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素朴な疑問

 ふとGRD3のムック本なんか買っちゃおうかと、在庫があると知ってる本屋へ立ち寄ってみましたが、売れたらしくて残ってませんでした。残念なような、余計な物欲を煽らなくて済んでホッとしたような(^^;

 当分はカメラ系にオカネを使うのはやめよう、という個人的スローガンがあり、なにしろ撮らなくなってるものですから、使わないもんを買ってどうする、という気持ちがあります。たぶん買わずに済みそうな気がします。
 GRD3の価格が下がるか、SD15が発売になっちゃったりしたら、刺激されてオロオロするかもしれませんけれど、まずは撮らなきゃ始まらないなぁ、という姿勢は堅持したいと思います。
 いや、新規機材で興奮してまた撮り始めるというパターンもあるのかもしれませんけれどー!

 で。今回は大変に天邪鬼な話ですんで、あまり真面目に読んではいけないのココロ。

Grd3_2

 GRD3は新設計のレンズを積んできてますよね。GRD2の開放F2.4からF1.9へ変わってます。もちろん改良でしょうから、いいレンズに進化しているのでしょうけど。

 以前から「現行のセンサーでレンズの良い悪いなんて、簡単にわかるもんなのか?」と考えている私の疑問はとりあえず置いておくとして。いや、デジタル向けかどうかは明らかに差がわかるわけですが。
 それより、巷に「F1.9は素晴らしい!」という意見が、葵の印籠のごとくそれを強調するのが当たり前、といった感じで蔓延してるのはどういうわけなのかと思うわけです。

 素直に受け取りますと、高感度時のノイズ低減化対策を含め、アベイラブルライトで攻めることができる範囲が広がったということなのかもしれませんが、どーもそんな使い方をしている人は世の中で少数派のはずで、被写界深度についても小センサーであるGRDで、なんぼの差があるのかと考えたりする天邪鬼な私なのでした。
 以前からTC-1のレンズが開放F3.5だからといってF2.8と使い勝手でどのくらいの差があるのか、と申し述べている私なので、F1.9とF2.4の差に激賞するようなものはないんでないの?と考えるわけです。
 むしろGRD2の問題点は、どうにもスパッと決まらないWBと、デフォルトでシャープネスをかけたがる添付のRAW現像ソフトであって、そっちを改善していただいたほうが数段気持ちよく使えるように思うのですよ。

 古くからカメラを振り回しているみなさんはご納得いただけるかと思いますけれど、いわばF1.8から半絞りでF2.5ですわな。(半絞りじゃありませんね。すいません。)よほどのギリギリ場面じゃなきゃ明るいレンズで良かったとは感じませんでしょ?
 ましてや小センサー機の広角レンズ。リニューアルされたレンズ描写についての深い感想は皆無に近く、F1.9マンセーみたいな世の中のユーザーのノリって、私が嫌うカタログスペック人間のようなノリなので、必然的に嫌悪感なのですね。

 あたしゃGRD3が安くなったら買おうと思ってるわけで、それはWBを含めた映像エンジンがかなり改善されているのではないかという判断からです。
 レンズのリニューアルによる変化はまったく考慮外で、小CCD機でレンズを語るのは、わかりやすい歪曲以外は難しいと思ってますんで、GRD2と同じレンズでも買おうと思ったはずです。
 GRDシリーズというのはパッケージングの優秀さで買うべき機種であると思っています。歪曲のない気持ちのいいレンズを搭載した小さくてシンプルなデジタルスナップ機。そこがキモなわけで、その他に付随するエンスー好みの要素は副次的なものだと思うんです。

 コンパクトさの代償として、小センサーという条件からは逃れられません。どんなにリニューアルしても、そこから抜け出ることはできないわけです。
 その中でブラッシュアップすべき点は、レンズじゃなくて映像エンジンだろ、と私は思ってました。アベイラブルライトで攻めるなら欠かせない点ですよね。
 世のGRD/GRD2本気使いの方が、B/Wで使っていることが多かった過去は、どう考えても色調がプアです、という証左ではないかと思います。

 つまりデジタル機として基本的な部分が足りなかったのですよ。それをパッケージングで補っていたアンバランスな存在であったと。GRDシリーズをそう私は見てます。
 もしも私がデジタル機からカメラの世界に入った人間なら、GRレンズの気持ち良さを理解できず、こんなダメカメラいらねえ!とかヌカしてたかもしれません。映像エンジンがダメダメなカメラは、腐れた三流メーカーのフィルムを装填しているに等しいわけですから。
 でも私が手にしたGRD2は、WBの不安定さは閉口するにしても、28mm感覚でポンポンとスナップを撮って歩くにはいいコンパクトさと、RAWが使える点は、私が納得してるのも事実です。なにより歪曲が少ないレンズは安心感があります。

 「F1.9なので明るく撮れます」って、それなんか違うくね?単に露出オーバーなだけでねえの?そういう感覚なら、普通の手ブレ補正搭載のコンパクト機を使ってたほうが幸せになれるんでね?
 使ってる本人が満足してたらそれでいいんですが、リコーGRというジャンルを支えているユーザーさんの多くがこういった感覚なのかと思えば、今後のGRDは安泰ではない気がしちゃいますね。コンセプトを理解してもらえてないっていう。

 売れなきゃ次のGRDが開発できないんですから、売れればそれでいいのかもしれませんけど、なんか違うなーという違和感があるのでした。

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コメント

こんなご意見、ここでしかお目にかかれませんね(^_^;。しかも、それがいちばん腑に落ちるというのもどうかと思うのですが。

ドライな言い方をすれば、GRDは初代であのサイズを選択し、それ以降もそれを守ったことで、将来必ず出てくるであろう素子の大型化に対するニーズを自ら捨ててしまったところは否めないわけで、それが現実になっているのが現在の状況だと思います。ある意味、自縄自縛と言うか。

で、既存のユーザーを大事にするが故にGXRという「GRDとは別のカメラ」を作ったら、それがGRDユーザーから批判の的になっているという救われない成り行きには、なんともいえない不条理を感じます。ホトケ心が裏目に出たなーと。
 
でも、GR人気を牽引する一部のハイアマやプロより、媒体情報と口コミの人気ぶりを見て飛びついたフォロアーのほうが圧倒的にパイが大きいことを考えると、今のリコー製品を取り巻く奇妙な現象の数々も説明が付くような気はします。

メーカーが苦心の末に導き出した落しどころがユーザーには理解されないというのは、切ない話ではありますが。

投稿: エンゾー | 2009年12月26日 (土) 18:51

デジタルが普及して、「写真が趣味」という人が
増えたことにより、ユーザー(フォロアー)へより
アピールする為のスペックになっているということですよね。
そういうスペック至上主義的なことって昔からあったけど、
ことGRDに関しては、ビヨさんのおっしゃるように、
この先が心配になりますねぇ。
ここはリコーさんにストイックさを貫いて欲しいところです。

投稿: Kizao | 2009年12月26日 (土) 23:55

> エンゾーさん
カメラマスコミ媒体には皆無といっていいほど触れませんので、
なかなか世間に流されない私なのですよ(^^;
発言力と影響力の大きな人がGXRを使い倒してくれたら、
きっとGXRもとりあえず安泰なのでしょうけれど。
ユーザーはワガママだと昔から申しますが。
いかに愛されるGRであろうと、できないことはありますよね~。
 
> Kizaoさん
世のフォロアーと私が同じ基準でGR信者になってるとは
思えませんが、私もGRDは好きなのですよ。
プアな映像エンジンを承知の上で。パッケージングに惚れました。
リコーさんにしか作れなかったであろうGRDであっても、
そのリコーさんが(おそらく)苦手としている画像処理で劣るのは
事実かと思うんですよ。
それを先に向上させてほしかったな~と、
これまたユーザーのワガママになるんでしょうけど(^^ゞ

投稿: ビヨ | 2009年12月27日 (日) 14:26

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