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ハタハタの時期になりました

 私は仕事でたいてい3人チームで動いてまして、たまたま他のチームに里子で出されてるんですよ。
 仕事で組むチームは臨時的なもので、本来は自分が所属してる班というものがあるのですけど、夜勤組に人を各班から差し出してる都合上、いつも班で3名確保できるというわけではなく、余った4人目は人手不足の別の班の人とチームを組むわけですね。
 その余ってる4人目が私で、ここ1ヶ月ほど別の班の人とチームを組んでます。

 班長さんの個性が班のメンバーに響くらしく、余計なことを考えずに済む楽しい仕事をさせていただいてますよ。
 その班長さんはくだんの県南の方でして、要点を押さえて仕事してりゃ、細かいことにはグダグダ関わらない。基本姿勢がしっかりしてるんで、安心してられるんですね。
 その代わり、やってもやんなくても変わらない体裁だけ整えるような性格の仕事は、もう最初っから「無駄」と達観してましてね。丁寧にやってると逆に怒られたりします(^^;

 職場にはそういう人が1人は必要なのですよ。正論と本音で仕事をしてる豪傑が。上から見たら煙ったい班長さんなのでしょうが、誰も正論を口にしなくなった職場の末路って、ものすごく悲惨なもんですよ。
 組織の論理や都合を知りつつも、正論を吐いて止まない。そういう人がいないとね、田舎にありがちな組織的ご都合主義を、下っ端らは乗り越えていけまへん。とくに我が職場のように上司の前でだけ気に入られるようにしてると出世する空気の場合はね・・・・。

 で、話は変わりますが、チームの中に漁師さん絡みの人がいましてね。この時期の漁といえば、当地ではハタハタですな。秋田弁なら「ハダハダ」になります。
 ハタハタは漢字で魚に神と書きますけど、当地では冬直前の季節の変わり目によくある寒波と落雷がハタハタの到来時期と重なるため、魚に雷と書いてハタハタと読む場合がありますし、カミナリウオという呼び名もあるそうです。

 一昨日でしたか。当地でハタハタの初漁が行われたのは。まだハタハタは近海で、接岸はしていないようでしたが、昨日はもう目ざとい業者さんが路傍の露天でプレミア価格のハタハタを売り出してましたっけね。
 「寒くならないとハタハタは売れねえよう」と同僚はコメントしつつ、チェックは厳しく、わざわざ露天へ営業車を停めて発泡スチロールケースの中身の大きさと鮮度を吟味する始末。

 産卵のために初冬に岸へ寄ってくるハタハタが「秋田名物」ってことになってますし、秋田県人はとにかくハタハタを食わなきゃ冬が来た気がしない、というパターンが多いんです。ええ、我がオフクロもそのクチでして、「こんなもん、うまい魚じゃねえんだからさ。ありがたがって食うなって。」と申し述べる息子なんかブッチギリなのでした。

 漁協を通さない取引で安く大量にハタハタを買い叩き、それを保冷車で山間部へ売りに出かけ、一冬で家が建つくらい稼ぐ人もいるらしいですよ。
 1年目は元手の保冷車をペイしておいて、翌年からは純粋経費だけしかかけずに丸儲けっていう作戦。ピンと来た無職の方。いかがですか。一冬で1年分の生活費を楽に稼げまっせwww

 前に書きましたが、富山産の夏のハタハタの一夜干しというものを私は食したことがありまして、もう冬のハタハタなんて貧相で食ってられっか!というのが私の正直な感想ですよ。あの脂の乗り具合は冬のハタハタにはありまへん。
 しかも秋田県人がありがたがるブリコ(卵)を抱いたメスなんざ、肉が少なくてブリコばっかり。似ても焼いても硬くてブチブチして。あの食感が苦手。
 メスのほうが高価なんですから、あのブリコに価値があるってことなんでしょうけど、文化や季節の風物詩という要素を省けば、冬のハタハタはそんなにおいしいものじゃごさんせん。

 首都圏の秋田料理専門店で騙されないように。とりあえずオスを食ってからメスにチャレンジすることをオススメしますよ。
 「八森ハタハタ、男鹿で男鹿ブリコ」なんて秋田音頭で歌われるものですから、ハタハタが秋田の名産だと当地の住民は意識してますけど、とりあえず夏のハタハタを食してから言えよと。近畿の日本海側では夏でもハタハタが獲れますから。

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 でも歴史的な観点からするなら、雪国の冬場のたんぱく源として重宝されてきた側面は否定できません。産卵のために精根尽き果てた脂もクソも乗ってない魚であっても、当地の人にとっては重要な冬の魚だったのですね。
 塩焼きよりも、むしろ味噌漬けにして保存したり、塩漬けにして保存して魚醤を作ったり。この魚醤がいわゆる「しょっつる」。現在に至る醤油の原始的な姿が魚醤なのでした。

 豊漁になると値崩れして原価割れ。獲れなきゃ獲れないで「獲り過ぎたべか?」と漁獲規制がかかる難しい魚なんですけどもね。秋田の文化に欠かせない食材であることは間違いないっす。

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コメント

ハタハタは子供のころは大嫌いでした。うちの実家は、いつも、ハタハタに限らず冷めた焼き魚がおかずでしたが、とくに冷めた焼きハタハタは、かたくて、身も少なくて、いい思い出はないです。実は、今も焼いたハタハタは好きではありません。私としては、しょっつる鍋とは言いませんが、なべ物みたいに煮込んだ調理が好きです。
 あと、ブリコは、私も苦手です。煮るとけっこういけるんですけど・・・。

投稿: hk | 2009年11月27日 (金) 22:24

冷めたハタハタはおいしくないですもんねー。私も子供の頃の記憶が(^^;
私の周囲ではハタハタ鍋を好む人がけっこういます。
あたしゃハタハタに限らず魚の鍋をあまり好まないので苦手っすよ。
シャケの糟汁は好きなんですけども。そんくらいしか食わなかったりします。
魚の鍋の文化って、どこに行ってもあるもんなんですかね?

投稿: ビヨ | 2009年11月28日 (土) 06:46

そりゃ、山口にもふぐちりってのがありますぜ。
まぁ、肉を食う文化よりも魚の方が長いし。
日本は島国だし、結構どこでもあるんじゃないかなぁ。
しかし、はたはたって美味しくないんですねぇ。
知らなかった。

投稿: ぴゅんぴゅん | 2009年11月28日 (土) 07:48

話のネタに機会があったら食べてみんさいよ。舌貧乏の秋田県人がこよなく愛してる魚ですからなぁ。
ただ、どうせ食べるなら夏のハタハタっす。脂が乗っててうまいんですわ。
産卵でヘロヘロの脂がなくなってる冬の秋田のハタハタでなくてね。
当地の場合、冬場のタンパク質確保という目的が大きく、それで伝統になったようなもんですから。
山間地に売り回れば一財産というのも、そういった秋田の歴史が残っているからなのですよ。

投稿: ビヨ | 2009年11月28日 (土) 09:57

そうですね、機会があったらチャレンジします。
魚は好きですしね。
でも当地ではなかなかお目にかかれる魚じゃないので
いつかで会う日まで忘れないようにしなくっちゃ。
夏に食え!ですね。

投稿: ぴゅんぴゅん | 2009年11月28日 (土) 22:33

若狭まで走れば夏に食えるかもよ。富山あたりで獲れるっていうから。
そういえば、太刀魚って西国じゃ高級魚なんだって?東北じゃ外道扱いされてんのに。
でも刺身食ったらうまかった(*´∀`*)

投稿: ビヨ | 2009年11月29日 (日) 08:10

え、高級魚じゃあないなぁ。
大衆魚かな、割とポピュラーですよ。
ムニエルや刺身で食べてます。

鱧は高級魚だと思うけどね。
フグもだけど。
あとキンキ、でかいメバルなんかも高級魚かな。

投稿: ぴゅんぴゅん | 2009年11月29日 (日) 20:13

太刀魚はみんな博多方面に回すと高値で捌けるって話で。昔の話かな?
でもスーパーじゃ見ませんよ。気の利いた居酒屋で刺身を食えるくらいで。

投稿: ビヨ | 2009年11月30日 (月) 17:48

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