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黒いカメラがない件について

 というわけで、DP2クラスになれば、使うこっちもそれなりに身構えて使うから、多少かさばろうがレンズキャップ仕様だろうが、私はたいして気にはしないのだけど、普通のコンパクト機となれば話は変わってくる。

 私の個人的感覚からすると、デジタル一眼レフは積む受光部の大きさからコンパクト機とは完全に別物だと思っている。
 135フルサイズには手が出ないものの、APS-Cサイズと呼ばれるちょっと小さな受光部であっても、コンパクト機が積む受光部とは段違いの大きさなのだから、用途そのものから違うと考えてる。
 だからDP1あるいはDP2がコンパクト機だとしても、私の感覚からしたら一眼レフに近い存在で、撮る気になった時に持ち出すメイン機に近い存在だ。

 デジタル一眼レフ>>DP2>壁>>>>>>>>>>>>高級コンパクトデジタル機>>コンパクト機

 こんな感じで、DP2と一般的なコンパクト機の間には大きな心理的壁がある。「高級」と頭にくっついたとしても、しょせんコンパクト機クラスの小さな受光部でしょうよ。どこか私は甘く考えてるのだろうと思う。
 そんなわけなので、普段使いの常時携帯機とちょっと本気のコンパクト機をも区別はしているけれど、それは両方をまかなえる機種がないからというだけのことである。

 先述のレンズキャップについても、心理的にコンパクト機クラスならば、レンズバリアでまかなってほしいと考える。
 片手でサッと出してそのままレリーズ、という使い方がデジタルコンパクト機は可能である。2カット目からはしっかり構えて撮ればいいことであり、最初の1発目は片手でそのままレリーズすることがある。
 ならば片手で操作可能なのはレンズバリア仕様であり、手ブレ補正能力も必須になる。

 この場合の使い方というのは「裏拳撮法」とでも呼ぶべき腕の動きになり、カメラを取り出す片手のままメインスイッチをオン、レンズが繰り出されて撮影可能になった時には、レンズが被写体の方向を向いてる。そんな感じ。
 そこまで切羽詰ってなくても、カメラ側に余計な操作が必要ないなら、その分だけ神経を足元の具合とか周囲の障害物に向けられるってもんで、指でメインスイッチを入れるだけで撮影可能になる簡便さは、それなりにスナッパーの武器になろう。

 そしてデジタル機はほぼ無音のカメラを作ることが可能だと私は前からしつこく書いてる。「盗撮」と「スナップ撮影」は紙一重である。
 このへんは、かのザロモン先生がノクチルックスで夜会のダンスをタキシード姿でスナップしていた頃と変わらない。いわゆる「ザロモンが来た!」は、盗撮に近いノリで警戒されたものであるよ。

Minox1_01l

 ミノックスからこういったデジタル機が登場しても、ごく当たり前のことなのだ。スパイカメラとして支給された古い歴史を背負うミノックスブランドとしては、銀塩フィルム機よりデジタルのほうがはるかに作りやすかったのではないかと思う。

 話がそれた。

 私は常時携帯機としてキヤノンのIXY-DIGITAL 900ISを使ってるのだけど、調達価格のわりにバリバリ活躍してくれているというだけであって、文句がないわけではない。

Img_0363

 まず目立つ銀色というところがいきなり気に入らない。これに関しては真っ黒なデジタルコンパクト機が数少ないため、選ぶに選べなかった。
 小さいので、すぐ取り出せるポケットに入れておけるだろう、という前提で我慢している。撮る時だけ目立つんなら我慢してみようかと。そういうことである。
 あとはレンズ歪曲ね。IXYの名前が冠されてるからには覚悟しているとはいえ、大ヒットした銀塩の初代IXYから歪曲は伝統ともいえる。キヤノンは開き直っとるとしか思えない。

 たぶんレンズコーティング技術の進歩なのだろう、逆光に強い点は誉められるべきだし、
キヤノン機は他社よりバッテリーが長持ちしてくれる(わけでもない機種もあるようだが)傾向がある。
 卓越した光学手ブレ補正は実際によく効く重宝するものだ。細かい色補正ではないが、全体のイメージとしてザックリと色傾向を設定できるのも個人的には便利である。
 なんだかんだでタフなところもいい。現行IXYは外装がペラペラの薄い金属製だが、内側の樹脂製フレームが上手にできているんで、外側がボコボコになっても動かなくなることはない。

 不満点がありつつも900ISを買い替えずに使っているのは、28mm相当から使えるズームを搭載している十分に小型のカメラで、バッテリーが信頼できてよく写るからである。動かなくなってただの荷物になる可能性が低い点が美徳。しかも安い。
 本当は黒いボディが欲しいのだけど、ほぼ真っ黒の使えるコンパクト機がなかなか存在しないのだよ。
 レンズバリア装備で小さな黒い好みの写りのカメラがあればいいんだけど、カタログではブラックと謳っていながら、キンキラしたメッキパーツだらけだったりして、本来のカメラという道具には禁忌である反射モノがたくさん使われてたりする。

 は?なんでメッキパーツが禁忌だってか?カメラの反射するパーツで被写体に変な光が入ったらまずいっしょ?
 んで目立つカメラが嫌味な存在だったのは、ほんの少し昔までそうだったのだよ。少なくても銀塩フィルム機の時代はそうであった。だから私は地味な塗装のカメラを好むのである。

Ixy3000is_pb

 ホント、こいつが広角レンズ対応だったらどんなにいいか。このくらい黒いカメラでも、デジタルコンパクト機では稀有な存在なのである。
 画素なんか800万画素あれば私には十分すぎる。足の早いデジタル機なのだから、長く使えるチタン製でなくても可。とりあえず錆と無縁の素材ならそれでいい。

 でもね、こいつを28mm対応にしちゃったら、下位機種のいくつかが存在する価値ナシになっちゃうかも。ズームに無理をさせず画素方面で勝負するのがIXYのフラッグシップモデルなんだよね。んでレンズの冒険は下位機種でやる。そんな傾向が顕著。
 キヤノンって前からそうで「使える機種が中級クラス」というノリが何十年も前から変わらない。このへんはメーカーさんの伝統的考え方なんだろうね。

 光学ファインダーもいらねえよ。そう書いた時点で、キヤノン機は中級機以下を選ぶしかない。フラッグシップはフルスペックでやりたがるのがメーカーの常道だもの。

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コメント

デジタル一眼レフ>>DP2>壁>>>>>>>>>>>>高級コンパクトデジタル機>>コンパクト機

思わず茶を噴きました(爆)。仰るとおりかと。
 
最近、カメラに詳しくない人にDP1(もしくはDP2)について解説を求められたことが何度かあったんですが、何でそんなに高いんだと問われて、価格差を理解してもらうために普通のコンパクト機との違いを説明しようとして、えらい難儀しました。撮像素子とは何かとか、撮像素子の大きさが云々とか、一般人にはまったくどうでもいいことですからね~。
 
ともあれ、今度のDP2は期待して良さそうですね。また、このDPシリーズは将来的に良いシリーズに育ちそうな気がします。
 
あ、でも安くなってもDP1はパスした方がいいですよ(笑)。いろんな意味で。

 

投稿: エンゾー | 2009年3月 9日 (月) 17:10

客商売上がりとしては、わけのわからぬ専門用語と技術論で煙に巻く、という真似はできませんな。お互いに(^^;
私なんざインチキ技師と化している今でも商売気が抜けず、カメラ方面に対する解説を求められると懇切丁寧で、オタクぶりを振りまいてますわ(^^ゞ
 
私も期待してます。シグマのDPシリーズ。育てるためには私らが買わないとダメなんですが、DP1はちょいとメーカーさん的に先走り汁を出しすぎの感がありましたものね。手を出しづらい大きなハードルが。
DP2はそのへんをクリアしてる(と思いたい)ので、40mm近辺という搭載レンズのチョイスも含め、各方面のインプレが楽しみです。
久しぶりですよ。インプレが楽しみなカメラは。
 

投稿: ビヨ | 2009年3月 9日 (月) 19:48

パワショの今度でる機種に黒がいるみたいですね。
SX200IS。
お値段がこなれてきたら、狙おうかなとか。
でも、結局買わない気もしてきましたけど。(笑

投稿: Nori | 2009年3月 9日 (月) 21:18

メッキパーツの面積が多いなら、思い切って全面メッキでも可な私としては、SX200ISはスルーでやんすね。
海外仕様には真っ黒カメラがけっこうあるのに。なんとかしてくれ、キヤノンさん。

投稿: ビヨ | 2009年3月10日 (火) 18:12

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