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デジタル原版の保全について

 前にデジタル原版の保存についてBBSへ質問があった。

 CDやDVDは定期的にデータを移し変えねばならないほど保存に信頼性がなく、信頼性が高いリムーバブルメディアのMOは進化が止まっている。
 結果として、記憶容量あたりの単価が安いHDDをパラで装備するRAIDが理想的なのではないか、ということになった。RAIDにもいろいろパターンがあるらしい。この場合はもちろんミラーリングを構築するRAID1だ。

 同じデータを同時に2基のHDDに書き込み、1基のドライブに見せかけて、実は同じデータが常に2基に書き込まれている。これがミラーリング。
 ハード的な故障で片方のHDDがオシャカになったとしても、もう片方のHDDは生き残る。同時に2基のHDDが壊れる確率は、HDD1基の場合に比べて理論上1/100になるので、データ保全の安全性が高いとされる。
 仮にRAIDユニットそのものが壊れたとしても、HDDに書き込まれたデータまで壊れているわけではないので、ドライブの復旧とデータの保全は可能である。

 かつてのRAIDというのはサーバーなどの特殊用途であったらしく、ちょっと高価なものだった。かなり前に導入を検討して、価格から断念した経験がある。
 現在はタワー機に導入できるハウジングは当然として、外付けのUSB経由ケースも安価に出回っている。外付けのユニットだけなら1万円台で買える。これにHDDを追加で内蔵させればいいということだ。

 デジタル原版の安全な保存にお悩みの方には、RAID1をオススメしておく。外付けユニットなら電気的知識やパソコンのハード的知識はほとんど不要のまま、HDD単体を2つ買ってきて接続してケースに収めるだけだ。あとはUSB経由。
 3.5インチの500GBクラスでも1基5千円しない。500GB×2の外付けミラーリングを組んでも3万以内である。1TBでも1基8千円からあるので、ギリキリ予算3万でなんとかなる場合もあろう。

 我が家のKDXを例にすると、RAWで使用して1カット10MB以下。これに同カット高画質Jpegを1セットにして、合計17MB前後だ。ということは、単純計算すると500GBで2万9千カット以上を保存できる。RAWだけなら5万カット近くなる。
 実際にはHDDの公称容量すべてを使えるわけではないので、上記よりも保存カット数は若干減ることと思われるが、それでもこれだけ保存できたら御の字であろう。

 HDDを裸のままではなくリムーバブルケースに収めるタイプのユニットなら、AとBのHDDをミラーリングさせ、いっぱいになってきたらAを取り出してBを初期化し、今度はBとCのHDDを組み合わせることができる。
 裸のままのHDDでも保存はしておけるが、心理的にはケースに入っていてくれたほうが安心できると思う。
 HDDならばデフラグなどを使って中身のメンテナンスが可能であり、仮に磁気記憶的にイカれたとしても、フォーマットし直すことで生き返る可能性が高い。フォーマットすることでデータはすべて消去されるが、HDDそのものは別用途で再利用もできる。

 RAIDには0から6まで方式があるので注意していただきたいことと、RAIDを利用するには単にHDDが2基あればいいというものではなく、RAID用のチップが搭載されているパソコンかユニットでなければ利用はできない。ソフトウェア的に処理するRAIDもあると聞くが、個人的にはちょっと不安である。

 ネットでRAIDユニットを調べていただいて、ユニット単体でRAID1が可能なら問題ないと思う。なお、容量の違うHDDを組み合わせた場合、RAID1では最小容量に設定されるので、できれば同じ容量のHDDを2基使用のこと。
 また、HDDの高速化と効率化を意図したRAIDながら、RAID1は高速化になんにも貢献しない方式なので、高速化には期待しないでいただきたい。
 したがって外付けのデータドライブとして使うのが良く、OSを置いたりはしないほうがいいと思う。

 私はまだRAIDを組む予定がないため、もうちょっと様子見。昨年HDDを飛ばしちゃったというのに、懲りていない様子である(^^ゞ

 

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コメント

僕はあえてRAIDを組まずに外付けHDD2基で対応しています。
万が一、間違って削除してしまったときのことを考えると、定期的な保存作業さえ面倒に思わなければ一番効果的な保存方法かな、と思いまして。

というか、PCがRAIDに対応していないので組むのが面倒というのが一番の理由なんですけれどねw

投稿: テロメア | 2009年2月23日 (月) 11:08

そうそう。RAID1では「間違って操作」が鬼門のようですね。Wikipediaの解説でもそのへんに触れてましたっけよ。

投稿: ビヨ | 2009年2月23日 (月) 16:23

HDDを蹴倒して、未処理の仕事用のカットを100枚ほど飛ばした
俺が来ましたよ。
 
IOデータの2テラのヤツを使ってたんですが、二台のHDDが
組み込まれているタイプだから、ミラーリングしておけば、片方が
壊れてももう一台あるから大丈夫!…のはずが、倒れた衝撃で
二台とも一度に壊れましたorz。
 
物理的な衝撃にはミラーリングも意味がないことを身をもって
思い知ったので、今では「パソコン本体(一時的なもの)」
「メインのHDD」「サブのHDD」という三段構えで保存しています。

投稿: エンゾー | 2009年2月25日 (水) 15:30

ええ、我ながらタイムリーにRAIDの話を書いてしまったと感じましたよ。よりによってエンゾーさんがなー、と(^^;
 
書き込み中にトゥキックだったんですかね。2基共にヘッドが当たっちゃいましたか?
テロメアさんが書き込まれている通り、RAIDにこだわらなくても、HDD利用でデータを時間差で共有する方法も、蹴倒すアタックには有効ですよね。
 
あたしゃたまたまデスクトッパーに復帰したんで、現実的にRAIDを組める環境になったというだけで、それまでは内蔵HDDから不定期に外付けHDDへ移してましたから。その外付けHDDが昇天したって話でして。
今ならデスクトップ機であるケン君1号へ、RAID1の外付けを装備する意味があります。

投稿: ビヨ | 2009年2月25日 (水) 18:05

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