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再録 痛し痒し

 夜勤明けの朝、すでにどんよりとした曇り空でしたが、帰宅して朝酒して昼寝してる間に激しく雨が降り出したようです。
 秋田市内の氾濫常連河川は、警戒水位を突破したといいます。古い住宅街で排水の悪い地区である私のアパート周辺の様子からも、かなり降ったのだということは理解できます。

 今夜は能代や十和田湖など、あちらこちらで花火大会があるようですが、こんだけ降ってればもちろん順延でしょうねえ。夜勤の相棒は新婚さんで、能代の花火を予定していたらしいんですけど、気の毒でした。
 高校野球地方大会も、土砂降りの中で試合やってる学校がありまして、これも選手が気の毒でした。ずっと練習してきた成果を全力で発揮できるコンディションではなかったと思います。
 ノーゲームとして再試合にするのがいいのか、天気も運と実力のうちということにしたらいいのか、ちょっと考えさせられますね。

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 今回は再録モノです。以下、再録

 先日、「秋田市竿燈まつり実行委員会」の総会が市内のホテルで開催された。そうかそうか、もうそういう時期になったかと秋田市民なら誰でも思うことだろう。
 世界に冠たる竿燈、なんていう表現が生まれるほどメジャーな夏祭りと化した秋田の竿燈祭りではある。実際には日本のチベットに残る謎の奇習扱いなんだけどもね。

 東北の夏祭りの時期には、青森のねぶた、秋田の竿燈、山形の花笠、仙台の七夕とイベントが重なる。
 そのためにツアーバスが東北地区を大挙練り歩いて幾分なりとも交通事情が悪くなったりする。
 「それでも観光客が来てカネを落として行くからいいじゃないか」なんていう声もたまに聞こえてきたりするけれど、実情は違うんだなー、これが。

 首都圏でも放映されていたであろうTVCM、秋田新幹線こまち、あるいは『二級高速道』秋田自動車道が東北自動車道と直結になったりと、外部から秋田県に入りやすくはなっているが、この高速移動体系が実は問題なのである。

 ほんの一例。格安バスツアーで首都圏から2泊3日の竿燈見学。地元の僕らからするとかなり強引な日程のツアーであるとしか思えない。けっこうな強行日程である。
 この場合、宿は岩手県の北上あたり、あるいは花巻温泉に設定される。首都圏から東北自動車道で北上へ入って1泊、高速を利して昼間は秋田県男鹿半島回り、夜は竿燈を見学してそのまま北上へ帰る。そして深夜近くに強引に夕食といったパターンだ。

 この行程の意味するところは、宿泊という美味しいところを竿燈の実施地ではない他県の北上などに取られてしまっているということであり、秋田にはほとんどカネが落ちないということを意味する。
 竿燈まつり実行委員会も秋田市役所も胸を張って「昼竿燈も好評です」と言い張るが、とどのつまり、昼の竿燈演技を見せてそのまま他県へ客を帰してしまっている場合もけっこうあるのだ。好評なのは旅行代理店に対してだけなのだ。

 ちょっと考えればすぐわかる。本来は夜の祭りであり、夜に見てこその竿燈まつりを、知らないふりして昼間に見せて「これが竿燈です」と言い張り、無理な旅行日程をいくらかでも楽なものにする。そのために好評なだけなのだ。これではせいぜい一人頭\1,000程度の土産代を秋田に落としているに過ぎない。
 竿燈まつり実行委員会なんざしょせんは親方日の丸、民間業者の苦境なんざ理解できるはずもないのである。名目上は民間業界のトップが実行委員会の要職を占めているけれど、はっきりいって経済音痴が音頭をとっているだけなのだよ。

 秋田新幹線も罪作りだ。バスツアーと違って個人客が望める新幹線は、なんとなく秋田の観光シーンにプラスな気もするが、今や秋田でもっともメジャーな存在はみちのくの小京都、角館。こまちの停車駅でもある。
 角館でお客に降りられると秋田市まで客は来ない。つまりは岩手県との県境をわざわざ越えて来ていただいているお客さんを、角館でトンボ帰りさせてしまっている。秋田の面白さを教えることのないまま他府県のお客さんを逃がしているのだ。
 しかも角館にはロクな宿泊施設がない。このところ観光地化してしまって街の個性もなくなりつつある。みんな盛岡、雫石などの岩手へ宿を求める。となると、秋田県に落ちるのはほんの土産代ばかり。

 他県から来た経済学者が述べている。「秋田人は実に商売下手。なんといっても秋田県内のスーパーがほとんど他県の資本ではないか」と。このへんに鋭く反応できなきゃ、役人なんざしょせん税金泥棒と言われても反撃できはしまい。

 またしてもこれアップしたらクレームのメールがたくさん来たりしてな(^^;(1999.5,30)

 以上、再録。10年前も今と同じような主張をしてたんですね。進歩がないっつーかなんつーか(^^ゞ

 でも状況は当時も今も変わらずで、変わったことといえば秋田市内の老舗旅館がどんどん潰れたこと。そりゃそうです。積極的に観光客を県外から呼べるネタが竿燈くらいしかないんですから。
 その代わりに中央資本のビジネスホテルがたくさん進出して来て、高速交通体系を整備してしまったばかりに秋田営業所を閉鎖した企業の出張に利用されてるみたいっす。仙台か盛岡あたりに拠点を集約し、秋田には営業所を置かなくてもなんとかなってるというわけです。
 観光だけじゃなく、企業進出についても後退させたのは、言うまでもなく秋田新幹線と秋田自動車道なんだよなぁ。

 今年の竿燈は指定席がまったく売れずに実行委員会や秋田市商工観光課が頭を抱えてるらしいですよ。
 本当は毎年苦慮してたはずですが、今年はシャレになんないくらいチケットが売れず、かなり前からローカルニュースのネタになっちょりました。4日間完全な平日開催になり、不景気が直撃したと言い訳してるみたいですね。そういう問題じゃないのに。

 祭りのあり方そのものの見直しと、客をスルーさせない仕組み作りをズルく考えてかなきゃ、そのうち予算不足っていう理由で単に縮小することになっちゃうんじゃないのかなと、私は前から心配しちょります。
 例えば祭りの開催時間をあと1時間でもいいから遅くし、秋田から脱出しづらくするとか、会場のすぐ横が歓楽街川反であることを利用して水商売系のねーさんを大量動員した竿燈チームを作ってみるとか、少しは世俗的な発想で攻めてみてもいいんじゃないでしょーかね?

 私なら、テロ行為に走りますね。まず秋田自動車道で同時多発的にオイルをぶちまけ(以下略)

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コメント

平日開催の竿燈祭りですか、今回の3連休はETC割引で東北道は自然渋滞がでるほど混雑しています。平日開催では弾丸ツアー的な人たちも(秋田県にはあまりお金は落ちないでしょけど)少ないでしょうね。本来、高速料金は無料になるはず?なのでとりあえず平日にもETC割引を適用してくれたら遠隔地の観光地はお客さんを呼べるはず、一台あたりの収益は減っても利用増でトータルではネクスコは莫大な利益を上げられるはず・・・ただETC割引が引き起こす問題もあって多方面への影響も大ですけど・・・県とネクスコがタイアップして目的地別の割引カード(ETCにも対応できる)なんかあってもいいと思います。地方のリーダーさん達もっと頑張ってほしいですね、パホーマンスだけじゃなく!

投稿: cabu | 2009年7月19日 (日) 08:01

> 県とネクスコがタイアップして目的地別の割引カード(ETCにも対応できる)なんかあってもいいと思います
 
先着200組様限定で高速割引券をプレゼント!なんて県が音頭とってやってみるのはおもしろい企画かもしれませんよね。
新潟の温泉街が地震の後、自主的にガソリン代プレゼントをやったことが思い出されます。
岩手宮城内陸地震の後、秋田の温泉街でも実施したところがあったんですが、地味すぎて効果があったのかどうかわかりません。
ETCじゃなくても、というところは大きなアピールになると思います。

投稿: ビヨ | 2009年7月19日 (日) 19:40

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