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ナマモノについて

 「ウイスキーがお好きでしょ?♪」なんて曲をBGにやってるサントリーのCM。「秋田の夜は、ハイボールで始まる・・・・」とナレーションが入って、ナレーションだけ各県分47本を録音したんだな、と推測するのが常識ってもの。
 フフフ。「東北はしょせん蝦夷の土地」発言以来、サントリーは東北で売り上げを落として久しいかんね。ウイスキー以外のサントリーは東北人の舌に合わないのはたぶん事実。努力すんの無駄。

 ところがだ。小雪が登場するくだんのCM映像について、秋田にああいう景色の場所があると言い張る同僚が現れた。
 某所にはああいうテラスがあるのだと。よって、小雪がわざわざ秋田へ来て収録したのだという結論になっちょった。
 サントリーがなんぼ儲かってるのか知らないが、それにしても小雪をわざわざ秋田へ派遣してフィルム撮りしないっしょ。普通。

 っていうか、おおむね地元マスコミにメーカーさんからリークがあって、ローカルニュースで報道されるってもんよ。小雪が秋田にわざわざCMロケに来たってよお、と。
 秋田県人は大変に物見高い習性である。同じ県人であるはずの私はとてもついてけないくらい、必要以上に野次馬根性が激しい。田舎マスコミが報道しなくったって、誰かが騒ぎ出すに決まってる。
 誰も騒がないとこを見ると、たぶんガセだな。サントリーのメーカーサイトに行って一通りCM動画を確認してしまったしー。

 話は変わる。

 寒い。いきなり最低気温が氷点下なのは許すとしても、吹雪はやめろって。もう3月なんだからさ。
 シーズンを通せば、やはり年々雪は減ってるように思える。たまに狂ったように降り積もる年があるとはいえ、これも数年間を平均したらおおむね雪の量は減っていると思われる。

 地球温暖化がどうしたという話はあまり詳しくないので、温暖化問題はとりあえずスルーしてはおくものの、歴史的には日本列島が高温周期に入ってるのは間違いない。
 最高温期には九州南部で普通にバナナが生えるっていうくらいになるらしいから。常春の日本列島だわね。私が生きてる間にはそこまで上がらないけどもさ。

 で、日本史的な話題で最近驚いた話がある。オッサン世代なら、鎌倉幕府が開府されたのは1192年とご記憶のはずだ。『いい国(1192)作ろう鎌倉幕府』なのである。ところが最近の教科書には1192年と書いていないというではないか。

 1192年とは、頼朝が征夷大将軍に任じられた年である。武家の棟梁として全国的に認められるためには、天皇から征夷大将軍という位を与えられるしかなかった。
 鎌倉時代なら征夷大将軍の称号はまだまだ威力抜群で、どんな人かよくわからなくても、征夷大将軍から集合を命ぜられたら、とりあえず馳せ参じる武士は多かった。半農半武の武士が当たり前だった頃の時代である。
 だから頼朝が征夷大将軍に任官した1192年というのは大きな意味があるはずなんだが。

 最近じゃ、侍所(これが幕府に発展する)という機関が設置された1180年、あるいは荘園領主を統括する政所の設置権を頼朝が得て、征夷大将軍にしてもいいよという内示みたいなものを得た1183年、そうかと思うと壇ノ浦で平家を滅ぼした1185年説(平家政権は実質的に武家政権だったため、それを滅ぼしたという意味で)があったりする。
 場合によっては、天皇家や公家に対して武家の実力を公然と見せ付けた承久の乱(1221年~)を武家政権の完全な確立と見る向きもあり、オッサンの習った教科書の年号はとっくにどこかへ消えちまってるのだった。

 「歴史ってのは確定的なものではなく、見る角度によって変わるものだし、日々新しい発見や解釈によって書き換えられていく生きたものなのだ」と私がしつこく主張する所以の具体的な例が、鎌倉幕府の開府時期だったりする。
 ただでさえ正史として記録されていく歴史はビクトリージャスティスの論理である。勝てば官軍。常に勝者の都合のいいように歴史は記録されていく。

 明治時代の教科書は徳川家康を大悪党として書いていた。でなければ江戸幕府を倒して生まれた明治政府の正当性を主張できないからである。
 同様に、戦後の教科書は戦前の日本政府を十把一絡げに悪と断じる傾向が今でも存在しているが、そんなわきゃないのはまともな大人ならみんな認知していることでもある。

 という具合に、歴史というものは生き物なのだ。常に変化している。まさか鎌倉幕府の開府年が変わるとは思ってもいなかったが、それとて解釈が変わればあり得る話なのだ。
 江戸幕府の開府は1603年とされてるけど、これについてもいろいろと解釈があるので、もしかしたら将来的に変わるのかもしれんよ。

 現代の目から見た解釈が変わる理由も、新しい資料が発見された場合があれば、国際的な歴史的事件認知の方法に統一しようということもあるし、あるいは現代人にとって都合のいいように政治的解釈をしたくて定説を覆す場合もある。
 歴史というのは単なる過去の出来事の羅列ではなく、現在につながるひとつの壮大な縄のようなものなのだ。
 縄の表側と裏側で表情が違うように、見る角度によって歴史事件の解釈は変わる。そして太い縄であってもそこには細かく細い繊維が束ねられており、その繊維ひとつひとつが市民個人の歴史なのである。

Yoritomo

 ↑ 見慣れたこの肖像画も、頼朝じゃねえんだってよorz

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

先週、タイヤ交換しなくてヨカッタ~。
週末こちらも雪みたいです。

投稿: ガキ | 2009年3月11日 (水) 22:40

夏タイヤに履き替えてるクルマをずいぶん見たんですがねー。
なんぼ雪がなくても、3月中旬にタイヤ交換すんのは当地においては気が早いっす。
たまに4月頭に降ることがなくもないですからね。日中には消えてしまう雪でも、朝はナメられまっせーん。

投稿: ビヨ | 2009年3月12日 (木) 17:50

そのCM、具体的にどーいうシチュエーションですか?福岡でも「福岡版」と称してやってますよ。

福岡版は、何やら見晴らしの良い背の高い建物の中にあるバーみたいなところで、そこから見える夜景をバックにグラスを傾けるといった趣向ですが。窓枠がやたらとゴツくて、まるで東京タワーの展望室みたいな雰囲気です。

いかが?

投稿: エンゾー | 2009年3月13日 (金) 18:45

「秋田版」はですね、斜めの太い柱が印象的なビルの上のバーって感じです。
あれが市街東部にある某ビルだと言い張る方がおられまして。
ちなみに前作の屋上みたいなとこは、明確に「港町編」と名付けられてるようで、全国の共通性はなさそうです。

投稿: ビヨ@休日出勤中 | 2009年3月14日 (土) 08:42

あー、それですそれ(笑)。全く一緒です。
もうご覧になったかと思いますが、サントリーのHP見たら、「来店篇」というバージョンらしいですね。前回の「港町・夜篇」は北九州の門司港を見下ろす場所がロケ地だったので、地方に小雪が出て行く可能性がないわけではないんですけど、さてさて、今回はどこなんでしょうか。
なんかあのバー、雰囲気はセットっぽいんですよね~(^_^;。
 

投稿: エンゾー | 2009年3月14日 (土) 11:03

見ました見ました。セットっぽいっすよねえ(^^;
 

投稿: ビヨ | 2009年3月14日 (土) 18:34

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