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備えるか備えないかという話

 やー。今日は県民防災の日だったのではないですか。公共施設で仕事してるってのに、すっかり失念しちょりましたorz

 秋田県においては、5月26日は『県民防災の日』なのですよ。私が高校生の頃ですから、もう25年前の話ですが、日本海中部地震というものが発生した日でして、初期報道で「秋田沖地震」と呼ばれたくらい当地は揺れに揺れ、死人は出るわ地すべりに住宅が飲み込まれるわ、とにかく大騒ぎになったのでした。
 本当なら職場の朝礼で触れるべき話題のところ、たまたま昨日、職場で労災適用が発生して、それについて云々という訓辞で終わっちゃってたので、忘れてたのですよ(^^ゞ

 地震ってのは自然災害の中で不意打ちに近い襲い方をしてくる分、物心両面の心構えってものが要求されるわりに、365日朝から晩まで地震を警戒してるって人は、まずおりませんね。それを仕事にしているのでもない限り。
 台風などの天候災害なら予測ができますし、交通事故や火事などであっても、たいていは予兆というかマズいパターン認知というか、瞬間的にでも身構える余地があるものの、地震だけはいきなりですからなぁ。

 時速100kmで走行中に、いきなり1BOXとガードレールに挟まれたバイクに乗っていた私のケースであっても、瞬間的に身構えましたもの。
 おのれの身体の諦めねばならない部分と、損害を避けて守るべき部分。これを本能で瞬間的に判断しました。いざとなったら時間を強烈に圧縮した動きと思考を人間はできるものなのですよ。でも地震じゃなかなかそうはなりません。

 そういえば、農村滞在時に、県民防災の日が近づいていることを報道するローカルニュースを見て、我が母が「なんも備えてないよorz」と落ち込んでいたのですが、なんのなんの、テントと火器とシュラフの3点セットを備えているだけでもたいしたものですよ。
 でもー、私が「歯が痛くてたまらん」と訴えてるのに、これでも飲みなさいと胃腸薬を出してくる母なので、備えたところでどうにもならんというのはあります。とうとうボケできたか。天然ボケだったしな。なにしろ70歳だもの・・・・。

 ボケたオフクロはともかくとして。そういった災害に対しては、野営趣味の人間は心強い備えがあるといえますね。
 ファミリーキャンプとなれば、おそらく小屋に道具が収納されているのでしょうし、私のような独身の野営バカは玄関に道具を放置していたりするわけですから、構造的に地震に強いとされる小さなスペース、つまり小屋や玄関に避難用の道具があるともいえ。
 これに保存食があれば文句なし。ちょっと前までは、日本全国いかなる土地でも4日粘ればオッケーとされてましたが、今はどうなのでしょうか?

 といった緊急避難的な話題は、「あれから○年」的なマスコミネタとして、例えば阪神大震災から何周年といった企画でよく出ますけども、避難用装備なんてものはおのれと家族の命を繋ぐ最低限の備えであり、ホントの地獄は避難後に始まるわけです。
 阪神大震災の爪跡は、表面的には社会から消え去ったように見え、人々の心の中に深く突き刺さったままのはずです。
 合身互いの精神が濃厚な関西ですらそうなのですよ。あの地震で人生が大きく変わったまま。そこから抜け出せない。

 同じく、人口密度が低かったからマスコミの注目度は時間の経過と共にぶっちぎりになった、岩手宮城内陸地震。
 当地でも揺れたくらい広範囲で感じた地震なので、実はでっかい地震なのですけど、人口集中地区を直撃しなかったので、時間の経過が地味な震災にしてしまったケースです。
 ところが驚いたことに、実はつい先日、避難解除になった地区があるのですよ。地震が起きたのは昨年の6月14日ですぜ。10ヶ月間の避難生活ですわ。そんなのあるって、全国的に知らないっしょ?

 地震の傷って、シャレにならないくらい大きいのですよ。そこまで備えるなんてことは、もはや政府や自治体レベルじゃなきゃ無理だから、せめておのれの命くらいは自分で守りましょうって話。
 当地のように、わりと近いところに象潟のような大規模な地震災害の痕跡がありありと残ってると、シャレにならない地震はいつ訪れるかわからないという意識になるものの、いつ起こるかわかったもんじゃないものに備えてどうすんだよ、という楽観主義になりがちな秋田県民の伝統に、「県民防災の日」はそれなりにカツを入れてんじゃないですかね。

 象潟っつーのは、かつては宮城の松島のように九十九島の風光明媚な土地だったのに、地震で一気に周辺の土地が隆起して、現在のように田んぼの真ん中にかつての島が点在してる景色。松尾芭蕉が訪れた時にはまだ隆起してなかったのね。

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コメント

Mixiの日記にも書いたけど(結構前、おととしかも)我が家はレンジャーのバディシステムに基づいてほぼ同一内容の災害用品を詰め込んだ40Lのザックが二個用意してある。一応、3日程度は自力で生活できるようにしてある。
出かける時は(事務所にも1セットあるので事務所に行く時以外)鞄に、ちょっとしたセット(都市災害対策品中心)が入れてある。
保険と同じで、用意しなくなったとたんに何かあるんだよねえww

投稿: くれーん | 2009年5月28日 (木) 10:49

はーい!覚えてますよお。私がまだMixiを毎日閲覧してた頃ですから、かなーり前です(^^;
くれーんさんとこは理論的に構築された非常用装備ですもんね。バディがいてうらやましい・・・・。いやいやいや。(ぴゅんぴゅんさん風の逃げ)
 
一般読者の誤解を恐れずに書くなら、よほどの尋常ではない環境下においても自己完結できる組織が軍隊。
だから我が自衛隊は災害派遣されるのですよ。衣食住のすべてと医療を自衛隊の組織内でフォローできますから。
そこから導き出される緊急時の装備ってのは、かなり説得力があるものなのですが。
 
ミリタリーアレルギーが多い日本では、なかなか理解を得られなかったりして、なんで日本人は是々非々が苦手なのかなぁと、思わず歴史の本を紐解きたくなる私なのでした。

投稿: ビヨ | 2009年5月28日 (木) 18:53

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