空回り、もしくは挫折について
午後から雨が雪に変わり、気温が急降下するという天気予報を信じ、昼過ぎの現着を目論み湯沢市の『いぬっこ祭り』へ向かおうとしていた私。街を撮り歩くなら雨より雪のほうがマシ、という判断である。
普通なら午前中に現地へ入るようにするが、湯沢から横手へ移動して夕暮れから夜にかけてのかまくらを狙ってる時間的関係上、午後からのスタートでも時間は有り余ると思われた。
逆算して11時半頃に秋田市を出た私。途中か現地で昼飯を食い、祭りの出店を冷やかしながらオヤツ。夜は早めに横手へ入る前に腹ごなしするか、あるいは夜の出店でなにか調達することにした。
秋田市へ戻るのは21時以降の計画である。移動時間を除いても6時間くらいは撮り歩ける算段である。十分すぎる時間の余裕であった。
朝から激しく荒れた天気になり、こりゃちょっくらヘタレても許されるのではないかと弱気になるものの、「湯沢に行ってくる」と複数の周囲の知人同僚に明かしてしまっているため、ヘタレてる場合じゃねーなと思い直す。
秋田県南部の地図である。Google Mapからかっぱらってきた。赤丸が秋田市、青丸が湯沢市である。湯沢市から南下すると山形県との県境が近い。そのくらい遠い。
高速でだいたい100km、国道で90kmほど走ることになる。夏場なら高速でちょっとアクセルを強めに踏むと1時間以内で到着してしまうが、冬場は路面状況次第。
気温が一ケタ台と高く、路面は濡れているだけ。これなら夏とあまり変わらないペースで走れるものの、雨模様なのが気になる。
小雨であっても、ウロウロと現地を歩き回っていたら、簡単にズブ濡れになる。今回はカメラバック無しの体勢をとっているため、もちろんカメラも濡れまくることになってしまう。
私にしては珍しくカメラバックレスである。というのも、真冬の防寒衣料はもっぱら愛用のN-3Bなので、収納が豊富なのだった。
夜間のアベイラブルライト撮影も考慮していたため、珍しく一脚を持参しており、ほかに余計なモノを持ち歩きたくなかったのだった。冬の撮影行はフットワークを軽くすべきかとも考えたのである。
今回のメインはKDX。雪のあるシーンで銀塩のマニュアル露出機を使えるほど勘が戻っていないばかりか、おそらく他の勘も鈍って駄作量産になることが予想されたためだ。
レンズはシグマのAFをデフォルトに、サブでペンタコン29mm。どうしても単焦点レンズでじっくり撮りたくなる被写体があるとうれしく。
28Tiも持参していた。予備のフィルムも用意していたのだから気合が入っている。他にメモ機としていつものIXY-D900IS。デジタル機の充電機まで持参し、挙句にストレージとして901Xまで用意していた。撮る意欲だけは十分。
900ISと28Tiは首から下げつつ、アウターの中に入れる。KDXは左肩に下げ、ペンタコンは左の下の大きなポケット。フィルムなどは右の大きなポケット。一脚はストラップで右肩。装備はすべて収まってしまうのであった。
トラッドな防寒アウターとして我が家では最右翼のN-3Bは、軍用出身だけあってタフであり、収納力がそこそこある。冬の撮影行には便利なアウターなのだ。
現着は予定通りに13時。腹ごしらえもすでに済ませた。クルマを置いた湯沢市民会館は市街地のハズレにあるものの、そんなに大きな街ではないので歩いても1kmちょっとで市街地に入る。
撮る気になっている時は徒歩が基本の私は、会場までのシャトルバスをシカトして歩いて市街地へ向かった。
まずは気になる両関酒造に向かう。酒蔵の町として知られる湯沢の中で、両関酒造はシブい木造建築で知られる。
数々のカメラマンが背景として使ったりモチーフにしている建築物である。見物しておく価値があるというものではないか。
?あれはなにかのガイドブックに載っていた母屋の姿に間違いないが、どうもイメージと周囲のロケーションが違う。
シブい旧市街地通り沿いにある一際目立つ建物かと勝手に私は思い込んでいた。その小路に一歩足を踏み込んだだけで、もうその先にあのシブい母屋があるのだと予感させるくらい、通りそのものもシブいのだと私はイメージを膨らませまくっていたのである。
とりあえず母屋はシブい。なんつっても、登録有形文化財だかんな。でも普通の街並みの中にポツンと残っている感じが、個人的に違和感だったのだ。
これが増田や六郷の商店街くらいシブい街並みの中にあるのなら、もっとシブいだろうに。ないものねだりしてもしょーがねーか・・・・。
祭りの会場へ向かう途中、なにやら気になる雪のかけらが。店の前に等間隔に並んだかけらは、もしや小型の犬の雪像を作って置いてあった痕跡なのではあるまいか。高い気温と雨によって姿を消してしまったっぽい。
そういえば秋田県内は前日から各地で大雨洪水警報が出ていた。冬なのに、である。気温が高いから雪ではなく雨になり、降り積もってる雪を雨が融かすため、必要以上の水が河川や下水に流れ込むっていう寸法だ。
ということは、祭り会場の雪像も同じことになっているのではなかろうか。小雨に降られながら、ひとまず私は祭り会場へ向かうことにした。
商店街の辻々には雪の祠が作られている。融けかかったカタチをしているし、雪が少なかった証拠に、汚れた雪を使っているものもある。
こんな具合に、雪の祠には供え物をしてローソクを立てお札を祭ってる。祭ってるはずなんだが、融けてきた雪の水分によってお札はもうクチャクチャになってしまってる。罰当たりな気がしないでもなかった。
うぅ。祭り会場へ向かうメインルートで、すでに祠が融解して崩れてしまっている。原型をとどめていない。暖冬と降り続く雨のせいである。
こんな状態では、祭りのメインである雪像群はものすごいことになっているのでなかろうか。雪で作られた犬の雪像がメインの祭りだというのに。足が重くなる私なのであった。
というところで次回へ続く。
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コメント
昨日はこっちは20度ですぜ、だんな。
なんでも2月の高温記録を抜いたそうですわ。
だって5月かと思うほどの陽気でしたもん。
子どもとバイクでタンデムしても寒くないし。
上着なしで遊びに行けるくらいだったですよ。
でも今晩からまた8度以下になるみたい。
こりゃ風邪引きもふえるだろうなぁ。
花粉も盛大に飛んでるみたいだから。
花粉症が風邪ひいたら大変でしょうな。
投稿: ぴゅんぴゅん | 2009年2月15日 (日) 22:37
中田商店って上野の?
なんかそんな店があった気がするんだぁ。
ワークブーツ買った覚えがあるような。
そんな気がする。
投稿: ぴゅんぴゅん | 2009年2月16日 (月) 10:38
当地は3℃でしたが、季節ハズレの暖冬モードってな感じでやんしたね。
それなのに今日はもう・・・・。
中田商店の現地体験は、私は御徒町っす。
あそこで買ったB-3は今でもたまに着てます。
田舎じゃ派手すぎるので自重気味ですが。
投稿: ビヨ | 2009年2月16日 (月) 18:35