アナログ親父のたわごと
春めいてきましたね。当地では最低気温がまだ氷点下の日が多く、雪も降るわけですが、明らかに積雪は減り、太陽の光も柔らかくなってきているようです。
雪国というのは辛い冬があるわけなのですが、その冬があるからこそ春の訪れを喜べるというのがあります。
その感覚は、ガキンチョだった時分でははっきりと認知できていたわけではなく、大人になってからはっきりと体感している感じですね。
北海道のように、年間でバイクに乗れるのは5ヶ月がせいぜい、というほど寒い時期が厳しいわけではなく、夏は夏で当たり前にちゃんと暑い。
思えば、日本の四季を堪能できる土地は、東北なんじゃないかなぁ。日本の四季に対する感覚や、伝統的な季節のイメージというものがあると思うのですけど、そのすべてを含んでいる環境なのですよね。
東北から新潟や富山などの「越の国」にかけては、そういう環境を備えていると思うのです。四季を堪能するにはいい環境なわけで、なぜか日本酒の宝庫だったりもするわけですけれど、日本的発酵食品に必要とされる環境も、そういったものだということなのかもしれません。
話は変わります。
このところカメラ関連で気合が乗った文章を書かなくなったのは、その具体的対象がないからですよ。デジタルカメラの最近の動向がつまらなくなってしまいましてね。
映像エンジンさえ優れていれば、なんでもアリかよってな具合で。カメラというのは光学機器だと思い込んでましたけど、デジタルになってからは電子機器でしかないと認知させられますな。レンズは単なる映像入力手段でしかなくなったようです。
光学機器としてのカメラであった時代は「まずレンズありき」という考え方が普通にまかり通り、その名レンズを生かすためにボディをどう使い勝手のいいものにするのかという発想が、当たり前田のクラッカーでした。
コニカのヘキサーは地味すぎるボディにもかかわらずキレる名レンズで存在感を示しましたし、コンタックスRTS3などはMFツアイスをいかにAF時代で生かすかを考え、バックフォーカシングという禁じ手を使ってまでレンズのクオリティを維持しようと努力したわけです。
あの35mmレンズを使いたい、という理由でボディを選ぶ。その考え方が異端でもなんでもなく、説得力のある選択の姿勢であったのですよ。
それがね、デジタル全盛となったら、いわば多重露出の画像を重ね合わせて被写界深度を創造するだとか、レンズのむごい歪曲を映像エンジンで補正するとか、とりあえず画像の見た目を繕うことに注力してるノリってのは。
「これが技術の進歩だ」の一言で済ませるのは簡単です。でもなんか違うんじゃねえかというモヤモヤしたものが私の胸の中にあるんですね。
そんな中で、リコーさんがレンズの出来に注力したかのようなGR~GXRの路線を歩んでいるというのは、個人的に喜ぶべきことであると感じられますし、開発力におそらく劣るであろうと推測できるシグマさんが、DPシリーズに気合の乗ったレンズを搭載してきたことに納得がいくのでした。
なんでもアリと形容してもいい映像エンジンの方向性によっては、より味のある映像を実現する方向にも向くでしょうし、ハードの欠点をカバーする方向にも向かうのだなと、いろいろと考えさせられます。
唐突のようにkiss X3の価格動向を気にしてみた私のメンタリティは、一眼レフならマウントさえ合えばどんなレンズを装着されるかわかったもんではないシステムなのだから、少なくても映像エンジンとやらでレンズを殺すことはしないであろうと。そんなインスピレーションですね。
レンズとボディが分離されているのなら、必要以上にいじくり回すことはなかろうと。
デジタル画像が裁判の証拠として採用されない理由は、銀塩末期から認知してはおりました。警察の鑑識班では今でも証拠用として銀塩を使っているところが多いのですが、なんでもアリのデジタルじゃ、そりゃ事実の確定にはなりまへんな。
優等生ヅラしてるヤツが、裏じゃ犯罪スレスレのことをやってるのに、映像エンジンのおかげで人生を順調に歩んでるっていうか、なんだか「まやかし」のようで私はスッキリしないのですよ。
とりあえず逆光でも破綻がなく、小さくて携帯性のいいメモ機には、歪曲補正があっても良いかもしれません。IXY-D210ISの歪曲の少なさは、もう補正が入っていたのでしょうね。
メモ機ごとき(Jpegでしか記録できなくプログラムAEオンリーの機種)にはこだわりなんぞ必要なく、メーカーさんの宣伝通りに受け入れておけばそれでいいのだなと思い至りました。
もうちょっと価格が下がったらGRD3を買おう。メモ機である900ISがダメになったら、テキトーに調達しておこう。その程度です。
ホント、つまんなくなりました。カメラ選びが。
| 固定リンク
「機材ネタ」カテゴリの記事
- 待てば海路の日和あり(2012.02.08)
- 全貌が見えてきましたね(2012.02.06)
- 定期ポスト(2012.02.05)
- これは登場が楽しみ(2012.02.02)
- 微妙な時期に来てますね(2012.02.01)

コメント
そんな今だからこそ安い銀塩でネガででも
フィルムの良さを味わおうではありませんか。
リバーサルのビビットな色彩の感動は無いけど。
ネガにはネガの良さも有るわけですし。
フィルムは今でも入手は難しくないんですから。
今のうちに銀塩楽しみましょうよ。
私は今フィルム5本現像に出してんですが。
ちょっと財布がヤバいのでキタムラ行けませんOrz
LXに入れたフィルム一枚も撮ってないんで。
明日から営業車に積んでやろうかと思ってたりします。
投稿: ぴゅんぴゅん | 2010年2月21日 (日) 19:36
写真ファンとしては、撮りに行く時間が欲しくて仕方ありません。
カメラもフィルムも、文字通り持ち腐れ。おかしくなりそうです。
投稿: エンゾー | 2010年2月22日 (月) 03:37
ぴゅんぴゅんさん >
カラーネガはねー、ちょっと面倒で。フィルム直より
プリントしてから読み込んだほうがPC上では結果が
よろしいはずなのですけど、そのプリントがデジタル
プリンターだったりすると、せっかくのネガの良さが
台無し。
かといってカラーネガからフィルムスキャナ経由も
カラーネガの良さを再現できず。
そのへんの思いから、C41処理のB/Wというところに
落ち着いたわけなんです。
エンゾーさん >
私とまったく逆ですな。時間はたくさんあるはずなのに
モチベーションに欠けるという。
おかしくなりそうな感覚だけは同じかもしれません(^^;
投稿: ビヨ | 2010年2月22日 (月) 09:18
素人のたわごととして。結構前ですが、マイクロフォーサーズにヘキサノンをアダプタでつけたという画像を見ました。初見で感じたのは、「すごく柔らかい写りでボケも柔らかくて美しく、すごく細かなところまでよく映ってる」というものです。これが個性ってやつかなぁと。カメラ選び詰まんないのは、まぁ、当然じゃないでしょうか。素人目から見ても、「ただボタン押すだけの機械」がずらりと並んでいたって、形や見た目が違うだけでしょってわけで。
投稿: hk | 2010年2月22日 (月) 21:40
もう手元にあるカメラを愛してあげようと。そう決めたのに。
今日のエントリーは。悪魔の商品がw
投稿: ビヨ | 2010年2月23日 (火) 18:14