EF24-85mmF3.5-4.5について
私、今でも銀塩EOS系を持ち出す際には、EF24-85mmF3.5-4.5を選ぶことが多いのですけども。
しかもIX-E用のシルバー鏡筒仕様。黒い機材を好むはずなのに、なぜか24-85mmだけはシルバーなんですな。調達の都合でこうなりました。
EF28-105mmF3.5-4.5について、前に書いたことがありましたね。標準ズームレンズ常用に対する私の偏見を壊してくれたレンズだと。
単焦点レンズがベストの描写なのだっ!という、いわば古い思想のようなものの持ち主であった私は、ズームレンズの大きさと暗さがイヤだったのですね。
明るいズームレンズはバカでかくて重くて高価。かといってコンパクトなズームは暗くて描写もイマイチ。
そう思い込んでいたところ、FDからEFへの乗り換えという事態に直面し、仕事でも使わなければいけない状況だったので、とりあえず使える万能レンズの1本として選んだのがEF28-105mm。まだ発展途上であったEOS系標準ズームの中では、珍しく安定した描写という評判も後押ししてくれて。
28-105mmという焦点域は、ほぼ日常スナップをカバーしており、レンズの特性で見せる絵を撮ろうとしない限りはほぼ万能だと今でも思ってます。
また、F3.5-4.5という暗さを事前に気にしていたのですけど、いざ使ってみたらISO50のRVPでも普通にスナップできる現実でして。なーんだ、そんなに暗いわけじゃないじゃん。
開放F3.5だとEOS系のAFセンサーが全力で働いてくれないということは、しばらくしてから知ったのでしたけど、AFが働かなくて困るような場面は記憶にありませんし、そうなりそうな場面では最初っから手動でピントを合わせてましたので不満はなく。
不必要なヌケはないけれど、安定した写りで、かなりの長い期間、私の常用レンズでありましたよ。光学メーカーの努力により、ズームレンズの描写レベルは、私が偏見を持つに至った頃のものよりずっと使えるレンズになっていたわけです。
明るいズームレンズは重くて高価。安いズームレンズは暗くて描写がヌルい。そういった全体傾向は現在でもあるわけですが、少なくても20年前より全体の描写レベルは上がっています。
で、なんでEF24-85mmなのかということになるわけですが。28-105mmはあまりにも酷使したので、ズームリングがおかしくなってしまい、まともにズームしなくなってきちゃったんです。たぶん潮風にやられたのかもしれません。例の海外行で。
タフなプロ用レンズなどではなく、普通の普及タイプレンズですから、ユーザー側でできるメンテナンスをしていたところで限界がありますな。
そこでほかのレンズに走らず、改良されたEF28-105mmの2型に走るところが私の保守性を物語ります。そのくらい使いやすく感じていたのでしょうね。
けれどこれがハズレ。レンズ搭載ROMが腐っている個体のようで、装着するボディが片っ端から調子悪くなっていくというデスノート状態のレンズでありました。
そう気がついた時にはもう業界から足を洗っておりまして、販社のセールスさんに交渉して交換してもらうということもできず、なんとなく放り出していたんですよ。その前に別のレンズが我が家に来てましたので。EF24-85mmが。
望遠側は100mmまで欲しい。それが標準ズームに対する私の変わらぬスタンスで、アングルと絞りによって望遠効果が得られ、しかも人間の視野感覚にギリギリ含まれる境目が100mmだと思うんです。
けれど広角側ももうちょっと欲張りたい。せめて24mmとか、そのへんを標準ズームレンズに望めないものだろうかと考えていた頃でもありましたので、24-85mmというのはお試しで使ってみるに都合のいい存在だったのでした。
広角側が24mmまで広がってくれたら、標準ズームのほかに広角レンズを持ち歩く必要がなくなり、標準ズームのほかは小さくよく写る望遠ズームを隠し持っておけば、まず足りるであろうと。
そう考えてしまうくらい、ズームレンズの写りはなかなかのものになってきていた時期です。
欲を言えば、24-105mmならいいのに。その後に登場したミノルタαの24-105mmが羨ましかったっけ。使いたいαのボディが高価すぎて、とてもですが手を出せませんでしたけども(^^;
んでEF24-85mmF3.5-4.5。鏡筒が太く短めのレンズなので、操作感は悪くないのですよ。ズームリングもスムーズですし。
けれどレンズ発売の事情をよくよく思い起こせば、APS-Cサイズ一眼レフの標準ズームとして登場した背景があるのですね。チタンっぽいシルバーである鏡筒は、同カラーのEOS IX-E用なんです。
APS用のフルサイズマウントレンズというのは、イメージサークルの小さなAPSを念頭に置き、画面中心部だけに注力したようなレンズばかりでした。この24-85mmも例外ではなく、24mm時に出る盛大な陣笠型の歪曲がシラケさせてくれるんですね。
これはレンズ中心部だけしか使わないのならさほど気にならない低レベルの歪曲ですが、135フルサイズとなると、けっこう派手に出ます。
あまり街で撮らない私には意識することが少なかったんですが、1月の野営後に、にかほの街をブラブラしていた時、建築物がEOS7のファィンダー内ですでにすげー陣笠で、思わずギャフンと昭和時代のリアクションをとってしまったものです。
この陣笠がなければ使いやすいいいレンズなのに。撮る意欲をなくすなぁ。かといって手元の標準ズームでまともなレンズがあるか。AT-Xは絞り開放で使うことを躊躇する描写だし、EF28-105mmはゴリゴリのズームリングになっちゃったし。
んー。単焦点を持ち出すかぁ。でもあれか、EF28mmF1.8はどうも好きになれない絵になるし、24mm一本勝負も極端すぎ。結局35mmF2.0になるのかな。それもなんだか刺激がないよな・・・・。
もう少ししたらKDXが戻ってきますんで、せいぜいそれまでにEOS7に入ってるXP2sを消化しておきましょうか。しばらくは種々の理由により出撃も野営も不可なのですけども。あれこれ考えなくても使えるコンタックスGに次はスイッチしましょうかね。
「選択肢が他になにもない」という一点だけでも、コンタックスGは私にとって無駄な意識を持たなくていいシステムなんです。
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コメント
このレンズ、写りはいいんですけどねえ。ホントに歪曲に泣かされます。一番歪みが目立たなくなるのが35~40mm近辺なんですが、だったらこのレンズを使う必要がないだろうと。歪みを気にしていたら使えないレンズなんですよね。
だいたいキヤノンは歪曲を光学的に低減することに熱心ではないので、高価な24-105mmF4Lでもひでぇもんです。Lなのにネ・・・(T-T)
それはそうと、こっそりG-Biogon21mmを買い戻してしまいました(^_^; 結局、一度嫁に出したGレンズは全部出戻り。なにやってんだか。
投稿: エンゾー | 2010年3月14日 (日) 16:15
見て見ぬフリをし続けてきましたが、強烈な糸巻きギャフンを
味わってしまいまして、今さらながらガックリしちゃいました。
24-105のLでもそうなん?高いレンズならそういうことは
ないのだろうとか思ってたのに。
道理でブラウザ側にレンズの歪曲補正とか搭載してくる
わけですわ。なにやってんだかな。キヤノン・・・・。
G21mm?優等生レンズ?どしたの?(^^;
投稿: ビヨ | 2010年3月14日 (日) 20:07
ミノルタαの24-105mmはたしか3番目に購入したミノルタのレンズです。私は普段は建物を写す機会は少ないので歪曲は気にならないのですが、逆に建物をとった時には思い知らされています。ちなみにミノルタのレンズはきちんと使えるのにびっくりするくらい安く流通していますね。市場価値といえばそこまでなのでしょうが、すごくもったいない気がしています。十分きれいに写るのです。本当に。
投稿: hk | 2010年3月14日 (日) 20:57
ありゃりゃ。αの24-105mmでもそうなんですか。
α9にとても手が出なかった身の上としては、買えなくて
よかったのかなー、なんて。
だって標準ズームでガッカリしたら、単焦点レンズを
漁り出すに決まってるじゃないですか。出費出費(^^;
投稿: ビヨ | 2010年3月15日 (月) 19:25