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酔っ払いの寝言

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 寒いっすなぁ。最低気温が-7.1℃だってよ。一気に激しい寒波が訪れたらしく、山岳部も沿岸都市部もあまり変わらない気温です。八幡平まで行くとさすがに-12℃クラスですが、-7℃だってかなり寒いっす。

 当地は北海道型の耐寒住宅形式がまったく普及しておりませんので、気温が氷点下になると猛烈に寒いのですよ。
 とくに私が住まう木造の古いアパートなんざ、屋外の強風で室内の空気が簡単に動くくらい換気に優れておりますため、いくら温風ヒーターを焚いてもまったく室温が上がりません。
 きのう帰宅したら室温が5℃で、こりゃかなわんとバンバン温風ヒーターを焚いてみましたが、20℃になるまで1時間半かかりました。布団に入って体温でヌクヌクさせたほうが早い感じでしたぜ。

 -4℃を切ると水道や便所の配管が凍結するケースは増えるといいます。我がアパートも-4℃が危険ラインでして、建物の角にあるトイレが一番危険。
 10年ほど前に導入した安物のコンパクトな電気ヒーターのおかげで、その後は凍結に泣くことはありません。それなりに電気代はハネ上がるものの、便所が何日か凍るよりもはずっとマシ。アパート暮らしの方にオススメ。ホムセンで3千円クラスですから。

 日中でも-5~6℃で推移している気温じゃ、もう外に出ようという気力すら起こらず、屋内でヌクヌクしてるしかないわけですが、灯油の消費が激しくなってたまんねっすよ。
 いくら暖めても完全に暖房が行き渡らないんで、全開に近い燃焼状態で温風ヒーターが常に稼動してるからなんです。
 で、逆に暖房がない台所方面は、寒いおかげで冷蔵庫が快調。冷凍しなくても肉や魚が腐ったりしません(^^;

 こう寒いと、カメラ持って外に出ようとか、もちろん野営の意欲なんざ失せますな。ゆうべはどこかの野営地でゴロゴロしながら酒を飲んでる可能性もあったわけですが、夜勤中に外の景色を眺めてるだけでやる気が失せましたよ(-_-;)

 話は変わって。

 羽毛のシュラフなんですが、高温多湿である我が国の自然環境には、羽毛っつーのは本来適してはおらんのではないですかね。

 機能的には羽毛を使うことで小型軽量化でき、メンテさえきちんとやってれば長く使え、同じような使用指定温度帯だとしても化繊綿より暖かく過ごすことができるメリットがあるとされます。
 完全徒歩行なら羽毛のシュラフには荷物を小さくできる利点があり、登山などのように平地より過酷な環境であることが多いシーンでも、小さく機能的な羽毛シュラフは便利なものかと思います。

 その点、私のようにクルマ移動レベルから脱却できていないタイプの野営者には、羽毛はオーバースペックでないかと思いますね。化繊で十分。

 先日のような氷点近くの気温ではありませんでしたが、5~10℃ならモンベルの化繊#4に安物の封筒型シュラフ(ただし肉厚)を重ねて使って熟睡してましたからね。
 同じ5℃前後の気温でナンガの羽毛を使った時は、はるかに寝苦しくはないわけではあるものの、私は軽い布団だと眠れないタイプなので、化繊2枚重ねのほうが安眠だったりするかもしれませんよ。

 つらつら考えるに、現代の野営用品というものは、舶来の商品が基本にあって成り立ってるもんだと思うのですよ。テントにせよシュラフにせよ。あるいは火器などですね。
 けれどそれが日本の自然条件に適合しているのかといえば、必ずしもそうではない部分は確実にあるような気がしてならないんです。

 火器については、これはもう西洋由来のものが使いやすく機能的で文句ナシではありますが、一斗缶ストーブから発展したネイチャーストーブのシンプルさに接すると、燃料さえ確実に確保できるなら、これだけでもいいかもしんないという気にさせてくれたりもします。
 一斗缶ストーブは近代のシロモノですが、都市部でない限りはたいてい燃やす木が存在してる自然環境の日本に、かなり適しているものであるとは思うんです。

 幸か不幸か東京以西で暮らしたことのない私は、冬は氷点下の気温になることもあるという価値観で生きてますし、どっぷりと田舎暮らしに浸っておりますゆえ、基本的に北国の価値観です。
 するってえと火器も冬場にガスを使うなんて考えもせず、代替手段としての液体燃料に速攻で考えが移ります。
 ガスは気温15℃くらいから怪しくなり、10℃を切ったらアテにならないと経験的に感じているためです。

 それならプロパン混合のボンベを使えばいいだろうというご意見、もちろんあってしかるべきなのですが、そこまでしてランニングコストを上げるつもりもなく、せいぜいEPIのパワープラスカートリッジにイソブタンを充填してみるくらいのものです。
 冬場に強いと自称するガス燃火器のデータは、たいがいプロパン混合ガスを使って得られたものでしかなく、火器の性能よりプロパンのおかげなんじゃないかと勘ぐりたくもなってきます。

 そんな中、真面目にガス燃器具の低温環境を考えた新富士バーナーのSOD-300は、日本発の製品として注目すべき火器ではないかと思ったりします。

Sod300_1

 カセットボンベ仕様のST-310で「レギュレーター内蔵ストーブ」という新ジャンルを開拓したメーカーさんが、いよいよ本命をリリースしたという感じで、昨年後半はけっこう話題になったものでした。
 レギュレーターを内蔵することで得られるメリットは、常に一定のガスを供給することで、気温の上下にあまり影響されないことだとされています。低温下でも安定した燃焼ができるっつーことです。

 実際には使ってみなきゃわからない部分はありますし、プロパン混合ガスを使えば他のストーブでもそこそこ燃焼はするはずです。
 ただ、燃料に頼らずなんとかしようという心意気が、いわゆるメジャーなメーカーさんにあまり見られず、アウトドア好きは裕福で湯水のようにカネを使うというバブル期の信仰が今でも業界にあるかのような按配の中、新冨士バーナーさんみたいにがんばってるメーカーさんは素直にうれしくなります。

 発売は海外優先だったんですよ。日本国内は後回しで。日本のモノ作り的誇らしさがそうさせたのか、北米の流通業者にくどかれたのか、内情は知るよしもありません。
 けれど自然環境変化が激しい日本から、こうしたガス燃の使える範囲を広げる製品が登場したというのは、必然であるように思えます。我が国の祖先たちはそうやって環境に合わせた改良を続けてきたのですから。

 鉈もそうですね。東日本における鉈は角型の重いものが普通で、重さで木を叩き切る発想です。西日本では剣型の鉈がメジャーなようで、山に生えてる木の植生が東日本と違うんだろうかと思ってしまいます。
 この角型の鉈というのは、おそらく日本の山の中で最強のアウトドア刃物であり、オノでもなくノコギリでもなく鉈である理由が、積み重ねられてきた日本の歴史の中にあるんですね。
 単なるデザインの遊びではなく、必然がその形にあるはずです。そうでなければあの形にはならないのですよ。

 ダラダラと引きずってるソロテント選びについても、実際は日本ブランドのきちんとしたテントが日本の環境に合っているのだろうと思っています。
 南北に細長い日本列島ほど多様な自然環境を抱えた国はおそらく他になく、それに加えてはっきりとした四季が日本にはあります。自然条件のバリエーションが豊富すぎるのですね。
 それに耐えられる前提のテントであるなら、日本ブランドだろうが舶来だろうが区別はしない私ですけれど、テントに限らず舶来のアウトドア用品は、日本に比べたら気楽な環境下を想定したものではないのかと、たまに思うことがありますね。
 どれがどうということではありませんけど、なんとなくね、そう感じることがあるのですよ。

 まあ道楽で野営している私ですし、人力移動の野営を夢見つつ、どうにも荷物過多のスタイルから抜け出せていない里山野営派の感覚ですから。たいしたもんじゃないのですがねえ。

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コメント

いや~とても似た環境で(^^;
今朝、起きた時あまりに寒いので
プロトレックで部屋の温度計ったら3.7度でした(笑)

SOTOのガスストーブは興味あったんですよ。
カタログの写真みたいにボンベを雪に突っ込んでも
火力が落ちないなら絶対に買いですよね。

投稿: ガキ | 2010年2月 7日 (日) 16:50

同僚がおとといから仙台へ遊びに行ってたらしいんですが。
現地の方に「お客さん。なにもこんな寒波の時に仙台へ
来なくても・・・・」と同情されたそうです。
仙台でも-5℃とかだったらしいですね。東北道が閉鎖になり
地獄の4号線渋滞にモロにハマったとのこと(^^;
帰りも大変だったらしく、出社が遅れるということで、
先ほどまで会社に居残り代勤やってましたよ。
 
あの雪の中の画像を見るにつけ、レギュレーターでがんばってるのか、
それともプロパンなどを混ぜたガスのおかげなのか、
ちょっと判断がつかず悩ましいとこです。
気温が10℃以上なら積極的にガスを使ってみようという
姿勢は今期も堅持しておりますんで、私も興味はアリアリ。

投稿: ビヨ | 2010年2月 7日 (日) 21:09

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