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美少女イラスト

 「萌え」で町興しといえば、これはもう秋田県雄勝郡羽後町にとどめをさすことは、全国的に異論はなかろうと思うのですが、7月11日(土)に『かがり美少女イラストコンテスト』が開催された模様。
 第3回になるのですね。応募総数76作品というと、なんだそんなもんかとお思いの方は多いかもしれませんが、その筋ではかなり高名なイラストレーターさん(プロアマ問わず)が応募してきており、海外からも応募があるあたり、ネット時代ってえもんですね。

 地元の話題ですんで、ローカルマスコミはけっこうフォローしてまして、ローカルニュースなどで応募作品の一部を見ましたけど、なかなかのレベルで。普通に商業ラインに乗ってしまうようなレベルの絵が展示されておりました。
 しかも「お題」があって、今年は「西馬音内の盆踊りか、茅葺屋根」だそうで。文化財指定などされずとも、当地には茅葺の民家がまだたくさん残ってます。羽後町にも約80軒が残っているそうです。
 現地に住んでる人にとっては当たり前の茅葺屋根でも、全国的に見ると茅葺の残存度はかなり高いわけで。

 そのへんは、仕掛け人たる山内さんという若者のセンスであり、今は東京で企画の仕事をしてらっしゃるようですが、廃れ行く故郷への思いが「萌え絵」コンテストへつながったとのこと。茅葺がお題になっても不思議じゃないわけです。
 ローカル番組で山内さんを取材してまして、萌え絵で町興しに至る彼の道筋がなんとなく見えました。なるほど、企画力と実行力の二つは若い頃から備わっていたのですね。

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 ギャラリー投票による1位がこのイラストです。実行委員会のブログからかっぱらってきました。作者に敬意を表し、(C)角館秋月さん。ペンネームからすると県内の方かと思ったら、香港在住の方でした。
 制服は地元校のものだそうです。たすきがけした通学バックにぶらさがるスギッチのマスコットが秋田県民を泣かせます(^^;
 ちなみに背景は重文指定の鈴木家住宅。1600年代建築の民家で、羽後町に現存しています。全国鈴木サミットが開催されたこともあると聞き及んでおりますよ。

 コンテストは見物に来た人が投票していくのですが、地元ならではの審査眼があるらしく、西馬音内=羽後町の盆踊りをネタにしたイラストが2位に入りましたが、盆踊りの衣装を忠実に再現しているということで評価されたらしいっす。

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 作者に敬意を表し、(C)136-isamuさん。いわゆるオタクだけではなく、地元のジジババもイベントとして普通に訪れるので、地元への理解が深い作品は高評価となるらしいっす。

 美少女イラストのポスターは地元の商店で当たり前に取り扱ってるようで、コンテスト当日はたくさん売れたそうです。頭の中に売り上げ金額の概算を思い浮かべてしまう私は俗物でやんすな(^^ゞ
 前に話題になった萌え絵パッケージのあきたこまちは、話題性で売り上げを伸ばしたものの、その後も売り上げが落ちずに安定しているとか。
 パッケージではなく中身の米の味を評価され、年間契約で安定した売り上げになっているのだそうですよ。たいしたもんです。

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 前は恥ずかしそうに掲載していたJA羽後のサイトも、今は堂々と大きく掲載しておりますよ。

 こうして「萌え」がきっかけになって地元産物が見直されるというのが、本当の町興しでしょ。また、美少女イラストレーターの存在意義というか、そういったものも見直されれば、サブカルに対する大きな貢献ともいえるわけで。
 このまんま萌え絵の聖地になっちまってもいいんでないかと思います。羽後町は。地元の子供の中には、美少女イラストに感化されて研究し始めてる子も出てきたようで、聖地からイラストレーターが誕生するのも遠い先の話ではなさそうです。
 どんな形であれ、田舎の子供に興味を与えたということだけでも、大変に価値のあるイベントかと思います。

 ところで、地元マスコミは「萌え絵」と言わず「美少女イラスト」で押し通してますが、なにか商標とか放送コードに引っかかるんですかね?
 それと、これだけ話題になってるイベントだというのに、なぜか羽後町役場はスルーしてるみたいで、なんのリンクもありません。偉い人にはなかなか理解していただけないのかもしれませんね。

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