米艦隊は、30日にキスカ島封鎖を再開。まさかたった1日の虚を木村に突かれたとも考えずに。
 霧の晴れ間に空襲を再開した米軍パイロットからは、地上からの対空砲火や移動している兵力の確認があったものの、すべて誤認と錯覚。誰もいないキスカ島へ米軍は熱心に攻撃を繰り返します。

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 やがて8月15日。34,000名という大兵力を100隻を超える艦船が厳重に護衛し、キスカ島上陸作戦が決行されます。
 しつこい艦砲射撃の後に上陸した米軍は、静かすぎるキスカ島の状況に怯え、各地で同士討ちが起こり、なんと戦死100名を出してキスカ島を占領。
 撤退時に軍医がイタズラをして「ペスト患者収容所」という看板を残していったため、米軍はパニックに陥るなど、ひたすらかっこ悪い姿を展開してました。日本軍の残留兵力は、たった数匹の犬だけだったのです。

 史実とは「小説よりも奇なり」でありまして、たった1日の虚を掴み取った木村司令官の運というのは、人事を尽くして天命を待つ、というやつであったといえます。
 「天佑神助」という言葉を使うに、これほどピッタリの作戦もありません。偶然という言葉だけでは済ませられないことが起きすぎなのですよ。
 ここまでパーフェクトな結果を残したのは、日露戦争における日本海海戦以来、空前絶後であるといえましょう。

 あの強大でシステマチックな米軍を、合理的精神で翻弄し倒した作戦は痛快でさえあります。
 作戦はハッピーエンドのパーフェクトゲームですんで、もちろん映画化されてます。東映の「太平洋奇跡の作戦 キスカ」ですね。史実というよりフィクションに近いものはあるにせよ、エピソードはキッチリとフォローされていますんで、史実を知っていて鑑賞する分にはオッケーの内容。
 私の愛蔵VHSが20年を過ぎてすっかり擦り切れて再生不能になって泣いていたのですが、DVDでちゃーんと再販になってます。買うぞ。

 なお、第1回キスカ突入を断念して臆病者のレッテルを貼られた木村は、2回目の完全作戦成功により、昭和天皇拝謁の栄に浴しています。
 これで木村に文句をタレる関係者は誰もいなくなったといいますから、木村の実力を評価していたのは陛下だけだったということですかね。

 その後に木村は第2水雷戦隊司令官へ横滑り。水雷戦隊のエース格は2水戦ですから、真打登場というところでしょうか。
 敗勢濃いフィリピン戦線でレイテ島輸送作戦を2度に渡って成功させ、その後に礼号作戦、いわゆるミンドロ島殴り込み砲撃作戦に参加。劣勢すぎる兵力で精一杯作戦を推進し、日本海軍最後の勝利と呼ばれる結果を残しました(戦果としてはあまりにもショボく、なんら戦局に寄与せず)。

 戦後は戦中の部下らと製塩会社を運営し、地味に暮らしていましたが、早くから連合軍側では指揮官としての評価が高く、それを逆輸入したような形で木村の死後に国内でも評価が高まっています。
 戦史として大々的に取り上げられる戦いには参加していなくても、キラリと光る存在であった提督といえます。

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キスカ その3

 戦史系となると脊髄反射的に眉をひそめる人が世の中に多いのを承知で、たった1人の読者が喜んでくれるだけでも続けまーす。

 キスカ島撤退作戦、すなわち「ケ号作戦」であります。半年ほど前に実施されたガダルカナル島撤退作戦にもケ号作戦の名が使われており、関係者は再びケ号作戦の名を耳にして、またどこかから撤退するのだとピンときたらしいですよ。

 当時の日本軍は、一度うまくいくと何度も同じ手法を繰り返す癖があり、システマチックに敗因を分析する米軍相手に二度目はなく、常に対策されて失敗しています。

 例としてはガダルカナル島のヘンダーソン飛行場夜間艦砲射撃。大型艦船を運用するにはかなり狭い海域であるガダルカナル島沖に高速戦艦を投入し、戦艦の大口径砲で米軍の飛行場を砲撃したわけです。
 重火器に欠けるガダルカナルの日本陸軍を支援するためで、口径10cm以下の砲がせいぜいの陸上部隊と違い、高速戦艦は36cm砲を備えていますから、その威力は絶大なものがあったとされます。

 ところが陸軍側の戦力がいまひとつ足りず、自動火器で武装した米軍守備隊を攻略することができなかったんですね。40年前の日露戦争とたいして変わらない武装しか与えられていない日本陸軍は、ガッツで戦うしかありませんでした。
 ガダルカナルへ陸軍兵力を増強し、再度ヘンダーソン飛行場を奪取すべく、また高速戦艦をガダルカナル沖へ進出させた日本海軍でしたけど、今度は米海軍が新型戦艦を準備して待ち構えており、視界不良の混戦の中、不運にも日本側は戦艦比叡を失います。
 ここで躊躇したらいいのに、すぐまた日本側は戦艦を投入し、当然のように待ち構えていた米海軍の新型戦艦からボコられて、戦艦霧島を失ってしまいました。

 ケ号の「ケ」は乾坤一擲という説がありますが、個人的には「捲土重来」説をとりたいですね。撤退を「転進」という言葉で誤魔化す裏には、当然に捲土重来の意地があったと思うのですよ。

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 敵中に孤立してしまったキスカ島守備隊。それを救うのは木村昌福率いる水雷戦隊。味方をしてくれるのは深い霧のみ。
 濃霧に紛れてキスカ島へ高速で突入し、短時間で守備隊を収容して速やかに離脱。それが基本方針です。そのためにはどうしたらいいか。

 天気予報ですな。ペーリング海における霧の発生を正確に予測しなければなりません。そのために気象予報専門官の能力もさることながら、現地における気象観測も不可欠です。現地海域へ潜水艦を派遣して気象通報を行ってもらいます。

 レーダーを持たない日本海軍が霧の中で米艦隊に出会えば、レーダー射撃の技術を持つ米艦隊から一方的にタコ殴りにされるのは目に見えています。
 その対策で、当時ごく少数しかなかったレーダー装備艦である新鋭駆逐艦島風を配備してもらいます。幼稚な技術のレーダーでも、ないよりもは数段マシだからです。

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 島風は当時就役したばかりの最新鋭駆逐艦で、対水上艦艇用のレーダーと、相手のレーダー波を受ける逆探知レーダーを搭載していました。
 技術的には逆探知レーダーのほうが製造は楽で、未熟な電波技術しか持たなかった当時の日本としては精一杯の最新電波兵器でした。

 また、米艦隊や米索敵機から発見された際のことを考慮し、3本煙突の真ん中1本を白く塗って2本煙突に見せかけようとしたり、あるいは2本煙突駆逐艦に偽装煙突を設けて3本以上に見せるような偽装も実施されました。

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 つまり遠目には米海軍艦船に見せかけようとしたのですね。当時の米海軍に3本煙突の巡洋艦はなく、駆逐艦には4本煙突艦があったからです。

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 今風に言えば「光学偽装」。どうせ相手はレーダーを持っているから見つかったらおしまい、などと決め付けず、誤認させる努力を払ったということなのですね。

 味方にすべく濃霧はベーリング海名物ではあるわけなのですけど、実は夏のベーリング海はあまり霧が発生しません。8月以降は好天に恵まれることが多いんです。

 時系列的に並べれば。

5月12日 米軍がアッツ島に上陸
5月20日 大本営においてアリューシャン方面の戦線放棄を決定
5月30日 アッツ島守備隊が最後のバンザイ突撃で玉砕
6月上旬 潜水艦によるキスカ島からの撤兵作戦を2回にわたって実施

 という感じで、8月以降は霧が晴れてしまうので、日本艦隊の唯一のバリアが利用できないばかりか、おそらく8月になったら米軍は好天を利してキスカに上陸してくるであろうという推測もありました。
 濃霧が発生している7月末までに撤退作戦を遂行しなければならず、時間は日本側の味方になってはくれない状況です。自然環境と時間の制約が日本側に重くのしかかります。

 ここで米軍側の対応状況を記しておきましょう。

 キスカ島を孤立させるべく、周辺海域には戦艦ミシシッピー、アイダホを基幹とする有力な艦隊がありました。
 戦艦の大口径主砲弾の威力というのは、巡洋艦以下の艦艇で太刀打ちできるものではなく、唯一魚雷だけが対抗できる手段といえます。
 巡洋艦は軽防御であり、しかも装備している砲を撃つ前に相手の戦艦は遠距離から大口径砲で砲撃してくるため、近寄ることすらままなりません。

 そのため、戦艦の数で劣る日本海軍は魚雷の威力増大を狙い、世界に例のない酸素を燃焼空気として使用する魚雷を戦前に開発し、最高射程4万メートルというとんでもない魚雷を装備していました。戦艦の大口径主砲に軽艦艇で対抗するためです。
 しかし射程が長いということは照準が難しく、射程の長さよりも魚雷の高速度で戦果を上げた例が多く、やはりできるだけ接近して攻撃することが最良の手段なのでした。

 閑話休題。米軍は日本側より数段強力な艦隊で待ち構えており、キスカ島周辺には常に駆逐艦が遊弋し、潜水艦の潜入を警戒していました。
 霧の中ならレーダー射撃。霧が晴れたら近くのアムチトカから支援の航空機に攻撃させればいい話です。軽艦艇で突入を企てる日本艦隊にとっては、強力すぎる敵でした。

 また、霧が発生しなくなる8月中旬にはキスカ島上陸作戦が予定されており、多数の艦艇による護衛の下、物量にモノをいわせてアリューシャンから日本軍を駆逐する予定でもありました。はからずも日本側の推測は的中していたわけです。

 第5艦隊には重巡洋艦2隻があったものの、高速の軽艦艇群によってキスカへ突入する計画であったため、軽巡洋艦3隻以下、駆逐艦12隻と支援艦艇をもって遂行されることとなり、キスカ付近海域に霧の発生が予測された7月7日、艦隊は幌莚を出撃。
 霧の中の艦隊航行は危険であり、各艦は霧中用の曳航的を艦尾から流し、後続艦へ航路を知らせると共に、頻繁な発光信号による連絡、霧笛の使用などをし、粛々とキスカ南方海面を目指します。

 7月10日。アリューシャン列島南方海上に到達した木村艦隊でしたが、霧の発生がいまひとつ薄く、海面近くは霧が晴れて見通しが良くなってきました。
 敵艦隊との遭遇なら、視界がいい条件は日本艦隊に有利となりますが、アムチトカ島から飛ぶ哨戒機に発見されたらたまりません。空襲は避けたいところです。撤収艦隊の艦船が欠けてしまえば、それだけ収容できる人数が減るわけですから。

 突入予定日は7月12日。現地守備隊にも艦隊の出撃はとっくに連絡はしてあり、広い島の各地に配備されている守備隊員を艦隊が突入する七夕湾へ集めねばなりません。
 短時間で撤収を完了させるため、突入予定時刻には守備隊全員を七夕湾で待機させる必要があります。
 駆け足で片道2時間という場所にいる隊員もおりましたんで、予定時刻2時間前には持ち場を離れさせなければなりません。

 しかし突入予定日の予定時刻に艦隊が必ず来る保証はなにもなく、周囲の状況によって日が変わるかもしれません。そのため、何日にも渡って守備隊員は予定時刻に七夕湾へ集結する行動を繰り返していました。
 しかも終結している様子を米軍の偵察機に発見されたら、撤退の意図がバレバレになってしまいます。そうなれば撤収艦隊は待ち伏せに遭って袋叩きになることが簡単に予想できますんで、いちいち持ち場に戻らなければならなかったのでした。

 今日か明日か。守備隊員は艦隊の突入を待ちつつ、毎日七夕湾へ集結していました。もちろん艦隊側でも守備隊のそういう行動は知っています。短時間での撤収を可能にするため計画したのは艦隊側でしたから。

 短時間撤収にこだわり、半日はかかると予測された撤収を1時間以内に完了するため、守備隊の毎日の定時集合もそうでしたが、ほかにもいろいろと手は打っています。
 「天皇陛下からお預かりした兵器」であった菊の御紋章の入った小銃を、撤収時に湾内へ投棄することにしました。
 当時としては非常識極まりない処置であり、関係者は処罰されても当然ではあるものの、作戦遂行のためにしなければいけないこととして投棄を許可したのが、旧ほんたわで取り上げた樋口季一郎でした。陸軍北部軍管区の司令官だったんです。

 樋口季一郎については、日本陸軍の将官であった立場なのに、近年は評価が世界的に高まっており、いろいろなところで紹介されるようになったので、詳細は割愛します。

 ただし、木村提督と共通する部分を持った将官であり、人道的な配慮を常に持ち、目的遂行のためには割り切れる度胸をも併せ持った非官僚的な点で、当時の日本には稀有な人材であったと思います。
 海軍と陸軍の差はあれ、こうした人材がたまたま同じ戦域に司令官として同居していたというのは、キスカ島撤退作戦にプラスとなっていたことは間違いありません。

 さて、突入予定日を控えた木村艦隊は、霧が濃くなるのを待ちつつキスカ島南方海上で遊弋しつつ待機しています。

 多少の霧の薄さなど問題ではなく、大事なのは実行することだ。配下の艦長達はそういう意見が大勢を占めていたといわれています。
 まず時間的問題。モタモタしていたら霧が薄くなる北の短い夏が来てしまいます。また霧を待って遊弋している間に艦隊の燃料を消費していく問題。いずれは幌莚へ帰り着ける燃料の限界が来るわけですから。
 そしてアリューシャン方面に戦力を割いておけるほど戦局は優しいものではなかったこともありますね。第1水雷戦隊をマイナーな戦線に長々と拘置しておく余裕は日本にありませんでした。

 「断じて行えば鬼神もこれを避く」という言葉が当時の軍人に蔓延していたのもひとつの理由かと思います。
 積極的姿勢や意見が尊重されるのは、世の東西を問わず軍という組織の常でして、唯一の例外は自衛隊くらいのものでしょう。
 ましてや当時の大日本帝国は神国ですから。正義を遂行するのに神が邪魔するわけはありません。多少の霧の薄さなどたいした障害ではない。

 けれど木村司令官は艦隊旗艦の艦橋で静かにつぶやくわけです。「帰ろう。帰ればまた来れるよ。」と。艦隊はアリューシャン海域から一路幌莚へ向けて針路をとりました・・・・。

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キスカ その2

 訂正① 突貫工事の損傷修理でミッドウェイ海戦に間に合った米空母は、ホーネットじゃなくてヨークタウン。訂正済み。

Yorktown

 それにしてもヨークタウンっていう空母は被害担当艦状態ですなぁ。珊瑚海海戦の被害からなんとか真珠湾へ帰投し、突貫工事で工員を乗せたままミッドウェイへ出撃したほどだったのに、またしても日本機動部隊の放った攻撃隊により損傷。
 それを応急修理したところへ、無傷の空母と思われてまた空襲で被爆。ヨロヨロと真珠湾へ脱出しようとしているところを、日本潜水艦によって雷撃。やがて沈没。
 けれどこれが物語るのはヨークタウンの不運ではなく、米艦船の卓越したダメージコントロール能力なのですよ。損傷してもすぐに復旧させてしまう能力が高いということです。

 訂正② 「瓦となって朽ちるより玉となって見事に砕けよう」という玉砕の意味を前回書きましたが、ほかに「瓦となって全からんより玉となって砕けよう」という表現もあるようです。前者はどっち道死ぬしかないパターン。後者は生存の道が残されているパターンですね。

 訂正③ 米軍のカエル飛び作戦についてですが、このアリューシャン列島における場合はちょっと違いますね。
 手薄なアッツを先に占領しておいてキスカを孤立させ、補給がなくて弱ったところを楽に上陸して占領する戦略、と考えたほうがよさそうです。

 さて、前回の続きです。

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 ソロモン諸島ブーゲンビル島上空で山本五十六が戦死して1ヶ月。アッツ島守備隊は勇戦したものの玉砕。
 キスカ島へ補給を継続する手段は日本側にすでになく、戦艦2隻を基幹とする有力な米艦隊によって周辺海域は封鎖。霧にまぎれて海域を突破しようにも、米艦船にはあるレーダーが日本側になく、霧の中でいきなり砲撃されるのがオチ。
 霧が晴れればキスカ島へは米軍の空襲。晴れている日中はアダック島、そしてアムチトカ島に新設された基地から何度もしつこく爆撃機が飛んで来て、日が暮れるまで気が休まりません。

 キスカ島守備隊は玉砕を覚悟していました。船団によって撤収しようにも、低速の船団がウロウロしていたら封鎖艦隊に見つかるだけ。高速の軍艦を使用した場合でも、米艦隊のレーダーにつかまったらそれっきりです。
 一方、大本営ではアッツ島に米軍が上陸してから、もはや増援は不可能と判断。ようやくアリューシャン方面の戦線を放棄することが決定。キスカ島守備隊を撤退させることになったわけです。

 潜水艦による細々とした補給はたまに成功していたので、潜水艦での撤収も選択肢としては考えられたようですが、潜水艦は容積に余裕がなく、一度に撤収で きる人数はたかが知れています。
 仮に無理して20人ずつ撤収させても、300往復分の航海が必要で現実的ではありません。
 それでも初期には潜水艦15隻を投入して傷病兵800名余りを撤退させているのですから、潜水艦部隊がかなりがんばった結果でしたが、代償として3隻が犠牲となりまし た。
 自分たちの撤収のために、貴重な戦力が犠牲になっては申し訳ない。どうか救出などしないでほしい。守備隊側はそんな気持ちであったようです。

 ガダルカナル撤退作戦のように、敵の制空権、もしくは制海権のある海域では、高速軽快な小型艦艇を夜陰にまぎれて突入させ、夜明け前に敵機の空襲圏外へ一気に脱出させるのが理想的です。
 アリューシャン列島海域は霧が濃いため、この霧を味方にすることができれば、少なくても敵機による空襲は避けられます。当時は霧の中で攻撃をかけられる全天候型の機体がなかったためです。
 また、ごく少数ながら日本海軍艦艇の中にもレーダー、もしくは逆探知レーダーを実験的に搭載したものが(技術的に幼稚なシロモノであったとしても)ありましたので、レーダー射撃は無理でも敵艦隊を避ける目的には使える可能性がありました。

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 キスカ島撤退作戦の担当は、千島列島の幌莚島を根拠地とする北方担当の第5艦隊。主戦場となることが考えられない地味な海域を担当していたわけですんで、巡洋艦4隻を基幹とする警備艦隊規模の小さな戦力でした。
 これへ第1水雷戦隊を投入し、駆逐艦を増強して救出艦隊を編成することとし、1水戦の司令官には木村昌福少将が着任。木村司令官の下で作戦が計画されることになったのでした。

 木村昌福という人は、兵学校の成績は下から数えたほうが早く、海軍大学校へは行かない非エリートでした。兵学校の卒業成績が一生の出世を決め、将官になるためには大学校を出なければ無理とされていた当時でしたので、華やかな経歴とはまったく無縁。
 しかし船乗りとしての腕は若い頃から知られており、艦隊勤務のみの叩き上げとしては出世したといえると思います。
 豪放磊落の大人であり、常に落ち着いていて部下を叱りつけることもまったくせず、そのくせして指揮は常に適切的確だったため、部下からの信頼は絶大なものだったということです。

 また、木村提督はヒューマニズムな逸話の多い人でもあります。撃沈しようとしていた敵国商船から乗組員が脱出しようとしているのを見て銃撃を禁止し、全員が脱出したのを見届けてから撃沈した話が戦争初期にありました。
 米軍のスキップボンビングで有名な、陸軍兵力の護送作戦であるビスマルク海戦では、空襲を受けた際、敵機の銃撃によって木村は重傷を負い、司令官負傷の信号が上がったのを「陸軍の兵士が不安がるから」と命じて下ろさせた話が残されています。

 日本海軍最後の勝利と形容されることもあるミンドロ島殴り込み砲撃作戦の際には、往路で撃沈された部下駆逐艦をそのままにして進撃しましたが、帰路には自らの旗艦のみ沈没海域に停止させ、ただ1艦で救助作業を続けたこともありました。
 司令官のみ現場へ残しておくわけにもいかず、命令を無視して海域に残留した配下の艦もあったようですが。

 ミッドウェイ海戦で衝突事故を起こした第7戦隊4隻が、損傷艦を残して米軍の空襲圏外へ離脱しようとした際、そのうちの1艦の艦長であった木村は機関故障のウソの信号を上げさせて停止し、やがて引き返して損傷艦の乗組員を救助しに行ったエピソードが伝えられるものの、これはフィクションであろうとされています。
 ただし、「木村提督ならそこまでやったかもしれない」というリアリティがある話で、実際には証言している人物が1名しかいないマユツバ話なのに、今日まで事実であるかのように伝えられてきている理由なのだと思われます。

 しょせん殺し合いでしかない戦争という空間の中で、それでも人道に配慮した生き方を通し、作戦においては目的意識を維持し続け、慎重に計画、大胆に行動して目的を達成する司令官は、当時の日本海軍としては稀有な提督といえます。
 フネを失うことを恐れ(米軍より少ない戦力で戦っているという意識)腰砕けになる指揮官。逆にイケイケで猪突猛進タイプの指揮官。大事な場面で常に逃げ腰になる指揮官。
 そんな提督はたくさんいましたが、冷静慎重であり実施にあたって大胆に作戦を成功させるような提督は木村くらいのものでしょう。

 そんな木村昌福が指揮を執ることになったキスカ島撤退作戦。キスカ島守備隊の運命は、木村司令官の双肩にかかることになったのでした。

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キスカ その1

 旧ほんたわで樋口季一郎について触れた時に出てきた「キスカ撤退作戦」について本日は少々。
 どうしても一度はきっちり書いてみたかったネタなのですよ。ミリオタ魂炸裂の内容だとしても、読者のみなさんがすっかり引いてしまったとしても、どうしても書いてみたかったんです。キスカといっても防虫剤のキスカではありませんよ。

 いわゆる太平洋戦争で、GNP比10倍以上の大工業国へケンカを売った、後進軍事農業国の決断の是非はとりあえず置いておくとして。キスカ撤退作戦のバックグラウントについて手短に解説します。

 まずはキスカ島の位置について。

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 Googleの地図で「キスカ島」で検索した結果がAの位置。アリューシャン列島のうちのひとつです。旧ソ連とアラスカの間に点在する諸島がアリューシャン列島。
 アザラシの毛皮を求める業者や、少数の漁民しか住んでいない不毛の地であり、年がら年中暴風と霧に閉ざされた気候。

 日米間の主戦場である中太平洋~南太平洋とはまったくかけ離れた地域に、なぜ日本軍がいたのか。
 ひとつには、ミッドウェイ作戦の支作戦として陽動を狙って上陸した、というのがあります。日本軍はこの方面に興味を持っていますよという目くらましですね。現実には暗号解読により米軍にバレバレだったわけですが。

 米国領であるアリューシャン列島を占領することの意義もありました。米国本土の一部であるという意識が当時はありましたんで、なんぼ不毛の地であっても占領する意味はあったわけです。
 早期講和を狙っていた日本としては、米国の嫌がるところへあえて進出して決戦を強要する方策を取っていました。
 実際には決戦などしても生産力に優れる米国はしつこく戦うに決まっていて、決戦だと思ってるのは日本側だけだったのですけども。

 こういった決戦思想は、日露戦争における日本海海戦でのほぼ完全勝利が影響しています。大きな海戦で勝てば、それが戦争の勝敗決定に王手となる。そういった思想が日本海軍には色濃く残っていたわけです。
 戦略的に占領しても仕方ないミッドウェイ島へあえて攻勢をしかけたミッドウェイ作戦も、真珠湾攻撃で討ち漏らした米空母を誘き出すことが目的であったともいいますが、これも決戦思想が根底にある話でしょう。

 戦艦は真珠湾で潰したから、残るは空母のみ。南方のソロモン海域で潰した空母の残りを米軍は投入してくるはずだから、それを潰せば米軍は大型艦が皆無になって海軍戦力枯渇になるはずだと。それで王手だと思っていたんですな。
 実際には真珠湾で完全廃棄状態になった戦艦はアリゾナ1隻のみであり、ソロモン海域で潰したと思っていた空母ヨークタウンは、米国の突貫工事でミッドウェイ海域に出撃してくるわけですが。

 当時の日本機動部隊は史上最強といってもいい戦力であったのは事実です。的確な場面と地域に投入していたら、史実よりも米軍は窮地に追い込まれていたのも簡単に推測できることです。
 ただ日本海軍は慢心してしまっていました。第1機動部隊を押し出せば勝てない戦はないと。
 ミッドウェイを占領しても、あまりに遠いので補給できない。そうクレームをつけた担当部隊の指揮官に、じゃあ他の部隊にやらせるからいいよ!と啖呵を切った大本営の参謀さん。
 「その部隊ができないからウチに補給任務を回そうとしてたんじゃねえの?」と素朴な怒りを抱いた感覚は、当時の上層部がいかに官僚化していたの証左でもあるわけですが。

 結果的にミッドウェイ作戦は、その計画と実行の杜撰さから日本海軍のボロ負けに終わり、戦局のターニングポイントともされるほど大きな敗北でしたが、アリューシャン列島に上陸してしまった兵力はそのまま駐留することになりました。

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 日本軍はアッツ島が陸軍兵力メイン、キスカ島が海軍陸戦隊メインで占領することになりました。
 米軍はすぐに上陸されたことを察知し、アラスカに近いダッチハーバーから長距離爆撃を開始します。近くのアダック島に航空基地を設営し、晴れればすぐ爆撃しに行く体制を整え、付近海域には有力な艦隊を常駐させます。

 上陸した日本軍はしょせん孤島の守備隊でしかなく、補給手段を奪えば弱体化していくことをよく知っていたからですね。当時の日本の弱点である補給の貧弱さを攻めたわけです。
 日本海軍も艦隊を派遣したりしてみましたが、なにやら煮え切らないような戦闘でお茶を濁しておしまい。
 米軍よりも海軍勢力が劣勢だという意識が海軍関係者の頭の中に染み付いており、被害を受けないようにと腰の引けた戦闘をする指揮官が多かったのですよ。
 輸送船補給は危険だとなって潜水艦での補給も試みましたが、霧の中での戦いではレーダーを持たない技術後進国の悲しさ。いきなり砲撃を喰らったりして、どうにもうまくいきません。

 やがて戦局は明らかに日本へ不利に傾き、陽動作戦として占領したアッツとキスカの保持が無意味になってきます。しかし戦力的にアリューシャン方面に割ける余力はすでになく、米軍の来襲が時間の問題となってきました。
 米軍は最初にアッツ島へ上陸してきました。米軍の得意技であるカエル飛びですね。守備が強固そうな拠点は占領せずに孤立化させる手です。キスカを孤立させれば、補給が得られない守備隊など戦力として無視できるからです。

 南方のソロモン諸島でも、守備が強固であると思われていたラバウルをあえて占領せず孤立化させたのも同じ考え方です。
 むしろ米海軍の泊地として基地化できるような島は積極的に攻め、そこを根城に次の拠点を狙っていくわけですね。

 アッツ島守備隊2,665名は、上陸した11,000名の米軍に対して約2週間に渡って戦い、全員戦死。いわゆる玉砕です。
 どう考えても全滅以外のなにものでもありませんが、それを「玉砕」という言葉で当時の日本は美化したわけです。「瓦となって朽ちるより玉となって見事に砕けよう」という滅びの美学ですな。現実を言葉のイメージで誤魔化す。そういうことです。
 アッツ島が玉砕第1号となり、その後延々と続く玉砕の嚆矢になりました。また、米軍としては、弱兵力のはずの日本軍が意外に強烈に反撃してくることを知り、その後の上陸作戦に影響を与えたといいます。

 さて、アッツ島を占領されて完全孤立化したキスカ島守備隊。どう考えてもアッツ島と同じ運命が待ち構えているとしか思えません。
 アッツよりも多いとはいえ、たかが6,000名余りの守備隊で、しかも重火器は少なく補給が途絶えがちの状況です。キスカ島の運命や如何に?

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シグマDP2 ファームウェアのアップデート

 V1.03からV1.04になっています。AFの高速化が改良点とのことですが、速くなってますな。当たり前ですが(^^;
 動作は「唸ってから合焦する」には変わりがないのですけど、タイムロスがないというか、ピントが合った絵が表示されるのは速くなってますよ。

 同時にシグマフォトプロも4.0にアップデートされています。SPPと略称されるシグマ純正RAW現像ソフトのことです。マルチコアCPUへの対応を謳っていますね。今までは対応してなかったんかい(-_-;)

 展開してちょっといじってみた感触では、前バージョンと操作や画面に差はありません。今でもXPに固執し、1万円以下のCPUの中からE6500を選択して3.5GHzで動かしている我が環境では、多少は処理が速くなってますね。
 いちおーデュアルコアですけん。これがクアッドだともっと劇的に速いのかもしれませんよ。体験する予定はしばらくありませんがー。

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どうやら異動みたい

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 フフフ。久しぶりにカワサキのマシンに火を入れたぜ。

 なにしろ最近のエンジンなもんだから、音がおとなしくってつまらねえ。もっとハートに訴える鉄の塊の叫びってのが欲しいなぁ。ブン回した時の叫びってやつが。

 なんつって。非常用発電機のガスタービンを試運転しただけでした。テヘ(^^ゞ

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 それにしても、一向に暖かくなりませんなぁ。西国では花見が話題になっているというのに、当地はこんな具合に雪が当たり前に降り出しましたよ。さっきスーパーに寄った時に撮ってきました(^^;
 暑さ寒さも彼岸まで。お彼岸なんかとっくに過ぎたよう。幼少の頃は4月になってもまだ雪が残っている年もあったもんですが、最近にしちゃ寒波がしつこいっす。

 ゆんべのことですが、某氏と久しぶりに電話で話をしまして。趣味の前向きな話題で盛り上がれるってのは心の奥底にキックが入るものだと、久しぶりに感じましたよ。

 最近はもうデジタルで撮ってもつまらなく、かといって銀塩に回帰してみて、現像処理関係でガッカリすることがあるのを怖がってる自分もいたりしまして。
 かてて加えて、なんとなくすべてにおいてヤル気に欠ける毎日を送っているノリもあって、このままんでいいのだろーかという先々に対する恐怖感もありつつ。

 んで、オフ会みたいなもの、に関して話をしてる時に、夜勤が2~3ヶ月に1回入る身の上なので、せいぜい2ヶ月先くらいまでしか予定が確定できないんです、という話題が出たのですけど。
 さ来週から異動で、夜勤のない部署でーす。普通の週休二日がどこまでも続くという。しかも祝日も(休日出勤の当番が当たらなければ)当たり前に休めちゃう。

 もちろんその引き換えとして、夜勤のお手当がなくなるわ、平日にのんびり野営することはできなくなるわ。
 夜勤のお手当で稼いでおいて、それでなにか買い物をしたり旅行に行ったりとか、平日に身体が空いていることを利用した活動は一切できなくなります。

 どうも我が社は人が余っているらしく、人数の多い私の事業所に回されてくる人がいて、玉突きで私が弾き出された構図っすね。上司からは嫌われてますし、使い物にならない人材ナンバー1扱いですけん。
 ヘタにオッサンなだけに、取り扱いに困るところもあるようで。なにしろ親方連と同じような年齢なのに、ポジションは成人式を迎えた若者より下です。扱いに困りますわな、そりゃ。

 これでも浄水場にいた頃は将来有望の太鼓判を押されていたもんなんですけども。部署が変わればこんなもんです。
 この年齢でまたまた新しい仕事を覚えなきゃなんないのが一番の苦痛っす。記憶力の低下が激しいことを自覚してますから。
 ただ、守備範囲が狭い部署らしいので、これを気にもう一度がんばってみっかなと。ある意味でがんばるチャンスではあるんですよね。異動って。

 辞令もなんにもない異動です。事業所内の部署間移動で、しかも臨時なんだか本格的異動なんだかよくわからない扱いで。事業所のトップにとことん嫌われてますんで。簡単に動かされたりしてまーす。

 人間的に尊敬できない人には愛想のひとつも言えない性格ですから。しょうがないのよねん。


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カメラ雑誌を立ち読み

 珍しくカメラ雑誌を本屋で手に取ったんですが。パラパラと立ち読みして戻しちゃいました。

 デジタルって印刷しちゃうと深みがないものなのですね。印刷手法とのマッチングもあるかとは思うのですけれど、かつて胸躍らせて眺めたカメラ雑誌のカットを思い返すに、デジタル画像ってのは薄っぺらい感じがします。デジタルってのは透過原稿でしかないのですね。

 けれど。銀塩だろうがデジタルだろうが、いいカットはいい。月例読者フォトコンを見ていてそう思いました。
 いい瞬間を切り取った傑作に、銀塩もデジタルも関係ありません。いいものはいい。

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小ネタ3連

 こうしたものもありますよ、といった程度のご紹介。

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 シエラデザインズのゾロ1。ソロ向けテントの新商品が某店で取り扱いが始まったようです。\26,250。ポリエステルを採用しているわりに重量は2kgに収まっているところが注目かと思いました。

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 たまに寸法を間違って表記してる某店ですが、本当にこれだけの長さを確保できているとするなら、身長が高いソロキャンパーには朗報かもしれませんよね。
 本家サイトで確認したところ、インチ換算なら上記の寸法に間違いないようです。インナーの幅はMSRのハバより広く、長さはしっかり確保されていて、素材は丈夫なポリエステル。価格もハバより少しお安く。

 色使いが気に入らないという方もいらっしゃるでしょうなあ。MHWの「ワサビ色」ですとか、アースカラー系なら、シエラのブランドイメージも重なって、欲しがる人は多いかと思ったりしましたよ。

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 かなり前に登場していた商品ですが、アウトドア系の濃い読者はいないであろうという前提で、あえてご紹介。スノーピークが発売しているLEDランタン「ほおずき」っす。

 どうやら暖色LED、もしくは暖色系フィルターを通したLEDを採用しているらしく、単3を4本使いますからそんなに小さな本体ではありません。
 おもしろいなぁと感じたのは「ゆらぎモード」を搭載している点。音や風でLEDの光量が変わり、まるで炎のように揺らぐという仕掛けなんですね。LEDの情緒の無さを、暖色LEDと揺らぎでカバーしてみました、という感じですか。

 けれどスノーピークの商品はお安くはないわけで。メーカー上代\8,800はボリすぎじゃないかなーと感じる価格。せめて\4,900とかなら、実販でもうちょっと安いかな?と思える雰囲気なのですけど。
 フードはシリコンラバーを採用して割れる心配を排除し、吊るしても使えるし据え置きでも使えるのですがね。スノピにありがちな贅沢品かな~。

 贅沢品だとわかっちゃいますが、つい欲しくなるスノピは商売上手。

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 つい買っちゃいました。チタンのスプーンとフォーク。野営では割り箸主義を通してきましたけれど、最近ちょっと使いきりに抵抗が出てきまして。
 日本の割り箸文化が単なるディスポーザブルでないことは承知していますし、林業再生のひとつの道であることも承知してはいるんですが、さすがに箸ではカバーできない料理もありまして。「スプーン欲しいよー」と泣いていた夜もあるのでした。

 カトラリーはチタンで統一したい気持ちがあって、無駄に高価だとわかっちゃいるものの、手入れが楽で金属臭と無縁なところに惚れてます。

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断念すっかなー(外部電源)

 うー。飲みすぎで今朝から胃腸の調子がよろしくありません。なんで晩酌でそんなに飲むかなあ。
 500mlを3本の後に、焼酎をロックでグイグイ飲んじゃったんですよね・・・・。酒どころに住んでるんだから、地元の日本酒にすりゃいいのに。ねえ?

 日本酒がもうちょっと辛ければ。甘く感じちゃってダメなんです。甘いなら、もうラシャンテくらいフルーティーでないと、どうも匂いが鼻について苦手です。
 熱燗ならわりとイケるんですけど、おいしいお酒は燗をしないもんですし。辛いお酒はアルコールもきつかったりして、好みの日本酒って見つけられないんですよね。

 話は変わりますが。

 旧ほんたわ時代から何度か取り上げてきたネタであるカメラの外部電源。

Cf1_001

 旧F-1のサーボEEファインダーが、我が人生における外部電源初体験であったと記憶しておりますよ。
 上のカットではモードラから電源を引っ張ってますが、ファインダー単体の場合、単2電池を使う外部電源だったのでした。カールコードの先に電池ケースがありましてね。

 んで、次がデジタル機であるミノルタのディマージュ7Hiですか。ものすごい電池食いの。ヤツは純正で外部バッテリーケースがあり、専用ニッカド(だったかな?)を二連装という大袈裟なもので。

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 で、シグマDPのあまりの電池食いというか、バッテリーが小さすぎるというか、とにかく持ちが悪いことは、ユーザーの方ならご納得いただけると思うのですよ。
 世間でバッテリーが持たないと評判のキヤノン機になんら不満がなく、GRDですらバッテリー切れに泣いたことがないくらいのショット数である私なのに、シグマDPだけは撮影中にドロップアウトを経験しましたからねえ。

 単にバッテリーの持ちが悪いということだけではなく、放電具合の強弱というのもあると思うんです。放置しておいた時にどんだけ消耗しているのかと。
 その点でもシグマDPは頼りない印象でして、キヤノン機はタフな気がしてます。いつ持ち出しても確実に動く、みたいな。

 そういった要素では、充電したまま販売されてるサンヨーのエネループは頼もしい存在の電池であり、これをシグマDPに使えたら、どんなにか安心できることか。それが今回の外部電源着想の基本でした。

 我が職場にはものすごく電気系統に詳しい親方がおりまして、今日からいっしょのチームでしたので昼食時にちょっと質問してみたんです。カメラの外部電源自作について。

 そしたら、直列とか並列以前に、電池ってのは必ずしも計算通りの数値にはならないものだよ、とのこと。電池には内部抵抗というものがあるから。
 おお、内部抵抗。そういえば蓄電池の検査で内部抵抗を測定してるじゃないですか。それがわからないときちんとした数値は計算できないもんだよ。そうのたまうのですね。
 むう。表面の計算だけでもわけわからないのに、内部抵抗値まで登場かよ。まいったな。

 んで、親方がおっしゃるに、実際に使用しているリチウムイオン電池をバラしてしまい、電池の外装と接点だけを活かし、そこから外部に配線を引っ張るのが楽チンだろうと。
 その手はキヤノン機なら使えますね。IXYシリーズであっても、電池室のフタには外部電源引き込みの穴が必ず設けられてますから。
 シグマDPにはそういった工夫はなく、ただのフタ。AC電源の引き込みは実用的とは思えない位置についてますし・・・・。ゴムのカバーもどうしたらいいんだか。

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 残るはこういった形のバッテリーパックだけになっちゃうんですよねー。フタはブラブラと遊ばせたままで、延長接点をカメラ側の接点に触らせるタイプ。
 接触不良が起こりやすい気がして、あまり気が進まないところではあります。ニコンE5000は実際に接触不良がすごいっす。カメラ内部接点は掃除するのが大変なくらい奥深くにあることですし。

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 それ以前に、こういった形をどうやって作るのかという話がありますね。最初に外観だけ作っておいてレジンで形取りしようかとも思いましたが、強度を考えればポリパテあたりでなければヤバいかもです。
 どうせワンオフですから、ポリパテで外装だけ作っておいて、あとは中をくり抜くように掘ってくとか。
 あー、でもボディ側接点からバッテリーパック本体まではなんらかの形で配線しなきゃなりませんね。それを考えればポリパテですべてを作るのは問題ありか・・・・。
 んー。ポリパテのバッテリーパックに、延長接点部を既存リチウムイオン電池改造で作るのはどうかな?

 今、手元のDP2をいじりながらいろいろと考えてましたが、やっぱ難しい。電池室のフタがものすごく長いので、これをブラブラさせておけるパックはかなり縦長になっちゃいますね。
 単3を仕込めるスペースもギリギリです。4本仕込むにゃかなり縦長。ボディよりも高さが必要になります。大袈裟だな、おい。
 しかもバッテリーパックをカメラ側と確実に固定させる凹凸がシグマDPにはなにもなく。ボディ底辺の形を利用して、ボディを下から少し包む込むような形にしないと、確実な固定は無理ですね。

 俺のスキルじゃ無理かも・・・・。エネループ4本でどんだけのパフォーマンスが期待できるのかもさっぱり計算してないし。

 っていうかさ、なんで誰も挑戦しないんだろ。たまに検索してみてはいるのですが、シグマDPの外部電源についての記事は皆無っすよ。

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真面目にやれ真面目に

 栄養不足のせいか、なんだか毎日寒いよ(´・ω・`)

 きのうは春雷が鳴り続けたり雪がチラつき、強風も引き続いて吹き荒れていた今朝。休日出勤でしてねえ。
 「沿岸部を除き、強風は午後から収まるでしょう。」という天気予報でしたが、オラの職場はモロに海沿いだよ。潮風で片側のディスクブレーキだけ錆びまくるみたいな。
 ダンプのゴムの泥除けが強風でタイヤに巻き込まれ、走行中にずーっとブーブー唸ってやがりました。何度直してもダメ。もう勝手に唸ってろって。

 この三連休は休日出勤があったし天気も荒れ気味。強風の時はテントがバタついてうるさいからなーと、最初から出撃は気が進みませんでした。
 県北の合川周辺で行われるはずの「万灯火」という行事見物を絡めたく、それなら北へ向かうしかあるまい。いざとなったら不人気野営地のきみまち阪公園がある。どうせ北へ行くなら、まだ残雪が残る内陸線沿線をカメラ片手に流してみたらいかがか。そんなことを考えていたのですけれど、いきなり「万灯火」の開催日を間違えてまして。

 日曜の夜だとばかり思ってたんです。過去に21日に開催されたことがありましてね。そう思い込んでました。そしたら20日が定番だったなんて。
 地元自治体Webサイトをマメにチェックしてなかったのが敗因ですな。なにしろ気がついたのが21日の昼でしたからwww

 そんな感じで、あまりにも悲観的な天気予報にひるんだってやつですね。最初っからあまりやる気がなかったのだなぁ。

 いいのか、こんなんで。

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キャンドルランタンっつーのも

 トレッキングランタンについて書きつつ、前にも同じようなこと書いたよなぁとは思ってました。
 きのうは書いてるうちに話の方向性が変わってしまって。トレッキングランタンにこだわるつもりではなかったのですよ。

 で。久しぶりに床屋に行ったらですね、センスはあるものの、ぶっきらぼうな手業でやたら雑な店員さんに当たりまして。本人には悪気がないのでしょうけれど、客商売に向いてねーなーって感じ。
 でも出来上がりはいつも上手にまとまっていて、丁寧なら安い理容店の店員やってんのがもったいなくもあるわけですが。女性みたいなシャギーになっちゃいましたけど(^^ゞ

 その床屋さんの近所にアルペン系列の店があり、もしや昨年からの売れ残りが安く売られていたりはしないのかと見に行ったら、ありました。処分価格で\2,990。しかも現品限り。
 ええ、製造元が新富士バーナーであることを確認し、現品を化粧箱へ丁寧に詰めてレジへ持って行きましたよ。

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 プリムスのP-541もあったんですが、並べてみるとさすがにP-541はかなりのコンパクトさ。バーナー基部もなにやら今風のスッキリさで、垂直点火式のイグナイターがかっちょ良かったりします。
 でも高価なのですよ。本気の必要性がなければ買えない\9,975。定価ですな。私のように気が向いた時に暖房兼用で使うタイプには、少々高価すぎます。

 およそ\6,000の価格差で、この程度の大きさの違いか・・・・。コールマンのフロンティアPZランタンも小さくて安かったのですけど、安いだけであまり評判がよろしくないようなのでパス。スノピの天も小さくてよろしいかと思ったら、こちらも評判は良くないっすね。
 っつーか、サウスフィールドのランタンが安すぎなのか。\2,990だもんな。少しくらい欠点があっても文句言いいませんよ、ええ。

 トレッキングランタンはカタログ落ちしたかも。現行品カタログに載ってねえw

 んで、きのうはトレッキングランタンの話を枕にしておいて、キャンドルランタン方面の話をちょっと書いてみようかと思ってたんです。

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 今まで敬遠してきたキャンドルですが、現在愛用している暖色LEDランタンもけっこうな暗さでして、暗さじゃキャンドルとどっこいかということに気がつきましてね。
 LEDランタンの場合、私はエネループを使ってますから、消耗品がありません。ラジオやヘッドランプも単3で統一してますから、電池の使い回しもできます。そういった点で乾電池仕様も野営に悪くはない選択なのですよ。

 でもやっぱり電気っつーのは野営に似つかわしくないと、機能面ではなく雰囲気でね、思うこともあるわけです。
 野営に似合うのは炎。燃焼系の暖かな灯りですね。お子さんのいるキャンプや、常夜灯には乾電池仕様が適切なチョイスでしょうが、雰囲気を味わって、酔っ払って寝るだけの私には、プリミティブな灯りが欲しくなることもあるのでした。

 トレッキングランタンは必要性半分/物欲半分といったところでしたけど、キャンドルランタンは単なる物欲だけです。
 ポチッてまで買おうとは思ってませんし、消耗品たるキャンドルの簡単調達を念頭に、ひとつ100円ショップの在庫とも相談しつつ選びたいところです。
 もしもどこかのショップで現物に出会うことがあったなら、衝動買いでもしてみようしら。そんな感じです。

 ところで。灯油系のランタンは高価ですなぁ。ペトロマックスなんて、モノがいいんでしょうけれど、私にはとてもですが手が出ません。
 その大きさと重さが今の私の野営スタイルにまったく適していないということもあります。コールマンのツーマントルなんざ、しまい込まれたまま早10年以上。フェザーランタンでさえ、寒い時期じゃなきゃ持ち出さないくらいですから。

 ホムセンなどで某社の安い小さな灯油ランタン(芯で吸い上げるタイプ)が売られていることがあるのですけど、現物を前にいろいろ考えてみますと、シンプルな灯油ランタンは調節したところで結局は煤が出るんですね。
 調理にだけ使う灯油バーナーならともかく、常時点灯状態のランタンが煤を吐くようじゃ、ちょっと野営で使うのを考えちゃうんです。

 お漏らしプレヒートができる灯油ランタンはないでしょうしね。盛大に煤が出るでしょうし。仕方ないんですけど。

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トレッキングランタンについて

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 買うよん、と言ってたサウスフィールドのトレッキングランタン。今シーズン中に買っておこうってなノリでして。
 当地にアルペン系列の店があり、たぶん4月に入ったら在庫してくれるんでないかと勝手に思ってます。

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 小さなガス器具が欲しくて、安いわりに使えそうだという理由で衝動買いしたトレッキングバーナーが、意外と使いやすく、しかも全然へこたれないんですね。
 小さく軽いし、繰り返し部屋で使ってますが、なんの問題もなし。炎がセンターに寄るんで、スノピの縦型小型コッヘルでも使いやすいし。炎を大きくしなくて済みます。実にソロ向け。なにより安いってのがよろしく。特価処分で\3,400くらいだったと思います。

 このくらいのクオリティなら御の字と判断し、それならランタンもサウスフィールドの安いやつでいいや、とシンプルな発想。

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 我が家にはコールマンHPXのランタンがありまして、なぜか分離型なんですな。前の勤め先の先輩か得意先からいただいたものですけれど、あれば使うにせよ、なんで分離型なのかと今でも用途があまり思いつかない品。

 低い位置に灯りを置けるんで、テーブルトップランタンとして都合がいいのかもしれませんけれど、現実的に考えれば、寄ってくる虫を避けようとするなら身近に灯りは置かないわけで、かといって離れた位置に煌々と灯るガソリンランタンを置くほど荷物を増やしたくはなく、シンプルな酔っ払いキャンパーには必要でないのでした。

 ガス缶仕様のランタンには名作と呼ばれる定番品がたくさんあり、なにもわざわざサウスフィールドなんぞ選ばなくてもいいだろうという諸兄諸氏。

P2245

 プリムスIP-2245A-Sていうド定番。ベストセラーであるイワタニのジュニアランタン。穴で明るさの評価が高いキャプスタのガスランタン(M)。いろいろと定番品ってのはありますよね。

 でも最初っから私はガスランタンなんざなくても、小さなLEDランタンを愛用しておりますので、積極的に装備する理由がありません。
 ただし今期も気温の限界までガス燃器具でいってみようと考えてまして、燃焼系ランタンの暖かみのある灯りの良さも承知してます。んで、贅沢はしたくないので、小さくて安いやつ。そういう選択でした。

 たまーに123Rを使いたくなるのと同じく、灯りも電気じゃなくて燃焼系の優しい灯りが欲しくなったりするのですよ。
 いつもならそんな時にはフェザーランタンを引っ張り出してくるんですが、なんぼフェザーでも、さすがに背負う大きさではないシロモノです。同じくコールマンのHPXもけっこうかさばるんですね。

 来月一杯までは液燃の予定ですので、それからゆっくり買うことにしときます。トレッキングランタンは。

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エロいのでした

 某お笑い番組を見つつこれを書いてるんだが。ちっとも笑えない私というのは、世間の笑いのノリから浮いてるんだろうか・・・・。

 でも「やすきよ」を見れば今でも感心するし、できれば、いとしこいし師匠の新作を見たいと願うくらいだから、笑えなくなってるわけじゃないんですよね。
 重箱の隅を突付くかのような細かいコアな笑いを最上のものとしているマスコミ的価値観が、今のお笑い番組を作ってるんでないかな。

 マニアしか笑えない。そんなもん、大衆演芸なんかじゃねえだろ。しかも笑えるだけではなく、唸ってしまうまとめ具合っつーものがなくて、なんの演芸か。
 そんなことを考えつつ、ビーグル38のアタリハズレが大きすぎる老人漫才が好きだったりする。ハマった時はかなり笑えるぜ。

 というわけで、先ほど新型インフルエンザのワクチン接種を受けてきました。なんで我が社は今さらワクチン接種を挙行したんでしょ。
 年度末で予算が若干余ってるとか、きっと本社の誰かが言い出して、なし崩し的に全社規模になったんだとか、いろいろと噂はあるものの。

 会社の業務なので、真面目に受けに行ってきたわけですよ。私よりも早くワクチン接種を受けてきた同僚からは、思ったよりもかわいい看護士がおらんかった、という報告を受けていた私。個人病院ですから、そんなもんかと思ってましたら。
 きっと経営者の好みでしょうね。ひたすら地味なタイプをよくぞ集めたというスタッフの中で、いやいや目覚めたら化けますよ、という素質優良を約2名発見して喜んでる私ってのは、ただの中年エロ親父でやんすね(^^ゞ

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 すごく純情な優香。と書けば、興味を抱く読者はいるんでないかな?そのストレートな笑顔が武器になるんよ?と小一時間ほど説きたかったところですが、なにしろ同僚もいっしょにワクチン接種でしたので。スタンドプレイはご法度でしたぜ。
 ただでさえ「エロい」という評判が裏で流れてるらしくて。同僚の前で噂をダメ押しするような真似はできませんよー。

 特定の彼女がいるなら、そのエロさは彼女に集中されるわけですけど、なにしろフリーですけん。そのへんの脳内快楽くらいは許してほしいなぁ(^^;

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再録 Contax Sonner T*35mm F2.8 on Contax T3

 ノリが悪いってのは、具体的にどういう心理状態なのだろうなぁ。そう思いつつ、今夜も再録モノでお茶を濁します(^^ゞ

 以下、再掲です。

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 優秀レンズである。ツアイスユーザーも誉める。ただ私はこのレンズに対して疑問を持っているのだった。写り過ぎなのではないかと。

 たとえばG用のプラナー45mmは、写り過ぎるという印象はまったくない。高度にバランスが取れている感じで、上品さと優雅さを優先させたように受け取れる。
 けれどT3のゾナーはシャープすぎる。硬い写りの印象がある。こういった写りが一般的に好まれるのだとすると納得できるが、ツアイスらしいかどうかとなると、いったいどんなもんなのかなと感じる。

 以前、東京で開催された某OFF会に参加した際、私はクルクル針クラブの主宰という立場で出席したこともあり、とりあえずニッコールマンセーの姿勢であった。
 古くからあるニッコールレンズが素晴らしい写りだとは今でも思っていないが、十二分に個性のある写りは私の好む傾向だった。
 ベトナム戦争で全世界にその名を高めたニッコール伝説の影響が残る世代であるから、なおさらニッコールの存在感は大きかった。

 ニコンF4を購入しようとして私が貯金を始めたのも、ニッコールレンズの硬さが欲しかったからである。カラーバランスが悪いことは承知の上であったのだ。キヤノンNFDの優等生的80点主義に疑問を感じ、個性が欲しかったのである。

 OFF会に出席した当時は、ツアイスにそれほどの価値を感じていなかった頃で、自分で使ったことはなかった。せいぜい京セラスリムTに搭載されるテッサーくらいのもんであったよ。
 私を招いてくれたokuraさんは全面的なニッコール野郎であったので、二人でニッコール話に花を咲かせたものであったけれど、他の出席者が、それまでEOSやらミノルタやらを使っていたはずなのに、いつの間にかツアイス全面礼賛者になっていた。
 十数人の出席者の中で、キヤノン組が2名、ニッコール野郎が2名、あとはツアイス人間と化していた。

 なぜにツァイスなのかといえば、色乗りが違うと皆さん口を揃えておっしゃる。フジのRVPが全盛の頃なので、今にして思えば仕方ない傾向なのかもしれないが、酒席において私はokuraさんとニッコールについて傷の舐めあいをするしかなかったのであった。
 クルクル針クラブ初期のユーザーアンケートにおいても、レンズに求める第一要素は色乗りであった。とするなら、正直な話、あっさり傾向の35Ti/28Tiはユーザーの期待に応えていないことになる。

 現在の私はGシリーズだけとはいえツアイスを使っているわけだが、そんな私の感覚からして、ツアイスというのは色乗りするレンズだとは思っていない。
 言い方を換えれば、色乗りする傾向のレンズもあるが、色乗りよりも色分離がしっかりしている印象のほうが強い。

 色乗りを求めるユーザーの声に応え、前作T2の、時には破綻のある描写への反省を織り交ぜると、こんな具合の写りになるのか。それがT3ゾナーなのかもしれない。
 一見、ツアイスというよりも、一眼レフレンズの高級仕様レンズ、たとえばキヤノンならL、ミノルタならGレンズのようなキレと色ノリを見せる時があるT3のレンズなのだ。

 冒頭にも書いたけれど、T3のゾナーは硬い。シャドーの締まりが顕著なためだろうか、シャープというよりも硬い印象が先に出る。
 おそらく第一印象は誰でも「お、けっこうしっかり写ってるなぁ」ではないかと思う。そのくらいに見た目はいい。

 コンタGシリーズレンズでいえば、ビオゴン28mmの写りに似たものはある。ビオゴン28mmとの違いは、レンズそのものの寸法、すなわちコンパクトカメラに内蔵されたレンズであるという制約によるものだろうか。
 しかし使いにくいというレンズではない。コダックEBXを装填して使ってみても、破綻しないだけの懐の深さがある。一般的にいいレンズという噂があるレンズにありがちな、派手なフィルムを苦手とする傾向が感じられないのである。

 そして感心するのは、1m以内の撮影距離における写りである。35cmまで近寄れるAF性能を、そのままツアイスのノリで写せてしまう。
 まさかとは思うが、最短撮影距離がもっとも性能が良く、そのまま遠距離までなだらかに特性が低下していくのではないか。そんな印象を持ってしまうほど、近距離におけるメリハリがいい。
 一般的に撮影レンズというものは近距離において性能が低下するものであるのに、このゾナーはそんな傾向が感じられないのである。コンパクトカメラに搭載されるレンズとして、ユーザーの身の回りを写すという前提ならば、かなり満足のいく写りをするのだ。

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 カメラボディ側に対する不満と金欠から私はT3Dを手放したが、プログラムAEで身の回りをスナップする目的に、これほど贅沢なレンズもないだろうと思う。
 ツアイス的上品さはあまり感じられない写りながら、色乗りとシャープさではなかなかのものだ。
 ただし、気になる人は歪曲が気になるかもしれない。故に生活スナップ用の贅沢カメラというポジションに収まってしまう。
 そのへんがちょっともったいない気はする。もう少し気合を入れたレンズのシェイプアップと、ボディ側の操作性改善があったなら、たぶん支持するユーザーはもっと多かったろうに。(2004,07,17)<BR>

 以上、再掲分です。

 なんやかんやと好きに書いてはおりますが、今でもたまにT3を使いたくなる気持ちがあるのは、やはり手放したのを惜しんでるのでしょうなぁ。
 しょうがないのよ。再就職活動期間は生き地獄の金欠でしたのでねえ。売れ線からオクに流すしかなかったのですよ。

 シンプルな中にポルシェデザインっぽいラインがあるボディ。しっとりとした黒ボディ。外装で唯一残念なのは、後付フード用の切り欠きが思いっきり存在感を主張していることと、あまりにも小さく安っぽいコマンドダイヤルですね。
 常時携帯銀塩機としては稀有な万能性がありますんでね、リバーサルを入れてもオッケーのコンパクト機の中では最右翼の存在ですな。

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再録 Canon FD135mm F2.5

 基本的にノリが悪い時は、再録モノに逃げます(^^ゞ

 以下、再掲なのです。

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 この項は私が使ったレンズについて好き放題に書いているのだが、必ずしも写りの優れたレンズを取り上げているとは限らない。今回がいい例である。単に思い入れの激しいレンズの場合もあるのだった。

 私が使ったこのレンズは、旧FD初期のもので、「S.C」も「S.S.C」もつかないタイプである。かなり古い。
 絞りリングのAマークロックもない。レンズ前玉を覗いてみると、最近ではあまり見ないイエロー~アンバー系のコーティングで、カラーフィルムを使ってもいいものかしらと不安にもなる。

 だがFDレンズというのはカラーバランスに留意されたシリーズで、他社に先駆けてカラーバランスの統一を目標に製造された。基本的に色再現の心配はない。コーティングの経年変化がなければの話ではあるが。
 50mmレンズ1本勝負男、つまり交換レンズを持っていなかった私が最初に購入したレンズということで、思い入れがあるレンズなのであった。
 (2010年注/思い出したのですが、これの前にタムロンのズームを使ってたことがありましたっけ)

 生活に余裕のなかったその頃の私は、まさかあるまいと思いつつ、予算1万円で買えるレンズを探しに、初めて中古カメラ屋へ行ってみたのだった。
 場所は中野のフジヤカメラ。まだ商店街の入り口で小さな店舗だった頃である。

 今ならばとりあえず広角レンズへ走るところだが、当時は望遠レンズ、それも100mmか135mmが欲しかった。
 200mmとなると使う場面が限られてくるし、かといって85mmでは50mmとあまり変わり映えがしなくて面白くない。当時の私はそう考えたのだと思う。
 EF135mmのところにも書いたけれど、135mmレンズというのは人間の視覚からほんのちょっとハミ出た位置にあり、望遠効果を感じるレンズだ。100mmはまだ視覚感覚の延長線上である。似たような焦点距離ながら、使う場面はかなり違ってくる。

 予算1万円で買えるレンズは、FD135mmF2.5か、あるいはFD135mmF3.5SCのいずれかであった。
 普通ならなんぼでも後発のSCに行くのだろうが、私はあえて古いタイプのF2.5にした。理由は単純。口径が大きくてずっしりと重く、とても頼りになりそうな、見映えがするレンズだったからだ。

 レンズは年々コンパクト軽量化されていくものである。だから古いものほど大きくて重い傾向がある。
 古いレンズを選ぶリスクは、ガラスの変質やコーティングの劣化、あるいは絞り動作などが渋くなっていたりすることだ。そのへんのリスクをパスできるレンズなら、古いものでも見映えがいいなら関係ないもんねー。そういう単純思考で選んだのであった。
 また、昔のがっちりした作りであった大柄なレンズへの憧れもあったに違いない。とりあえずは使うことによる自己満足。それを優先したというわけ。

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 ヘリコイドの太さとトルクがちょうどいい感じであったため、けっこう使いやすく撮影に集中できるレンズだった。飛行場へもよく連れて行った。
 新しいレンズと比較すると絶対的な解像度が落ちる気はするものの、光線状態によってはたまに滲んだ描写になったりして、なんというのだろうか、とてもストレートな性格のように思える。素直すぎる雰囲気なのだ。作ったような絵ではない。

 破綻しないことが優れたレンズの条件ならば、このレンズは優れたレンズではなかろう。だけど新しいレンズではそんな発色にはならないだろうという色が出ることもある。古いレンズだからこそ出た味というものは、間違いなくあるようなのである。(2004,06,28)

 以上、再掲分です。

 なんといいますかね。デジタル全盛の今、こうしてレンズの風流さを味わうなんていうノリが大変希薄になっているように思えます。つまんね。

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私は名誉四段のはずなんですが

 なんだかやけに寒いっすな。当地のこの季節は三寒四温が基本とはいえ、寒いほうが勝ってる感じ。天候不順って雰囲気で、このまんまじゃ畑に手をつけるかどうかすら危ぶまれる状況です。
 今年はサボるかな。春→秋収穫ではなく、夏→冬の雪の下、もしくは秋→春収穫のパターンを考慮せねばならないかも・・・・。

 話は変わって。実は密かに私、西の某氏ほどではありませんが、買い物したい症候群、いわゆるひとつの「物欲」っすな。これと戦っておりますよ。
 とはいえ、なんといっても資本力に大きな差があり、あちらは若社長。私はしがない田舎サラリーマン。ターゲットレベルに差があるのは勘弁していただきたいところで(^^;

 IXY-D900ISのリプレイスですね。壊れたとか不都合があるわけではないのに、リプレイスを考えるんですから、これは物欲以外に理由がありません。いちおーキヤノン機以外にも網を張り、密かにあれこれ調べてはいるんですが。

 コンパクト機クラスもつまんなくなりましたねー。横並びと多機能さ、そしてカタログスペックを競うノリは相変わらずで、ダイナミックレンジの改善に注力したかと期待して調べてみれば、メモ程度にしか使えないサイズでしか撮れなかったり。
 いや、用途はメモ機なんですけど、デジタル画像というのは大きく撮って小さく使うのが本道だと勝手に思い込んでおりますため、最初っから小さく使うことを前提にしている機能ってのは、なんだかね。

 ニコンS6000に少し期待していたところはあるんですが、そのブ厚さは詐欺じゃねえのかっていうデザイン処理をしてやがりまして、ソニーのAPS-Cファインダーレス機と同じような処理ですな。背部を斜めカットにして正面から見た時の薄さを錯覚させるという。

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 S8000は少々大きめのボディで、常時携帯機としてはどうかなーと思うところがあり、もう少し小さなS6000はどうなのかと思えば、こういうことをしてやがるってのは。
 しかも某レポートでS8000の写りを見たら、かなーりヒキましたね。2010年の写りじゃねえだろって。もうニコンコンパクト機は候補に入れるのをやめとこうと。そう感じる写りです。
 S640の写りにも疑問を感じていたのですが、S8000でもこれかよ。そう素直に感じましたです。

 とはいえ、責められるべきはニコンさんだけではなく、どこのメーカーさんも普及機では似たようなことをやってんです。横並びとカタログスペック勝負というノリは変わりません。
 そうなれば、写りがどうしたとかスペックがどうのという選択は最初からする気がなくなり、単に「小さくて薄い」とか「軽いわりに使える」なんていう、もうカメラオタとしての選択範囲外になってくるんですよね。つまんね。

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 安心感があるのは、使ってきて知ってるIXYシリーズかなー。クルクルダイヤルがイヤとなれば選べる機種は少なくなり、400Fあたりに落ち着きそう。
 使う内容からしたら200Fで十分なんですけど、キンキラしたレンズ周囲の処理がイヤで。400Fの黒がいいかな。操作性は気に入らないにせよ。

 ああ、黒ボディで操作性も納得のやつあるわ。型落ちの220IS。

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 レンズ周囲の黒塗装がすぐ剥がれてくるらしいけれど、シリーズ伝統のシンプルな操作系を継承し、28mmからのズーム継承となれば、220IS。型落ちだから安いしネ。

 パワショS90は、最初に触った時の感覚がそんなによろしくはなかったのですよ。手に馴染まないというか。不自然さを感じて。
 これが、手にして納得できているのなら、あのクルクルホイールもそんなに気にならなかったはず。不自然さを感じない自分の感覚に、ホイール操作という新しいデバイスをひとつ加えるだけで済むから。
 握り心地に不自然さを感じていては、気になる要素が複数あって、私のような直情径行タイプの人間には負担なのですよ。

 また大型家電店に行ってあれこれ触ってきましょうかね。そしたらまた考えが変わるかも。
 もっとも、買い物踏み止まりマスター名誉四段の私ですから。そんな簡単にカメラは買わないのでした。

 シグマのレンズ価格動向を毎日のように調べてるのは、ここだけの秘密な(^^ゞ

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バックアップで悩む

 もうすぐ夜勤体制から脱出するというのに、三連休に休日出勤入れられてたよ。旧北秋田郡方面に2泊3日の野営に出るつもりでいたんだが(´・ω・`)
 さては、せっかく夜勤に入ってて平日の日中に動けるというのに、XP2sをなにも消化しなかった天罰が下ったか・・・・。

 話は変わって。

 先ほど無事に某パソコン店から脱出して帰宅した私。FDD用の長いケーブルを買うだけで済みました。もう魔窟ですよ。パソコンのパーツ屋さんは・・・・。

 なんもさ、1TB×2のRAID:1を組もうという計画は生きていて、当初は外付けUSBでやろうかと思っていたのですが、せっかくでっかい筐体のPCなんで内蔵2連装という手が使えないかとか、NASとかいうネットワークストレージはあるわで、今日は仕事しながらずっと悩んでいたのですよ(だから仕事に集中しろってば)。

 簡単簡便といえばUSBなのでしょうけど、USB3.0という新規格超高速デバイスが普及するのは時間の問題であり、わざわざUSB2.0の現行品に手を出すのはアホらしい気がします。
 e-SATAでの接続も考慮してはみたのですが、USB3.0が普及するんならね、USBでもいいかと思いました。

 また、内蔵2連装作戦に関しては、そこそこの価格のマザーボードなら最初からRAID機能を実装してあるんで、それを利用できないかと考えましたが、なんだかいろいろとローカルルールがあるらしく、そりゃ面倒だなと。
 マザーボードだっていつかは買い替えるでしょうし、今と同じメーカーのものにするとは限らず、チップだって仕様が変わっていくのでしょうから、内蔵してみても「今だけ」になっちゃって、結局は外付けの箱に収めることにもなりかねないっしょ。

 かといってNASキットに手を出しても、一人暮らしの私はなんにも恩恵がないんですよね。家庭内LANといっても、繋ぐのは母艦と901Xだけ。複数のPCユーザーが家庭内にいるわけじゃありませんから、データ共有にはなんの意味もありません。
 しかも母艦のLANは100BASE。理論上で12.5MB/sしか転送速度が出ません。速度面で旨味がなく、LANに繋ぐ積極的意味も見出せません。
 せいぜい、このバカブログを更新する際に使いたい画像を、出先からオンライン経由で共有するくらいしか使い道が思いつきませんのですよ。

 使うHDDも悩みまして。昨年は某社のHDDにトラブルが頻発し、けっこうな騒ぎになりましたが、大量生産のための公差というか、どのメーカーさんにしても当たりとハズレはあるようなんですね。必ずハズレがあるようですよ。
 だいたいはハズレを引いた人がネット上で大騒ぎするわけで、検索してみるとどのメーカーさんでも必ずトラブル報告があります。

 けれど使う身になれば、少しでもトラブルの少ないメーカーを選びたいのが人情。サムスン以外の各メーカーHDDをなにもこだわらず20年使ってきた身の上としては、正直どこのメーカーでもいいんですけどもね。

Korya318  

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再録 Konica Hexar 35mm F2

 最近なんにも使ってないなぁ、と申し訳ない気分になり、再録。

 以下、再掲分ですよ。

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 このレンズをなぜに筆頭に持って来ないのかと思っていた方もいらっしゃるかもしれない。
 あまりにも定番の凄レンズなので、天邪鬼的感覚の私としては、どうしても後から取り上げてしまうのであった(^^ゞ
 (2010年注/当時はレンズを順番に取り上げたコンテンツがあったのです)

 大変に世間の評価が高いレンズである。そのわりにヘキサーというカメラがメジャーになれなかったのは、ひたすら地味なパッケージングであったからかもしれない。
 地味なカメラに搭載されているからといって、このレンズの評価まで地味に終わるわけがないことは、今でもヘキサーを探して買い求める層がいることでもよくわかる。

 とにかくキレる。これが第一印象だ。シャープなんである。ボディ側に正確無比なAFを搭載しているおかげもあって、レンズのシャープさを堪能することができる。
 過度な色ノリはしないものの、ヌケがいいので、使用フィルムなりにコントロールできる余裕はある。
 派手な性格のフィルムは似合わない。このへんはツアイスに似たところで、派手なフィルムを使うと、ぶっ飛んでしまって、単なる硬いレンズになってしまいがちだ。

 ちなみに掲載しているカットはRVPによるものだが、実際はもうちょっと調子がノっている。EBXで試写したものは、ハイコントラストすぎて、スキャナが音を上げてしまいそうな感じであった。
 ごく普通のフィルムでもヘキサーの写りはわかる。ネガフィルムでも十分なのだ。というより、このレンズの良さを引き出している人にはモノクロネガユーザーが少なくない。

 かつて「高速レンズ」という言葉があった。明るいレンズを示す言葉で、速いシャッター速度を使えるから「高速レンズ」なのだ。
 ヘキサーのレンズを使うと、この「高速レンズ」という言葉を思い出す。このレンズを搭載するためにヘキサーはボディが大柄なのであり、レンズありきで企画されたカメラだということが、実際に使っているとよくわかるのだった。

 噂ではライカのズミクロンを意識して開発されたという。いわれてみれば、なるほどわからんでもないという写りなのだが、私はズミクロンよりも繊細で優秀だと感じる。暗部の描写はライカよりもおそらく上だろう。
 ヘキサーレンズの描写は間違いなくボディ側のAFに救われているところがあり、開放F2から安心して使える理由は、このAFにある。まずレンズありき。そこからパッケージングを追ったようなカメラなのである。

 単なる優れもののレンズなのかというと、そうでもないと私は思っている。高速レンズらしい開放でのボケの出方は好ましい。ボケがふんわりと自然になっているのではなく、ボケにも主張がある。ああ、俺は大口径レンズを使っているんだなぁと自己満足できる。
 大口径レンズというのは、絞り開放で画面全体のコントラストが少し落ちたりして、そんなあたりにも高速レンズっぽさを感じたりする。
 だけどヘキサーのレンズはそこまでの演出はなされていないようで、優秀な安定したレンズという枠からハミ出すのは、開放でのボケくらいのものかもしれない。

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 なにも言わずに他人にヘキサーで撮ったカットを見せれば、たぶん十中八九は一眼レフの単焦点レンズで撮ったものだとみんな言うだろう。そのくらいのパフォーマンスがあるレンズなのだ。
 ただし克明に描写しすぎるところはある。シャープであるゆえ、女性のポートレートなんぞは絞り開放であったとしてもやめておいたほうがいい。
 過去に私は失敗したことがある。たまたま同時にコンタGの35mmを使っていたため、そっちのカットで誤魔化したことがあるくらいだ。

 このヘキサーレンズを単体で使ってみたい!という欲求は当然に持つ人がいるわけで、ライカLマウント仕様のレンズが数量限定で発売された。たしか3,000本だったかな?
 シャープさそのままのレンズに仕上がり、あっという間に売り切れたらしいが、味を求めるレンジファインダー機ユーザーの間ではいまひとつウケなかったようではある。

 そりゃそうだろう。一眼レフのレンズだってここまでシャープなレンズはそうそうないのだからして。細かいところまでしっかりと写し取る現実主義的写りだ。
 この後でMヘキサノン35mmF2が登場したけれど、さすがにヘキサーレンズほどのシャープさではないようだ。むしろ逆光時のコントラスト維持などに気を配られたフシがある。ヘキサーRF用のレンズには、シャープさではなく味を与えたと見える。

 じゃあヘキサーのレンズってのは味がないのかといえば、そんなことはないのだ。ヌケのいいシャープなレンズで、優等生そうな顔をしているのに、そのくせしてどこか個性を出したくてうずうずしているような性格のレンズを、味がないとはいわないだろう。
 写真に慣れてレンズの深みを求めるような人にしかわからない描写ではなく、誰でもわかる優秀レンズ。現代的なレンズであるといえると思うが、ズームレンズが当たり前である世間一般からすると、こういった写りのレンズは孤高の存在といえるかもしれない。

 ズームレンズの作る絵に慣れた感覚には、新鮮な写りであることは間違いない。カメラ側はAE機のくせして初心者の甘えを許さないようなハードさを持つが、使いこなせた日には感激もひとしおだろう。
 私は使いこなせていないのだが、それでもとても手放す気にはなれないレンズの魅力。これは印刷物ではなかなかわからない点だと思う。ぜひリバーサルで使ってみていただきたい。ナマのスリーブを見た瞬間、あなたはこのレンズの凄さにイヤでも気がつかされるはずだ。(2004,06,08)

 以上、再掲分。

 ホント、銀塩が廃れてなきゃ、きっとヘキサー片手にとんでもない作品を出す作家が出たと思うんですよね。そのくらいのポテンシャルを持ったレンズとボディでした。
 いや、たしかに1/250秒までしかないシャッターとか、素早さに欠ける露出補正ではありましたが、そこはそれ、使うフィルムでいろいろとカバーする余地がありました。当時のコニカのカラーネガフィルム「インプレッサ50」を前提としたところがあるカメラでしたのでね。

 レンズありき、で作られた銀塩コンパクト機の、最後の存在だったように思えますね。デジタル全盛になってからは、あのくらいレンズへこだわりを持ち、かつ出てきた絵に納得がいくカメラは皆無といえます。
 なにしろデジタル機は映像エンジンが優位に立っているレベルの存在ですから、レンズがどうしたのと語るにはまだまだ無理があると私は思ってますよ。

 GRレンズとて、別の映像エンジンが載せられたら、どう味が変わるかわかったものではなく、個人的には「歪曲を気にしなくていい気持ちのいいレンズ」というあたりしか感想はなかったりします。
 よって、ツアイスの名やライカレンズの名が冠されたカメラがあったとしても、私はなんら評価せんわけです。

 銀塩使いの方々。ひとつデジタル機に文句を盛大にタレていただけませんか。それがきっとデジタル機の向かう道を変えてくれることになると思うんです。
 今のままじゃ、デジタル機は高級オモチャ、もしくは単なる記録のための道具で止まってしまいます。止まってもしょうがないのかもしれんのですけどもね。

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EF24-85mmF3.5-4.5について

 私、今でも銀塩EOS系を持ち出す際には、EF24-85mmF3.5-4.5を選ぶことが多いのですけども。

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 しかもIX-E用のシルバー鏡筒仕様。黒い機材を好むはずなのに、なぜか24-85mmだけはシルバーなんですな。調達の都合でこうなりました。

 EF28-105mmF3.5-4.5について、前に書いたことがありましたね。標準ズームレンズ常用に対する私の偏見を壊してくれたレンズだと。

 単焦点レンズがベストの描写なのだっ!という、いわば古い思想のようなものの持ち主であった私は、ズームレンズの大きさと暗さがイヤだったのですね。
 明るいズームレンズはバカでかくて重くて高価。かといってコンパクトなズームは暗くて描写もイマイチ。
 そう思い込んでいたところ、FDからEFへの乗り換えという事態に直面し、仕事でも使わなければいけない状況だったので、とりあえず使える万能レンズの1本として選んだのがEF28-105mm。まだ発展途上であったEOS系標準ズームの中では、珍しく安定した描写という評判も後押ししてくれて。

 28-105mmという焦点域は、ほぼ日常スナップをカバーしており、レンズの特性で見せる絵を撮ろうとしない限りはほぼ万能だと今でも思ってます。
 また、F3.5-4.5という暗さを事前に気にしていたのですけど、いざ使ってみたらISO50のRVPでも普通にスナップできる現実でして。なーんだ、そんなに暗いわけじゃないじゃん。
 開放F3.5だとEOS系のAFセンサーが全力で働いてくれないということは、しばらくしてから知ったのでしたけど、AFが働かなくて困るような場面は記憶にありませんし、そうなりそうな場面では最初っから手動でピントを合わせてましたので不満はなく。

 不必要なヌケはないけれど、安定した写りで、かなりの長い期間、私の常用レンズでありましたよ。光学メーカーの努力により、ズームレンズの描写レベルは、私が偏見を持つに至った頃のものよりずっと使えるレンズになっていたわけです。
 明るいズームレンズは重くて高価。安いズームレンズは暗くて描写がヌルい。そういった全体傾向は現在でもあるわけですが、少なくても20年前より全体の描写レベルは上がっています。

 で、なんでEF24-85mmなのかということになるわけですが。28-105mmはあまりにも酷使したので、ズームリングがおかしくなってしまい、まともにズームしなくなってきちゃったんです。たぶん潮風にやられたのかもしれません。例の海外行で。
 タフなプロ用レンズなどではなく、普通の普及タイプレンズですから、ユーザー側でできるメンテナンスをしていたところで限界がありますな。

Ef28105mm

 そこでほかのレンズに走らず、改良されたEF28-105mmの2型に走るところが私の保守性を物語ります。そのくらい使いやすく感じていたのでしょうね。
 けれどこれがハズレ。レンズ搭載ROMが腐っている個体のようで、装着するボディが片っ端から調子悪くなっていくというデスノート状態のレンズでありました。

 そう気がついた時にはもう業界から足を洗っておりまして、販社のセールスさんに交渉して交換してもらうということもできず、なんとなく放り出していたんですよ。その前に別のレンズが我が家に来てましたので。EF24-85mmが。

Ef2485mm

 望遠側は100mmまで欲しい。それが標準ズームに対する私の変わらぬスタンスで、アングルと絞りによって望遠効果が得られ、しかも人間の視野感覚にギリギリ含まれる境目が100mmだと思うんです。
 けれど広角側ももうちょっと欲張りたい。せめて24mmとか、そのへんを標準ズームレンズに望めないものだろうかと考えていた頃でもありましたので、24-85mmというのはお試しで使ってみるに都合のいい存在だったのでした。

 広角側が24mmまで広がってくれたら、標準ズームのほかに広角レンズを持ち歩く必要がなくなり、標準ズームのほかは小さくよく写る望遠ズームを隠し持っておけば、まず足りるであろうと。
 そう考えてしまうくらい、ズームレンズの写りはなかなかのものになってきていた時期です。
 欲を言えば、24-105mmならいいのに。その後に登場したミノルタαの24-105mmが羨ましかったっけ。使いたいαのボディが高価すぎて、とてもですが手を出せませんでしたけども(^^;

 んでEF24-85mmF3.5-4.5。鏡筒が太く短めのレンズなので、操作感は悪くないのですよ。ズームリングもスムーズですし。
 けれどレンズ発売の事情をよくよく思い起こせば、APS-Cサイズ一眼レフの標準ズームとして登場した背景があるのですね。チタンっぽいシルバーである鏡筒は、同カラーのEOS IX-E用なんです。

 APS用のフルサイズマウントレンズというのは、イメージサークルの小さなAPSを念頭に置き、画面中心部だけに注力したようなレンズばかりでした。この24-85mmも例外ではなく、24mm時に出る盛大な陣笠型の歪曲がシラケさせてくれるんですね。
 これはレンズ中心部だけしか使わないのならさほど気にならない低レベルの歪曲ですが、135フルサイズとなると、けっこう派手に出ます。
 あまり街で撮らない私には意識することが少なかったんですが、1月の野営後に、にかほの街をブラブラしていた時、建築物がEOS7のファィンダー内ですでにすげー陣笠で、思わずギャフンと昭和時代のリアクションをとってしまったものです。

 この陣笠がなければ使いやすいいいレンズなのに。撮る意欲をなくすなぁ。かといって手元の標準ズームでまともなレンズがあるか。AT-Xは絞り開放で使うことを躊躇する描写だし、EF28-105mmはゴリゴリのズームリングになっちゃったし。
 んー。単焦点を持ち出すかぁ。でもあれか、EF28mmF1.8はどうも好きになれない絵になるし、24mm一本勝負も極端すぎ。結局35mmF2.0になるのかな。それもなんだか刺激がないよな・・・・。

 もう少ししたらKDXが戻ってきますんで、せいぜいそれまでにEOS7に入ってるXP2sを消化しておきましょうか。しばらくは種々の理由により出撃も野営も不可なのですけども。あれこれ考えなくても使えるコンタックスGに次はスイッチしましょうかね。

 「選択肢が他になにもない」という一点だけでも、コンタックスGは私にとって無駄な意識を持たなくていいシステムなんです。

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井の中の蛙、あるいは裸の王様について

 愕然としつつ、これが田舎の実態なのだろうと納得させられる読売新聞の記事は、夜勤明けの頭に染み付いて離れないものがありました。オンライン版の記事を、まずは読んでみてちょ。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20100310-OYT8T01075.htm

 田舎ってのは、とかくジメジメした人間関係が生き残っています。「ジメジメ」というのは、ウエットすぎるという意味で、湿度があることが悪いのではなく、湿度が高すぎるっつうことでしてね。
 ドライすぎると成り立たない田舎の過疎社会ですから、都会よりもは湿度が高くて当たり前ではあるものの、その一方で陰湿な地域の慣習が嫌で田舎を出て行く人は絶えないわけでもあり、地元育ちであってもそうなのですから、よそから来た人は何倍も辛いことと思います。

 秋田県人というのは、古来からお客をもてなすことに喜びを得る地域性があることは、古い文献を紐解けば理解できることではあります。
 ただしそれは一過性の歓迎であり、飽きっぽいという県民性の側面もあって、顔見知りになって新鮮さが薄れてしまい、自分たちのコミュニティの一員という扱いになってくると、手の平を返したように排他的になるのも、これまた秋田県内でよく見られることです。

 また、秋田県人はよく笑い、実際に笑いを好む性向はあるものの、明るく笑い飛ばす快活さというより、陰湿なイジメを伴う(昨今のバラエティ番組でよくあるタイプの)笑いや、もっぱら下ネタでニヤニヤしているような、明るさがない現実があります。
 もちろんすべての県民がそうではありませんが、当地において15年ほど社会生活を送ってきた私の個人的感想では、たしかに陰湿さが漂う地域ではあります。

 当地において「おつきあい」という価値観が重視されるのは、義理を欠いたら裏でなにを言われるかわかったものではない人間関係が普通だからともいえるわけで。
 その裏で言われていたことが、いつの間にか定評として表に出てきて、社会生活を縛りつける。本人の普段の行いなど、「有力者」の一撃で簡単に消し飛んでしまいます。そういう傾向が日本の平均よりもかなり強いんですね。

 ですんで、当地で出世したいなら、有力者とのおつきあいは万難を排してでも欠かしちゃならんわけです。必ずしも地位で決まる有力者ではなく、声が大きい人という意味ですが。
 そういったヨイショの類を心の底から軽蔑している私は、もちろん地域のノリから完全に浮いてるわけで、排他されて当たり前の立場ですよ。自分で理解してるから諦めてます。

 ただ、一人暮らしの老母をいろいろと気にかけてくれている農村の方々には敬意を払っていて、なにかにつけて気は使ってますが、それは人として当然のことと思っていますし、逆に必要以上のことをしようとまでは思ってません。農村行事に参加したりはしないのですよ。

 話をくだんの医師に戻せば。村の住民からなにかを得たいと思っているような医師では、とても勤まらない僻地医療。無私の意識がなければやってられないでしょ。
 それでも「もうイヤ」なのですから、おそらく読売新聞の報道以上にひどい環境であることは簡単に推測がつきます。とても記事にできないような実情があるのでしょうね。

 優秀な献身的な医師をイジメて追い出し、医者がいねえ!と騒ぎ出すことは目に見えているのに、ただ医師を引き止めることにしか腐心できていない役場はアホですな。臭いは元から断たなきゃダメ。
 歴代前任者も同様の理由で逃げ出しているということは、なにも環境が改善されていないということなのですから。

 どうせ犯人は毎回同じだろ。なんにでも突っ込みどころを上手に探し出す性向の人間はたくさんいる秋田県ですもの。いちゃもんつけさせたら天下一品。それが秋田。
 突っ込まれないように武装することに力を使ってるから、大きな仕事は絶対に無理。だから秋田発のでっかいプロジェクトは皆無。
 全国ネタになったのは、羽後町の萌え系とシブヤ米くらいのものですが、その両方とも秋田発ではなく東京絡み。純粋な地元発ではありません。(羽後町の萌え系は地元出身者ではあるものの東京在住の方がブレイン。シブヤ米は東京の企業とタイアップ。どちらも意欲的な取り組みという点では高評価されてしかるべきです)

 上小阿仁村は人口2,902人ですよ。昔のマンモス校の生徒数と変わらないっす。しかも高齢化率45.3%(平成21年7月1日現在)と県内ダントツ。県内郡部平均で33.7%ですもん。いかに高齢化率が高いのかと。
 村の立地は完全な山間部。秋田市から県北へ抜ける裏街道沿いのスルーされるだけの村。国有林ばっかりで、基幹産業であった林業はとっくの昔に衰退。
 そりゃ核廃棄物の受け入れをぶち上げたくもなりまさ。小規模農業しかないのですもん。高付加価値の小規模農業。それくらいしかできない環境で。

 自治体そのものが廃村。そんな未来が見えてきたのかもしれません。しかもそれは自分たちで自分の首を絞めたからであって、誰のせいでもなく。
 離島でもないし、交通が隔絶されているわけでもない村が、確実に無医村になる。それが現実ということですね。
 山間部集落の衰退に心を痛めている私ですが、上小阿仁村に関してだけは「自業自得」という言葉を投げつけたいところです。

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背負うタイプのカメラバックについて

 私の知識が足りないだけなのかもしれませんけれど、以前から疑問に思っていることがありまして、そのへんをご存知の方がいらっしゃったらご教示願います。

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 こういった背負うタイプのカメラバックがありますね。上下2気室のやつ。たまたまロゥプロの画像を使っていますが、もちろん他意はなく、世間一般のこういう形態のバックについてなのですが。
 2気室の下側に機材を入れるように作られていて、場合によっては上側にも機材を入れられるようになっているバックがすべてと形容してもいいくらい定番の構造です。

 なんで上側がメインの機材室にならんの?という素朴な疑問でしてねえ。

 背負うタイプのバックパックなどでは、重量物が上に来ると背負うのが楽になる、と昔から言われております。嵩張るけど軽いシュラフなどを入れられる部分が一番下になってるのは、そういうことだと思うんですよ。
 なのにカメラバック系の場合は常に重いものが下に来るんですね。上の気室がフニャフニャの構造なら仕方ないものの、安いカメラバックパックでも上側をガッチリ作ってあるものはあります。
 我が家にある某社の安物も上側はわりとシッカリしてます。パーテーションのついた気室は下側なんですけどもね・・・・。

 ヒップベルトへの重量的依存度が高くなって、重い物を上にしなくても良くなったとか、そういった背負うスタイルの変遷かなにかあったんでしょうかね。
 あるいは機材の出し入れ時に、カメラが下側にあったほうが楽だとか、そういったことなのでしょうか。

 肩から提げるタイプのバックなら、重心が上に来ちゃうと使いにくくてしょうがなくなりますが、背負うタイプならそんなことはありません。むしろ歩きやすくなると思うのですけどね。
 転倒時などにも、機材を守るという観点からしたら、下側よりむしろ上側に入っていたほうがいろいろと都合がいいように思えます。
 1気室タイプのものなら、全面にパーテーションを装備してあったりするものの、今度は下側へ機材以外のものを入れるのにあまり便利な作りにはなっていません。

 本当のところはどういう理由で下側に機材を入れるようになってるんでしょうか。いや、私はもうそういったタイプのカメラバックをマジに使うことはないと思いますんで、漠然と疑問に思っているだけなのですけども、ずっと気になっていたことではあるんですね。

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そういうイベントが

 ひとしきり艦船について吐き出したら、模型作りたい病が失せました(^^;

 だってさー、エッチングパーツって苦手なんですよ。使えば数段緻密さが増すと知っていても、いざ組み付けるとなれば、金属系のパーツは苦手なんです。
 とくに艦船模型は細かい部分の精密さがそのままリアルさに直結していますんで、やりたくても技量がなくてできないジレンマが、なんともいえずたまらないのでした。

 いきなり1/350の雪風なんぞを衝動買いするのではないか。そんなことを自分自身に対して危惧していた時に、某氏からメールが来ましてね。「CP+」とかいうイベントに参加してらっしゃるとのこと。CP+?なにそれ?

 早速職場のパソコンで調べてみたところ(仕事しろよ、おい)、PIEから分離した写真関連の見本市のようなものらしく。おお、そういえばなにかそんな催し物があるという記事をどこかで読んだような記憶が。
 業界にいた頃は、密かに上京してそのテの展示会や見本市に参加することもありましたが、もうオラなんにも関係ねーし、田舎暮らしだからよその土地の催し物なんて興味なーい!といった感じで、我が身の近くに情報を置こうとしていないのですね。

 そんなわけですんで、ペンタックス645Dの発表を知らずにおりましたし、ソニーのミラーレス機なんざ最初っから興味がなく、しょせん狭い業界のお祭りだべさ?くらいに思ってたりしましてね。

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 でも645D。これ、密かにすごいんでないかい?そりゃ高価なカメラなのでしょうけど、某記事を読めば読むほど興味が湧き上がりましてねえ。
 実写カットもなにもない段階ですし、ローン組んでも買う気になれない価格帯のカメラではあるものの、惹きつけられる要素が満載。うーむ。これ、もしかしたらすごいかも。

 などと密かに心の中で興奮してしまい、なにを思ったかEOS5D2をローン組んでポチりそうになりました(^^ゞ
 やはり私はデジタル機に対して我慢している部分がたくさんあったのだな。素直にそう思いましたっけよ。

 でも現実的には小センサーの一眼レフで私には十分。どうせたいしたもんを撮ってないんですから。
 もしかしたらパナGF1でも足りるかも。そのくらいね、私はたいしたもんを撮っちゃいないんです。写りがどうしたとか論じるような使い方はしてませんので。

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しつこく1/350について

 きのうの記事について補足。「光学ファインダーが欲しい」のは、一眼タイプのカメラに関してであって、コンパクト機はそこまで求めてはおりません。役に立たない、形だけの光学ファンダーならいりませんから。

 そんなわけで、リコーGRDとシグマDPに光学ファインダーがなくても我慢できます。いざとなったらホットシューに外部ファインダー載せちゃえばいいんだし。

 最近のEVFはかなり見え具合がよろしいので、光学にこだわらなくて良くなってきたのかもしんない、と思う一瞬はあるものの、やはり一眼タイプはきちんとファインダーを覗いて撮りたいっす。
 KDXはライブビュー機能なんざありゃしませんが、光学ファインダーを覗いて撮るわけですから、なんも気になりません。エントリークラスの一眼レフは、ピントの山がつかめればとりあえず可。

 さて、話は当ブログで超不人気ジャンルである模型(^^ゞ

 龍驤や隼鷹のシブさをちょっと書いてみたりして、しょせん人気のある艦船は俺の好みとは違うのだなぁ、というオチなのですけど、1/350の艦船模型はハセガワの他にタミヤとフジミも出してるんですね。
 精密さよりも作りやすさのタミヤ。独自解釈と手抜きのフジミ。そんなイメージを私が持っているのは、きっと古い認識なのだろうと思いつつ、各社Webサイトを見て回ってみると、メーカーさんの性格はあまり変わってないみたいね(^^;

 フジミは金剛を出してんのかぁ。日本の戦艦の中じゃ一番活躍したフネだから、人気あっても当然の存在。

Kongou_1

 でもなぁ、オラっち同じ金剛型でも比叡のほうが好きなんだよねー。あの塔型艦橋が醸し出す情緒が好きで。

 日本の戦艦なら、不人気の極み、扶桑が一番好きでして、あのゴチャついた上部構造物はとても模型映えすると思うのですよ。

Yamashiro_fuso_haruna

 (手前から、山城、扶桑、榛名)日本初の超ド級艦だったのに、防御能力不足が問題視されて活躍できませんでしたが、無理矢理感のある造形が魅力で。
 ダメ戦艦をなんとかモノにしようとして、あちこちいじり回して改装し倒した結果なので、なんともいえない無理矢理感があるんです。

Naka

 巡洋艦なら、どうしてどのメーカーも5,500t型に手を出さないかな。頭数じゃ一番多かったってーのに。
 シンプルなラインの艦体に、細々と上部構造物が並んで。迫力こそなんにもない姿ではありますが、大正モダニズムと形容しますか、なかなかシブいと思うのです。
 キスカ撤退作戦に参加した多摩なら、昨今評価が高くなってきている木村昌福との兼ね合いで、話題性もあると思うのですけど。エッチングパーツも映えると思うんですけどねー。

 駆逐艦の場合、どうしてもそのストーリー性から雪風が日本駆逐艦のホームラン王でやんすな。

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 幾多の凄まじい海戦にことごとく参加し、最後は大和特攻にも随伴したというのに、終戦まで生き残った驚異の武勲艦として、その優しい名前の響きも相まって人気。ハセガワもタミヤも1/350で出してます。開戦時の姿が廃番になったようで寂しいものがあります。

Yukikaze_1

 次点で人気は秋月型あたりですかね。大きめの艦体で作り映えしますし、特10cm高角砲を搭載した4基の砲塔が独特のフォルムで、当時としてはかなり先進的な思想によって建造された部分も、日本人のプライドをくすぐるのかと。

Fuyuzuki

 でもですねえ、やっぱり日本の駆逐艦といったら、特型より前の細い艦体を持ったシリーズがシブいと思うのですね。

Yuunagi

 画像は神風型駆逐艦の夕凪。艦橋前の甲板が低くえぐられており、ここへ前部魚雷発射管を設置しているところがフォルムの特徴で、第一次大戦時のドイツ水雷艇も同じようにここへ発射管を置いてますが、真似したのかどうかまではわかりません。
 特型駆逐艦が登場するまで、日本の駆逐艦というのはこのスタイルが基本でして、太平洋の荒波の中でも、艦首を乗り越えた波浪が艦橋へ直接ぶち当たらない構造とのこと。

 中でも神風型駆逐艦のネームシップである神風は、かなりドラマ性のある戦歴を誇った艦で、最後は南方唯一の作戦可能艦として生き残った武勲艦。
 旧型扱いされて地味な任務に黙々と従事していたのに、戦勢不利となって第一線に引っ張り出され、連合軍潜水艦と死闘を重ね、終戦時まで無傷で生き残りました。
 戦後、復員輸送艦指定され、御前崎で座礁した海防艦国後を救助しに出動し、自らも座礁して放棄されるまで、21年に渡って現役を張ってました。

 小スケールの1/700だといまひとつパッとしないフォルムですが、1/350ならけっこう映えるんじゃないかと思いますよ。大正期の艦にありがちなゴチャつき具合が、作り応えを生むと思われますしねえ。
 地味な戦歴ながら、武勲艦として雪風にも負けてないと思いますよ。神風も。

 あー。でも艦の名前がカミカゼだと、ちょっと教育委員会とかPTAから睨まれるかもしんねえっすね。社民党とか共産党から怒られたり、わけのわからない抗議団体が会社の前に来たりして。

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なにやら語る

 沖縄基地問題等、いろいろと社会問題について吠えたいことはあるのですが、しょせん半径2mの価値観でしかないワガママ視点の当ブログですゆえ、やめときます(^^;

 ゆんべは夜勤で、いろいろとネット検索などして楽しんでいたのですが(だから仕事しろよってば)、ふと気がつくと、当ブログの前身ってのは、いちおうカメラと写真のサイトだったのだな、とね。

 そのわりにブログにはカメラネタや写真ネタを書かなくなったなぁ。自分でもそう思います。
 銀塩を使い倒す=平日の昼間に現像に出しに行きやすい夜勤体制であるのにも関わらず、EOS7に入ってるXP2sはなんにもカウンターが進んでません。
 とりあえず使い始めには「冬場だからアルカリ電池よりもニッ水のほうが低温特性の点でよかろう」なんて考えて、Dimage7Hiをマジ使いしてみようかと考えていた頃に揃えた各種単3充電池を引っ張り出してきたというのに。エネループ使うほどではないかと思ったもので。

 銀塩末期に自分がそのシステムの中で仕事をしていた、という点で、ブログ以前の写真関連ネタというのは、情報ソース的に不動の信頼があって、かつ暴露ネタ的な要素もあったりしたのを自分でわかってましたので、それなりに需要があったのでしょうが、今はもう業界とはなんの縁もありませんのでね。

 仮に業界情報ソースがあったとしても、正直、耳にしたくないという気分です。あまりにショボく、かつセコい業界になってしまっていて、情けなくて情報すら聞きたくもない。それが本音です。
 私の青春のほとんどを業界で過ごしてきたわけで、思い入れは人一倍あります。あまりのショボさに「廃れ行く一方だとしても、もうそのへんで理性を取り戻してくれんかね」といった感じ。ひたすら堕ちていく元恋人から目を背けたくなる心理と同じでさあ。

 その一方、どんどん陳腐化していく横並びのデジタルカメラ市場に飽き飽きしているのも事実で、少数派ながら秘めたポテンシャルの鋭さに期待したいFOVEONにこだわるのは、そういった市場の飽和感からのイラつきが起因していると自己分析。

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 1台のカメラにすべてを叩きつけるとか、1カットで世界の価値観を変えてしまうようなスチルの力は、とうの昔に矮小化され、カメラというのは「道具」から「単なる商品」になってしまったのですよね。
 カメラの持つ力ではなく、商品としての優劣だけが評価される。そんな世の中になってしまったことも、つまらなくなった理由です。

 浪花節の立ち入る要素がなくなったといいますかね。カメラに限らず、浪花節的ノリは世間のあらゆる部分から淘汰され、北米的プラグマティズムといいますか、世の中がデジタル化されてからというもの、優劣、あるいは損得オンリーみたいな価値観が大きな顔をして歩き回ってるように思えます。

 かつてカメラやレンズの名前を名品たらしめたのは、それを使って説得力のある作品を世に問う使用者でありました。
 そこには作品という名の結果から、使用した機材に遡って評価される要素があり、仮に使用者が機材に浪花節的こだわりを持つのなら、それは美徳と評価されてしかるべきものでした。

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 ネットという名のミニコミ化が広がり、自称カメラ通は私を含めて大量に存在することになり、その意見が重宝されるってのは、なんか違うんでないかなぁと思います。
 メーカーの思想。開発者のこだわり。それがカメラの魅力であったと個人的に思っているのですが、ユーザーの顔を窺うようになってしまっては、なんか違う気がするんですよね。
 ましてや、同業他社の姿勢を観察して開発スケジュールを組むような真似は、市場の陳腐化に拍車をかけるだけでしょ。
 この製品を世に問う。それが本来のカメラメーカーの姿勢ではないかと。思想的に日本企業のモノ作りの強さでもあると思うのですよ。

 この項を書き始めたのは、オチをサムスンのNX10へ持って行こうとしてたからなのに、書いてるうちに話の方向がなんか違ってきちゃって困ってる(^^ゞ

Nx10

 サムスンNX10がですね、なにか世に問うとか大袈裟な姿勢なのかどうかはわかりませんが、少なくても日本メーカーの「やればできるけどやらない」の隙間を突いてきた存在であることは間違いないと思います。

 デジタルになってから創造されたフォーサーズという規格ではなく、APS-Cというサイズのセンサーを搭載したのも、無理矢理だったとはいえ銀塩時代に全世界へいくらかは普及した大きさの規格に沿ったものです(センサー調達の都合とかかもしれませんけど)。
 フォーサーズよりもはまだ理解してもらえる可能性が高いと。マウント遊びができるマイクロフォーサーズは、オタク向けの要素でしかありません。普及させるためのネタにはなりません。

 NX10が独自マウントを採用したことについての将来性は、現時点で判断しかねるところはあるものの、とりあえず最低限なんとかなるかもしんないダブルズームと、パンケーキの単焦点を用意したあたりは、メーカーさんが話題性に色気を持ち、売れたら伸ばそうと考えていてもおかしくはない雰囲気です。
 さすがにオデコのSAMSONGロゴは「もうちょっと考えたデザインのロゴにしときなよ」と感じますんで、使うならパーマセルで隠しちゃうかも、とは感じますが。
 それでも使ってみたい感覚は保持してますよ。いわゆるミラーレス機を使ったことがなく、カタチだけでパナGF1に惹かれたりはしたものの、実際に買うかどうかとなれば話は別ですがな。

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 個人的には、ミラーレス=光学ファィンダーレスという考えなので、ミラーレス機はセンサーの大きさに関わらずコンパクトカメラの延長線上と受け取っています。レンズ交換可能なコンパクト機という感じですね。
 一眼レフに限らず、光学ファィンダーがないと私はイヤ。マジ使いのカメラなら光学ファインダーは欲しいっす。ファィンダーレスなら快速軽快なカメラじゃないと意味がなく(DP2は光学ファインダーレス機ながらFOVEON搭載コンパクト機の一点でストライク)。

 だからNX10のようにミラーレスEVF機で小さく軽く薄くしたことに、一定の理解があったりするのですよ。でもミラーレスの宿命である不確かなコントラストAFってとこがね、各社ミラーレス機に改善を求めたい部分であったりもします。
 かつてコンタックスG1→G2で行われた堂々巡りのAF改善ジレンマは、アナログ時代における解決策ではあったものの、そういった基本機能改善に走ってくれない現行のデジタルカメラってのがね、すげーつまんねえ要素ではありますね。

 NX10sとかいって、AFの抜本的改善モデルの発表と、気合の入った広角単焦点レンズが同時だったりしたら、今よりも日本で買い求める人は増えることでしょ。
 たぶん日本メーカーはそういった基本機能の改善を搭載ソフトで解決しようとするでしょうから。位相差AFの窓を設けるとか、ハード的に改善してくるなら、サムスンのアドバンテージは大きくなりますな。

 そうやってかつての日本メーカーは海外の老舗を倒してきたのですよ。手間がかかろうが技術的ハードルが高かろうが、我が先達は開発の志で世界に伍してきたんです。

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週刊なんとか

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 仕事が終わる時間の1時間前に遠隔地で故障が発生するの、やめてほしいよね。日曜の夕方に疾走する社名入りトラック・・・・。

 さて。ミリオタとしては触れねばならないでしょうね。ディアゴスティーニに(^^;

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 1/250スケールですから、今までにない大きさといえます。模型メーカーは1/350でしたから。赤城の全長は261.2mとされています。単純計算で1mを越えますね。
 しかもフルハルモデル(水中部分の船体も再現しているタイプ)で、赤城は飛行甲板の位置が高い空母でしたから、模型の高さもかなりのものになるでしょ。迫力あるな。

 木と金属の組み合わせというところに、作りにくさを感じますなぁ。どちらもそのまんまじゃ塗装できない素材ですけん。
 木製パーツは木目を埋めて表面を円滑にしてやんなきゃなりませんし、金属も普通はそのまんまじゃ模型用塗料は乗りません。すぐ剥げてきます。下地にプライマー塗らなきゃ。

 つまり、作りやすい要素は排除し、大スケールで迫力ある赤城を製作でき、手間をかけて作ることに主眼を置いたキットなのですね。ターゲットは、暇を持て余している団塊世代ってことでしょうな。
 こういったゴツゴツした部分が多い模型は、やはりプラスチックのほうが楽に組めて緻密さもキープできると思うんですよね。

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 1/350スケールながら、同じフルハル仕様のハセガワの赤城。この緻密さはプラスチックならではのものだと思うんです。

 かつての1/700ウォーターラインシリーズは、水中の船体を無視した海の上だけという仕様で、個々の艦に気合を入れるというより、とにかく連合艦隊フルラインナップを可能にする頭数に注力したようなシリーズでしたが、買い求めやすい価格帯を実現してました。
 40年前の模型技術でしたから、現代の目で見たら稚拙な部分が少なくなかったりはしますけど、マイナーな艦も模型化されてましたので、私のようなマイナー志向者にはうれしい部分もありました。

 例えば、空母なら龍驤。軍縮条約内で余った排水量を無理矢理に利用して作られた小型空母で、あちこちに無理がきてる特異な艦形が魅力でして。

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 また、商船改造空母ながら、ミッドウェイ以降、主力空母不足の日本海軍の中で活躍した隼鷹とか。

Japanese_aircraft_carrier_junyo

 特異な傾斜煙突ですとか、いかにも商船出身のような柔らかなラインを描く艦尾が魅力。こういったオタクな部分がミリオタっていうやつでしてね(^^;
 戦艦なら扶桑。巡洋艦なら5500t型。駆逐艦は睦月クラスと、まあ私はマイナー志向の典型ですが、こうした艦船をきちんと模型化してくれたのがウォーターラインシリーズでした。

 大スケールの模型は、どうしてもメジャーな艦に落ち着くのは仕方のないことと承知していながら、空母ならせめて大鳳くらい模型化してちょーだいよ、なんて思ったりして。大鳳なら赤城ほどではないものの、マイナーじゃねえだろってね。
 でもきっと資料が少なすぎるのかもしれません。残されている写真は少ないですし、なにしろ戦時中で日本のフィルムは品質が悪くなり、残ってる写真のクオリティはかなり低いもので、模型化への資料価値は低いものです。

 で、ディアゴスティーニの赤城に話を戻しますけど、通刊で14万円くらいするそうです。その点、ハセガワの1/350赤城は\24,800ですから。オプションのエッチングパーツをすべて買ったとしてもプラス\33,400(いずれも税別)。
 模型としては安くないものの、ディアゴスティーニよりもは安く、しかもかける手間はエッチングパーツのおかげで同じようなもの。むしろエッチングのおかげでかなりの精密さが出せるはず。

 ディアゴスティーニの場合は資料としても価値のあるものが添付されていますので、赤城の生い立ちから活躍までハァハァしながら興奮したい人にはいいかもしれません。
 でも模型としてはハセガワの1/350っしょ。こっちもかなり気合の入った製品ですんで。

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これは買うよ

 先日、鈴木酒造が作った傑作ともいえるラシャンテをご紹介しましたが、なにやら地酒系で変わったお酒を発見。

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 よーぐるしゅ。ヨーグルトのお酒。製造元は増田の日の丸醸造(株)で、「まんさくの花」というブランド名でがんばってる酒屋さんです。
 原材料は甘酒とヨーグルト。使用しているヨーグルトは、低温殺菌牛乳で当地では名前が通っている栗駒フーズ。それなりに説得力があるなぁ、と思って買い求めてみましたよ。

 んーとね、まんまヨーグルトでした。アルコール分が7度以上といいますが、1本飲み干しても全然酔いを感じられません(^^;
 ラシャンテが「お酒好きなんだけど、お酒の雰囲気が好きなの。ウフフ・・・・。」という若いオシャレ好き女性向けだとするなら、よーぐるしゅは「アタシはお酒飲めません!」という堅物攻略のいい道具って感じですかな。

 よーぐるしゅの使用原材料をきちんと明記してみると、ヨーグルト・米アルコール・果糖・甘酒・酸味料、となります。使用量の順番に記す規則がありますから、甘酒は(比較的に)少ししか使ってないということですね。
 たしかに甘酒にある米由来の臭みはまったくなく、まんまヨーグルト。これを「よくぞこれだけ不自然さのないアルコール含量ヨーグルトをこさえたものだ!」と礼賛するか、「米だけで勝負に出て、酵母菌にモノを言わせたラシャンテに比べたらあまりにも物足りない。」と評価するかは、飲む人によるのだと思いますね。

 話は変わって、今シーズン調達すべく決めてるアウトドア系のアイテムについて。

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 画像はP-541として販売されているプリムスのマイクロランタン。これのルーツといえば、バーナーとセットで発売されていたIP-MBLという型番。
 とうの昔に廃番になってますので、拾える画像は個人ブログに掲載されている画像ばかり。パクることに抵抗があって画像はナシ(^^ゞ

 IP-MBLは、超小型のバーナーとメッシュホヤのランタンがセットになっており、それぞれのバルブをジョイントしてパッキングできるバックパッキング向けのコンパクトセット。超小型だけあって価格は安くなく、1万円前後であったと記憶しています。
 当時はガス燃にまったく興味がなく、ガソリンでオッケーの人だったので、真面目に買う気はなかったのですが、燃料の使い分けということを始めると、ガスのシーズンに使える小さなランタンをキープしておきたくなるのでした。

 ガスランタンは手元にあることはあるのですが、なんとも変則的な構成のコールマンの品で、ランタンで分離型という、あまり売れなかったに違いないと確信が持てる困ったランタンが我が家にあったりします。
 たぶん誰かにもらったんでしょうね。お小遣いが赤字で泣くしかなかった妻帯者時代に入手したものですから、オカネを使ったはずがありません。たぶん取引先の棚ズレ品かと・・・・。

 今年も5月の連休以降はガスを使っていこうと思っていますので、ガスのランタンで小さなものをひとつ調達しておきたくて。
 コンパクトで、衝撃やパッキングで割れたり壊れたりする要素がなく、ガスで使えるもの。そういう観点です。

 ああ、照明なら暖色LEDランタンがあるでしょってか。

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 私の野営愛玩品のひとつと化しているジェントスの暖色ランタンですが、便利でコンパクトなのはいいのですけど、当然ながら暖房の用には足りません。
 たかがガスランタンといえど、燃焼系のランタンを灯すことによる体感温度の変化は、一昨年だかにガスランタンを焚いて体感しております。そのへんの意識によります。

 もちろん廃番のIP-MBLや、P-541を買おうというのではありません。セット品になっていないだけで、IP-MBLを髣髴とさせる組み合わせは可能なのですよ。

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 今ではプリムスの古いストーブを押しのけて我が家でガスのメインになりつつあるサウスフィールドのトレッキングストーブ。
 密かに部屋で耐久試験を繰り返し敢行していますが、どう見ても実用に足ります。ただし従来型のガスストーブとしてですが。SOTOのレギュレーターストーブの前ではどうかわかりません。

 この小さくまとまるガスストーブに組み合わせるなら、コレしかないっしょ。

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 同じくサウスフィールドのトレッキングランタン。現物は地元のスポーツデポで何度も触って確認しちょります。
 なにより価格の安さ。ストーブで学習しましたが、サウスフィールドの火器は、安かろう悪かろうではないってこと。ストーブは新冨士バーナー製でしたし、ランタンもそれなりにショボいとこには外注してないだろうと想像がつきます。

 アルペン系安売りブランドとして下位に見られることが多いサウスフィールドですが、モノ によっちゃメジャーに負けないだけのパフォーマンスがあるのですよ。
 それを確信して今期はトレッキングランタンを確実に調達いたします。マントルはメーカーによって品質に差がありますんで、丈夫だと評判の某社のマントルを使うとして。

 今期もガス中心でいくよー。


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我慢します(-_-;)

 久しぶりに、我がEeePC901X関連の話題を。

 その後の901Xは、今でも夜勤のお供、あるいは出先での暇潰しにと、ちゃんと活躍しておりますよ。

901x

 なにしろ軽量コンパクト。気軽に持ち歩く気になれるんですね。かなーり前に使っていたパナのB5トラックボール機用ケースに、ACアダプターごと突っ込んで、なおかつワイヤレスマウスとワンセグのユニットも収納できるんですから(多少はブ厚くはなりますが)、使い回し成功ってやつです。

 しかーし。しょせんCPUは初期のAtom。いわゆるネットブックの能力しかないわけで、HDDではなくSSDを搭載していることが少しは処理速度的にアドバンテージか、といった感じです。
 1024×600という変則横長画面は、ネット閲覧にはスクロールが欠かせず、ストレスが溜まるものです。
 スリープから起動させても、入力を受け付けるにはかなりの時間が必要で、Atomってのはこんなもんなんだよなぁと思ってタメ息が出ることもあったりして。

 SSD搭載機といっても初期の古いSSDなので、いわゆるプチフリが頻発し、せっかくのSSDの速度をプチフリとAtomのショボさが相殺してしまってる観があります。
 HDD搭載だったら、これより使い勝手が悪いのだろうかと思えば、ネットブックはしょせんオモチャなのだと認識せざるを得ません。私はオモチャ扱いしてるからいいんですけどもネ。

 とはいえ。ネットブック初期に手を出してしまい、パソコンは進化し続け価格も相対的に下落していくとはわかっていつつ、その後にCULVなんていう概念が提唱されるとは思いもしませんでした。
 オモチャの域を出ず、しかもある程度はパソコンに関する知識がないと使える状態にならないネットブックと違い、CULVはエクセルの軽い処理なら普通にこなす程度の能力を持ち、機種によっては軽い3Dゲームすらこなすというではありませんか。
 搭載するCPUも、ショボいとはいえAtomとは雲泥の差。Atomというのは省電力に特化した特殊なCPUであり、普通のパソコンと比べるのがそもそもの大間違いではあるものの、いちおーWindowsが走ってますから、処理速度というか、体感速度は気になるほどトロいのでした。

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 で、DELLやらGatewayのCULV機が気になったりしましてね。「買わないよ」という前提ながら、気にはしてたんです。このくらいの内容だったら、浮気なんか考えないのにな、と。
 でも買いません。901Xがトロくたって、それなりに考えて選んだ機種ですし、後から投資してパーツを交換したりしてます。
 どうせオモチャなのですから、処理速度が遅いからと、イラつくことはあっても、なにか不利益があるわけではありません。単にイラつくだけ。

 ところがですね、大型家電店でやってるイーモバイルとセットの格安商法がありますね。24ヶ月分のイーモバイル利用料を月々支払う前提で、本体は格安ですよっていうやつ。
 地元の家電店ではGatewayを選べるんですな。欲しいなーと思ってた機種が1万円後半で。

 実は私、2軒分のプロバイダー料金を負担してます。自宅とオフクロの家と。オフクロんちの分なんか、年平均で月に1回くらいしか使っていないのに、なんとも贅沢なことをしています。
 この分をイーモバイルに振るなら、プラマイゼロになったりしないかなー?などと、黒悪魔が私に囁いたのでした。

 ところがどっこい、こちとら買い物踏み止まりマスター名誉四段。そうは簡単に手を出しません。気になるのはイーモバイルのカバーエリア。

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 左半分が秋田県。右半分が岩手県。イーモバイルのカバーエリアです。どのくらいしょっぱいカバーなのかといえば、首都圏と比較したらすぐにわかりまさあ。

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 いわゆるひとつの「人口カバー率」っていう数字のマジックでやんすね。田舎なんざ人口密度が低いし、収入レベルも低いからイーモバイルに加入してくれる可能性が低いってか。まったくその通りなんだが(-_-;)

 私の出先。つまり常用野営地ともいうべき、今まで利用してきた野営地を調べてみましたが、当然にイーモバイルのカバーはなし。
 あろうことか、オフクロんちまでエリア外。ド田舎とはいえ、山奥だとか、周辺に誰も住んでないような場所ではないんですけどもねー。人口カバー率優先なら、間違いなくスルーされる地域ではあり、NTTでさえ光を引くつもりはない地区ですから。
 光の地区に挟まれてる狭い土地なんですけどもねー。光が通るなら、少しはオフクロとの同居も考えようかと思ってはいましたが。田舎だから。しょうがねえか。

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田舎でもAFN

Nescafe

 めっきり真面目にテレビ番組を見なくなった私は、それでもテレビをつけっぱなしにしていることが多く、たいがいは耳で聞いているだけで、それならラジオでいいだろって状態なのですけども。
 ネスカフェのTVCF。耳で聞いているとですね、「汁物の違いがわかる男。大沢たかお。」と聞こえてしまうのは、私だけですか?(^^;

 ネスカフェといえばコーヒーに尽きます。まあコーヒーも汁物には違いがなく、ずいぶん大胆なCMを作ったもんだなぁ、なんて思ったりするものの、なんぼなんでも変なコピーだべさ?

 ネスカフェ定番の「違いがわかる男」の直前に、CF内で大沢たかおが舞台の台詞の練習をしていて「知るもの・・・・・」と口にしているのですね。
 それが両方カブってしまい、汁物の違いがわかる男になっちまったんです。ボロいブラウン管テレビの小さなスピーカーですから、まともに重なって聞こえるという。

 ははあ。さては大沢たかお、みそ汁やらスープにもうるさいのかな。俺もそっち方面はうるさいからなー。コーヒーだけは高いか安いかしか区別がつかないものの、汁物にうるさい人というのはいるかもしんない。
 一瞬でそこまで考えてしまった後に、「そんなバカな(^^;」となるわけでした。

 話は若干変わりまして。

 旧ほんたわに書いた記事と、このブログのネタのカブり具合をまったく把握できなくなってる私は、以前にどこへ書いたのか思い出せないくらいの半アルツ状態。
 たしかAFN(旧FEN)については、野営携行ラジオの件絡みでここへ書きましたよね。在京時代のBGM状態がFENだったと。
 んで、田舎に帰ってきたら電波が届くはずがないって話。某中華ホムセンラジオの感度が抜群で、夜間でしたが横田の電波を拾えましたって件は、RAD-S312Nの時に書きましたね。うん、書いた書いた。

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 で、某ネットラジオ系フリーソフトであるAzSCPlayer2についても触れたことがあります。こいつは小さなサイズでネットラジオを再生できる優れモノで、延々と曲を流し続ける有線放送状態であることが多い北米の局をガンガン再生でき、BGMとして重宝します。
 ただADSLだと音が引っかかるかも。ダイレクトの光回線なら問題ありませんが、なんぼ光でも中規模以上の社内LAN経由では、たまに引っかかることがありました。

 話はちょいと変わりますが、今の夜勤の相棒は、私以上にマイペースと評判の同僚。私もかなりのマイペース評価が下される人間ですが、とても勝てないみたいっす。
 んで、夜勤のお供というのは様々あるのですが、身近なところではテレビですね。私がテレビ番組に執着がない件は伝えてあり、まあ好きにチャンネルを変えなさいよ、という意図だったんですが。

 その私がわざわざチャンネルを変えて映画なんぞを見だしたら、普通は「ああ、珍しくこの人はこの番組を見たいのだな」と思うところ、相棒はお構いなしでバラエティ番組にチャンネルを変えてしまうのですね(^^;
 おめえ、少しは空気読めよ。そうは思うものの、チャンネル選択権とでも形容すべきものを預けてしまってますから、私は泣き寝入り。

 でも腹悪いべ。秋田弁で「ムカつく」ってやつですね。そこで思い出したのが、ネットテレビっつーもんがあったなと。
 早速検索してみたところ、いろいろとカバーする範囲に差はあれ、フリーソフトが出回ってます。貧弱な動作環境である我がネットブックで使えるソフトは。

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 なんともセンスのないインターフェイスながら、シンプルな構成で必要な用は足りているKeyHoleTV。こいつでテレビ映画の続きを見たりなんぞして、ちょっと同僚に抗議してみたのでしたがね(^^;

 光回線のダイレクトならストレスなく再生できるものの、画面サイズと再生クオリティを考えますとワンセグとどっこいです。
 当地でネットされていないTBSやテレビ東京をダイレクトに視聴できるくらいがメリットですかね。あとCNNもダイレクトっす。もちろん英語放送ですけど、ラジオと違って絵がある分だけなんぼか理解はできますよね。

 このKeyHoleTVのチャンネル一覧に、なんとAFNがあるんですよ。横田っすね。「AFN Tokyo Eagle810」。ちゃんとEagleと表記されててうれしくなっちゃいます。TokyoじゃなくTokioと表記してほしいとこですが。
 J-WAVEやNACK5も聴けちゃって、関西ローカルラジオ局もカバーしてます。NHKはパスワード必須ですが・・・・。

 というわけで、有線AFNに成功してしまいました。いわゆる「USEN」も光ケーブルも、ようは有線ですもんね。
 かつての有線放送で旧FENはオマケみたいなもんでして、地区や契約によっては聴けないこともあったのに、ネットの展開のおかげで、ブロードバンド経由のAFNが存在しているわけです。

 でもAFNのためだけに母艦を稼動させてるっつーのもね。専用の低コストマシンを作っちゃおうかしら。静音低電力の常時稼動マシン。リプレイスで余ってるパーツで。

※追記 ネットテレビ視聴ソフトには、クリック情報収集のアドウェアが同梱されている可能性のあるものも存在しますが、アドウェアだけ削除してしまってもネットテレビ視聴には問題ありません。

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いや、ちょっと色気を出してみただけだから

 お父さんはどんどん芸達者になってくなぁ。ボーリングまでするとはw

Father

 それにしても。「北国編」に続くシリーズにはハマりました。福井の一乗谷でロケした旨のインポーズが出ますけど、その後の「親孝行編」で、やたらシブい駅舎に加え、雪のホームにこれまたシブい福井鉄道の車輌が滑り込んでくる・・・・。
 一度は旅をしてみたいと以前から思っている土地のひとつが、福井から石川、富山にかけてでして、このへんの私鉄の末端路線をぼんやり旅してみたいなぁと、かなり前から思ってマス。

 ぼんやり旅をして、駄文を書いてるだけで生きていける商売はないものでしょうか。幸せな人生になるでしょうなぁ。個人的に。

 話は変わりまして、中判機の続き。

 中判っつーのは、説明するまでもなくフィルム面積が大きいので、必然的にカメラも大きくなります。
 大きいカメラでもズバーンと撮るのだ!という気合の入ってる方は幸せで、私なんぞはできるだけ小さな機材で済ませたい手抜きな性格ですから、欲しがる機材は偏ってきます。

 かつて憧れたのは、プラウベル・マキナ6×7のワイドレンズタイプ。6×7なのに小さく、シンプルに作られていたニッコール機でして。タスキを装備して沈胴できるのがよかったんですね。
 けれど私が欲しがった時期にはすでに絶版となっており、入手しようにもプレミアがついちまって手が出ませんでした。ましてやワイドレンズ装備タイプはタマが少なく、よほどの必要性がないと無理。

 基本的に中判はレンジファインダー機か二眼レフという選択は、もちろん機材を大きく重くしたくない欲求からでして、どうせ使うレンズ画角はいつも決まりきってるんで、レンズ固定機でも構わないのですね。
 6×7ならマミヤ7という選択も当然に可能性はあるわけですが、個人的感覚からするとちょいと大きくて重い。同様にNewマミヤ6も。
 どうせ紙焼きなんざめったにしないのなら、6×4.5~6×6で十分な気はします。そうなれば、フジ写の645シリーズや、プロニカRFあたりで用は足りるわけです。

 6×4.5機に対する私の注目度は、たいていが縦位置画像を基本としたカメラ構成にあります。フィルム横送りのカメラなら、幅6cmのフィルムに送り長が4.5cmですから、ファインダーが縦長になりますね。
 偏執的ともいえる縦位置男の私としては、カメラを構えたらいきなり縦位置の画面っつーのは、けっこう萌えるポイントだったりしますのよ。それで645クラスには注目してたりしましてね。古い話ではあるんですが。

 フジカGS645Wという選択は、28mm相当の画角を持つレンズを装備した小さなカメラという点にありまして。
 暗いF5.6レンズを逆手に取って目測式ではあるものの、リジットの鏡筒はタフであろうし、露出計もしっかり搭載していて、かなり当たるという評判です。
 レンズもけっこうなキレ具合と安定感を持っており、その後かなりの年月が経過して登場したGAシリーズのワイド機が、GSのレンズを基本にリニューアルしたものだという点でも、フジ645のワイドレンズはイケる、という個人的信仰になってます。

 ブロニカRFは販売がいまひとつ伸びなかったせいか品薄で、タマが少ない様子。となれば欲しいワイドレンズもなかなか見かけないわけで。
 GS645Wも以前はあまり見かけませんでしたが、最近はたまに見かける程度に流通するようになり、キープしとくにゃ今がチャンスかなーなんて、ちょっと色気を出してみただけです。

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手がつけられない状態っす

 ううむ。密かに告白いたしますが、某ガキさんから「中判カメラに手を出してえのだ」などと相談メールをいただいておりました。
 このところひたすらボンヤリ過ごしてましたんで、返信が遅くなってすいませんって感じではあったのですが、必死に説明メールを書いてるうちに、心の奥深く沈めたはずの中判欲がピクピクと頭をもたげだしたりして。この物欲魔王ったら(-_-;)

 かつての私は、フジのGS645Wを渇望したものだったなぁ、などと思い起こします。ホントはプラウベル・マキナ6×7が欲しかったんですが、なにしろ売れた数が多くないカメラですんで、今さら中古で入手しようとしてもとんでもない価格になってるんですな。その代替としてフジ写のGS645Wってとこでして。

 おお。当時の私は「子供ができたら絶対にブローニーを買って、記録をバンバン銀塩で残すのだ!」なんて息巻いていたのに、そうこうしているうちにリストラ食って無職の泣き生活。再就職して生活が落ち着いてきた頃には44歳の独身。アハハ。世の中はうまくいかないもんだねえ・・・・。

 そんな10年前を思い起こしつつ、なんとなーくGS645Wを探してみたら、あらら、さすがに銀塩末期ともなれば出モノがありますな。ほほう、買おうと思えば買えるでないの。
 ちなみにオートAF化されたGA645Wはといえば、これまた出モノがあるのですね。GA645Wはさすがに納得がいく価格ではありませんが、当時よりもタマは多い感じです。
 むう。数年ぶりにあらためて中古市場を見渡すと、手を出せる範囲になった機種もあるのですね。

 だが、ちょっと待て。中判を使ってもデジタル原版化にハードルがあろう。とてもだがブローニーを読み込めるようなフィルムスキャナは中古でも買えない価格だぞ?
 そんな具合に、私は心の中にハードルを設定して、中判への物欲を押し込めて早数年。確かに当時のフラットベットはフィルムなんか読めるもんじゃありませんでしたよ、ええ。
 愛用のクールスキャン4が腐ってしまい、修理期間をフォローすべく購入した某フラットベットスキャナは、もう悲惨でしたものね。

 そこで、ふと気がつくわけです。最近は中判愛好家の方でもかなりきれいなものをネット上にアップしてねえかい?と。
 みんながクールスキャン9000EDの持ち主とは考えにくく、もしやフラットベットスキャナの技術的革新でもあったのではないかと思い至りました。そしたらですね、エプソンGT-X750以降、けっこうヤルようになってるみたいじゃないですか。

 かといって最新型には価格の問題から手が出ず、中古のGT-X750はないのかなぁと探したら、送料入れても1万円から楽にお釣りが来る流通価格。
 スキャニングに時間がかかるらしいですけど、なーに、どうしようもない絵しか吐き出さないより数段マシ。ほうほう、どうやら中判のデジタル化はフォローできそうな按配じゃないですか!

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 なんつっても我が家の二眼レフは置物どころか行方不明状態。再就職祝いに西国からいただいたホルガも放置状態。そんなことではいかん!
 ブローニーなら、どうせ私はリバーサルなんか使わないと思います。イルフォではなくコダックのT400CNなら処理してもらえる可能性は飛躍的に高くなるわけで。

 おお。中古のGT-X750を調達したら、中判で遊べるではありませんか。こりゃ勢いでGS645WとかGA645Wに走っちゃうかい?いやいや、ここはブロニカRF645にワイドレンズだろう。勢いに乗り、いろいろ物欲が頭の中を駆け巡ります。

 だが待て。天使のような格好をした白装束のビヨさんがですね、心の中で静かに語りかけるんです。「おめえ、ヘキサーすらぶん投げてるっつうのに、中判なんぞに手を出したらますます使わないカメラが増えるべよ?」と。
 そこで私は哀願を込めた眼差しで答えるわけです。「いや、このところ撮る気をなくしている自分に、こういった刺激は必要なんです。つまらなくなったデジタル機に飽き飽きしてますし、ここは銀塩回帰方面に注力するというのも・・・・。」
 もちろん言い訳している私の背後には、尻尾が長くて耳の長い黒悪魔ビヨさんが隠れていたりはしますが。

 なにより、そっち方面に注力しちゃったら、上京資金がパーになっちまいます。せっかくKizaoさんが無事に退院してきたというのに。
 いや、もちろん上京したとて、なんら贅沢なんざできません。そのへんでくだらないスナップを撮って終わるのがせいぜい。なんにも買い物につきあうことなんざできやしない資力です。でも、なにか参加してみたい。そんな気分なのですよね。

 うー。このところ強引に自分の物欲を押さえつけているわりに、プライベートじゃかなりのストレスを感じ、買い物でストレス発散したい欲求が強いんですよねー。
 意味もなくMSRのウィスパーライトの出モノをポチりそうになりましたし、ハバを買いそうになったり、まあ主にアウトドア方面なんですが、危ないったらしょうがないのですよ。

 そんな自分を少しなだめるべく、ちょっと買い物しちゃいました。

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 深く考えれば、そんなもんを買わなくてもいいのですが、グラボを買っちゃいました。記憶はATIを嫌ってるのに、昨今の市況から避けるわけにはいかないRADEON HD5750。
 タバコのヤニでファンが凄まじい状態になっているNVIDIA 8400GSのリプレイスです。8400GSがあるからこそ、グラボを意味もなく冒険する気になるわけで。ダメなら戻せばいいだけの話。映画のDVDを鑑賞する環境は向上したっす。

 ほれ、ニャンコが興奮すると毛づくろいするっしょ。あれと同じ。物欲というか、購買欲の塊になってる自分をなだめるべく、とりあえずHD5750で済ませてみただけのことっす。

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再録 レンジファィンダー機の流行

 実はきのう、野営に出かけようかと少し考えていたのですが、時ならぬ弱い寒波の襲来が予測され、今朝の各地の気温、ならびに降雪状況などを確認して、やっぱり行かなくて良かったのかもしれないと思いましたっけよ。
 もう一度、耐寒人体実験を実施したいとは思ってますが、あまり寒すぎるのはシャレにならなく、できれば最低気温は0℃くらいでお願い(^^ゞ

 栄養不足のせいか、どうも頭が働かず、新ネタを思いつかない状態ですんで、またしても再録モノでお茶を濁させていただきます。
 自分が真面目に使う撮影機材としてレンジファインダー機をまだ想定していない頃に書いたもので、使わず嫌いの匂いがプンプンする内容で申し訳ないのですけど(^^ゞ

 以下、再掲になります。

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 一昨年あたりからレンジファインダー(RF)カメラが市場で元気だ。次々と新製品が発売され、レンズも続々と登場している。
 カメラ業界が元気なのは結構なことだが、ひたすら便利さと自動化を追い求めてきたはずのメーカーとユーザーが、さほど便利とも思えない流行を作っているのはなんとなく薄気味悪いのも確かなのだ。

 ここ何年か、シロウトさんがライカのMシリーズを平気で買ったりすることに驚いていた僕だが、昨今のRF機流行の端緒であった気がしないでもない。
 なぜライカなのか。カメラ業界以外のカタログ系雑誌でやたらに紹介されるようになった、というのも理由として考えられるだろう。

 アウトドア系雑誌でもよくライカは紹介されていた。徹底的に荷物の重量を節約したいバックパッキングの旅で、ライカM6を推薦するなんてのはひどい冗談だと思ったが、まんざらシャレで推薦されていたわけでもなさそうだったところが恐い。
 徒歩の旅にはチープでよく写るカメラがベストだと思うのだがね。かつての単焦点ビッグミニシリーズみたいなやつね。
 そうでなければ、盗難にあってもそんなに惜しくなく、軽くて手軽に確実に写せるカメラがよろしいと思うぞ。

 もうひとつ、現代のカメラが面白くなくなったということもいえると思う。没個性な商品群。誰がシャッターを切っても同じように写ってしまう自動化。パソコン並の早さで発表される新商品。
 マニアだけではなく、一般ユーザーにもそのへんが見透かされてきたということだとしたら、業界にとってこれほど不幸なこともない。
 マニアは露出の精度やらレンズの描写にこだわりたくなるが、そういったユーザーは顧客のごく一部に過ぎない。大多数の一般人にそっぽを向かれたら、その商品はもうおしまいなのだ。

 しかしRF機流行というのも本音は真剣なものではないだろう。静止画像を記録することだけならどんなカメラでも用は足りる。
 記録された映像を写真として出力しなければいけない需要は漸減しつつあり、デジタルカメラが主役となりつつある。そんな中でのRF機流行は、趣味のオモチャ、あるいはアクセサリーでしかないのではないか。

 RF機が有利だとされる点は、まずは軽量でコンパクトなくせにある程度はレンズ交換の許容があること。実際に撮影される画像よりも広い範囲をモニターできること。静かであること。これぐらいのものだろう。
 機械としての魅力は副次的なものでしかない。お手軽にちゃんとした写真が写っていればいいという世情からすると、RF機にはあまり価値はないのだ。
 そういうわけだからして、RF機ブームは写真を撮影するための道具としてカメラが認められなくなったということだろうか。まるで銀塩カメラの葬送曲のようで僕は薄気味悪く思うのである。

 でもカメラ好きからするとRF機流行は嬉しいことではある。今までのRF機は骨董品に片足を突っ込んだような機種か、高価でなかなか手が出ないようなものばかりだった。道具として酷使したくても恐くて使えないのだ。それが流行のおかげで安価な機種も登場するようになった。これは単純に嬉しい。

 コシナのBESSAシリーズは、ちょっと使ってみようかという気にさせる価格体系がいい。ある程度の写真に対する予備知識を要求されたファインダーレス機に続いて、真面目なRF機も安く登場した。物足りなければHEXAR-RFもライカもある。
 おそらく現代はもっとも恵まれたRF機事情といえるだろう。いつ銀塩業界が崩壊するかわからない。買っておくなら今のうちである。(2000,1,30)

 以上、再掲。

 10年前に、私はこんなことを書いていたのですねえ。その後にCLを使う喜びにハマり、コンタックスGでRF機はそんなにナーバスなものでもないことを知り、まさか買うまではすまいと思っていたM5へ至ったわけです。
 もしも銀塩業界が左前になっていなければ、おそらくベッサR3AかR4Aのどちらかに手を出していたでしょうなぁ。オートで使えるライカMマウント機が欲しかったですからね。

 10年前だもんなぁ、と思いつつ読み返していたのですけど、現在のデジタルスチルカメラ市場が安泰だという保障は世の中のどこにもなく、既存のデジタル機に匹敵する写りの携帯電話内蔵カメラが登場したら、早晩業界は先細りですがな。
 そんな意味で、上記の再掲モノを、「レンジファインダー機」を「マイクロフォーサーズ機」とでも置き換えていみれば、なんだかあの頃とあまり変わっていない気がしてしまうのは私だけでしょうか。

 いや、マジでマイクロフォーサーズがウケてる理由を理解できてないのですよ・・・・。

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やっぱまだ早いな

 キューピーのテイスティドレッシング。うまいっすなー。初めて体験するコクのあるドレッシングで、もう普通のドレッシングには戻れない身体なの・・・・、という感じ(ノ´∀`*)

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 野菜サラダをガツガツ食い、酒のツマミにさえなる私は、一人暮らしなのでなかなか生野菜に触れることがありません。自炊はほとんどしませんので。なおさら募るサラダへの欲求。
 たまにファミレスへ行く機会があると、サラダバーに突撃しないでは済まないし、3人前なんて軽くたいらげます。

 近所のスーパーで小容量のカット済み野菜を売ってることに気がつきまして、これなら面倒なく食えるやんかと、試しに買ってみたのですよ。一人暮らしは野菜を買っても消化できないことが多く、小分けだと助かるのです。
 でも在庫のドレッシングはたぶんシーザーとか、あるいはタルタルくらいしかないので、なにかドレッシング欲しいなーと選んだのがキューピーのテイスティドレッシング。

 これ、ハマりそうです。安いドレッシング×1.5という価格帯ですが、私のシビアな主婦感覚も、それを乗り越えますね。いろいろ試してみたくなるシリーズです。
 でもコブサラダは合わなくてだめでした。イタリアンと和風はもうエクスタシーの域に入るくらい満足。次は柚子こしょう味にチャレンジだな。

 話は変わります。

 愛用のメモカメラである我がIXY-D900IS。首から提げてると肩が凝るお年頃になってきたようで、もうちょっと軽いカメラにしちゃおっかなーという欲求があるのは、前に書きましたね。
 その一方で、望遠側がもうちょっと長くてもいいかなーという感慨もあるので、なかなか買い替え候補がなく、無理して買わなくてもいいかな?というところに結論は落ち着きがちです。

 肩が凝るとはいえ、じゃあ900ISはそんなに重いカメラなのかというと、実は150gそこそこでして、決して重いカメラではないんです。ようは私の肉体的な衰えに起因する肩凝りと思われ。
 もっと軽いカメラといっても、せいぜいニコンS640くらいしかないっす。キムタクがTVCFに出てたやつね。

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 起動とAFが早く、小さなカメラ。そんな感じでして、その金色の丸はなんだよ?という個人的な突っ込みはあるのですが、小さくまとまってる機種ですよね。

 このカメラを今さら取り上げる理由というのは、その実販価格の安さ。1万半ばです。モノのわりに安すぎるのは、このところのニコン新機種ラッシュの影響でしょう。
 うーむ。そんなに安いんなら、リプレイスしちゃおっかなーと、いつものごとく物欲魔王が心の奥底から這い上がろうとしてくるのですよ。そのくらい安すぎ。
 実際、900ISより望遠側がいくらか長く、重量はわずか110g。体積も900ISよりずっと小さいです。まあ900ISは3年も前の機種ですから。最近のカメラよりも劣って当然。

 久しぶりにニコン機を使っちゃおっかなーという誘惑があり、ちょっと調べてみましたら。いやはや、起動が早いという話は、必ずしも撮影スタンバイまでの時間というわけではないらしく、爆速と呼ぶにはほど遠いレベルであることを知りました。誇大広告気味?
 また、遠景描写が甘く、とくに森などの細かいものの集合体に弱いところは、デジタル機の宿命としてまったく解決されていないばかりか、古いレベルのまま止まっているかのようで。

 なんぼ安くても置き換えるほどではないのね。それが今回の物欲の結論(-_-;)

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