あるものを使ってみる
せっかく買ったんだから活用しよう、という真っ当な考え方に帰結しつつある私は、物欲野郎の風上にも置けない男になりつつあるわけですが(^^ゞ
そのへんの考え方は、野営方面もカメラ方面も共通していて、唯一違うのはクルマくらいのもんで、2シーターオープンに乗る夢を夜な夜な見てしまうくらいでーす。
春が近づき、みなさん野営気分が亢進しつつあるようで、ナイトヘヴンの検索でヒットすることが増えてきたようです。
は?そのナイトヘヴンって、精力増進薬のナイトヘヴンであって、ORのシェルターのことじゃないんじゃないの?ってか。
春が近づいてその気になってる点ではどちらも変わりありますまい。野営欲も性欲も、春が近づくと亢進するものなのですよ。
というわけで、ORナイトヘヴンのおさらい。
モノポール系のいわゆる「参天」よりもコンパクトでソロ向きなのがナイトヘヴンで、分類としてはシェルターになります。
1枚布ですんで、一般的なフライを備えた2ウォールテントよりも結露回避的に貧弱な環境で、床も地面がムキ出しのまま。テントポールの類も使わず、想定としてはトレッキングポール2本を使う前提になっています。
この構成は携帯する荷物を減らすことに主眼があると思われ、幕体のみで重量0.97kg。あとはペグの本数と重量が加算される感じです。
非常用野営手段のシェルターにしては、やけにベンチレーションに注力した幕体であり、非常用というよりも常用を視野に入れた構成です。
世間一般的に、シェルターというのは非常用の簡易野営手段とされることがほとんどではありますが、ナイトヘヴンは常用が可能なのではないか、というところが私の調達の基本になってます。
ナイトヘヴンのベンチレーションは多数設けられています。まず幕体下部に横長のベンチレーションがあります。
そして後部には上下2段のベンチレーション。
下には横長の細いベンチレーションがあって、その上に三角型の大きなベンチレーションがあります。
入り口方面は、入り口をフルメッシュ化できます。んで入り口の隣の面の上に小さなベンチレーションがあります。
ここのファスナーはやたら噛みやすいんで注意。
図の赤い部分が幕体下部に横長のベンチレーション。青い部分に大型ベンチレーション。黄色が入り口のフルメッシュです。
素材がシルナイロンという引火の可能性が高い素材でありまして、本来ならば中での煮炊きは自己責任ということになるわけですが、プレヒートで高く炎が舞い上がるストーヴ以外なら問題はないと思われます。123Rは無理っぽく。
火を使うことで考えられる一酸化炭素系、もしくは酸欠についての危惧は皆無。そのくらい通気性が最初っからある構成がシェルターというシロモノですので。
いくら通気性があっても結露から逃げられないのが1ウォールの宿命。問題は結露が発生することではなく、それがボタボタと下に落ちてくることでして。低い姿勢のシェルターなので、中で動き回ってる時に頭やら背中に結露が触れることもあるわけですが、そんなのたいした問題じゃありません。
幕体をつたって下に滑ってくんならたいした問題じゃありませんけれど、たいがいは真下にタレてくるんですよねー。内側に撥水スプレーでも吹いてみたらいいんでしょうか?
もちろん2ウォールよりも中は涼しくなるので、冬場に使うならシュラフやら着てるものを考えるか、あるいは暖房手段を工夫せねばならないでしょ。今の装備じゃ無理。
床がないので暖房はあまり遠慮なくできる点はメリットですけど、これも炎が高く上がったり火の粉が飛ぶような手段はやめといたほーがいいですね。
液体燃料系の火器はたいがい内圧維持のために定期的にポンピングが必要ですから、つけっぱなしで寝るわけにはいかず、ガス系で使えるものは一晩持たないか、あるいは火力がショボすぎるか。
となれば、やはりシュラフで寒さをカバーするしか手はないわけで、暖房手段はあくまで寝るまで暖を取るだけのつもりでいたほうが良さそうです。それならいつものようにガソリンランタンを暖房代用で灯してみてもいいので、調達しなくていいですね。
とりあえずシュラフの中に入れるフランネルのシーツのようなものは調達済み。あとは結露対策もあってシュラフカバーを試してみようかと考えているとこ。
あるいは、夜勤の毛布代わりと化している安物化繊シュラフと羽毛を二重重ねにして、安物のシュラフカバーを外に使ってみますか。あまり防水能力がないベラベラのやつなんですけど、ないよりもはマシでしょうから。
なんでもかんでも新しいものを試そうとせず、手元のもので工夫してみるのが、本来の野営のノリのような気がしております。
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