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吼えてみる

 実に殺伐とした環境で生きているのだなあ、と実感したことがあった。以前お世話になった方から「いつまでも見守ってるよ」とのお言葉をいただき、なんともいえず心を暖かくしていただいた。
 たかがそのくらいのことで?と思われる読者がほとんどだろうが、そういう暖かい言葉をもらったことは、ここ2年くらい記憶がない。親にすらもらった覚えはない。
 人の温もりや愛情といったものにまったく縁がない殺伐とした人生になりつつあると、あらためて感じた次第。

 人間的に壊れてきてもしょうがねえ環境か、と思ったね。人間というのは社会的生き物であり、孤独に生きていくようには作られていない。孤独感が限界にきた人が絶望から自殺するのは当然ともいえるし、自殺方向でないのなら、どっかおかしくなってきて当たり前。
 たぶん私は狂いつつあるのだと思う。ここ半年ほど体調も密かにおかしい。自分のあちらこちらに異常を感じる。そのうち狂ってきてることすら感じなくなるのだろうか。そうなったらおしまいだな・・・・。

 いかんいかん。ちょっと愚痴めいてる。愚痴のつもりはなく、現状解説、および「狂ってきたら教えてちょんまげ」という意思表示だったりするぜ。

 話は変わる。

 西欧には『共同合宿所』というものがありますね。最近でもたくさんあるのかは知らないが、かつてはたくさんあった。
 部屋は狭いながらも個室が確保され、食堂ではかなりまともな食事にありつけて、まとめて食費込みで前払いしたら割引してくれる。ただでさえ安い利用料を割引してくれる。規模は大きく、建物はまるでホテルのような大きさである。
 地方から出てきて職を探している若者や、人生の目標を達成するために雌伏している人が利用するらしい。清潔で食事のいいところが人気になるようだ。

 我が国でそういうものはなかなか見当たらない。企業や学校の寮ならたくさんある。でも一般に開放されている寮は数少ない。
 いわゆるドヤ街には格安の宿があるものの、清潔さとはかけ離れた存在で、単に安いというだけのものであるし、相部屋のところが多いという。

 東京の下町には外国人旅行者がよく利用する合宿所のような宿があるね。たまにテレビで紹介される。ユースホステルみたいなノリで利用されてるのではないかと私は思ったけれど。
 安く旅をするならそういうスタイル。彼らにはその文化があるのだと思われ、『共同合宿所』の文化なのだと思う。

 年越し野宿はさすがにかわいそうだというので、ボランティアが年越し派遣村を設営したり、世論に押されて自治体が使用していない施設を開放したりはしているものの、あくまで臨時の宿舎でしかなく、明日明後日に景気がすぐ戻るというものではない現状では、期限付きの短期間開放など意味がない気がする。
 年末年始に恵まれない立場にいるのは心理的にキツいものがある。それは理解できることではあるものの、本当に野宿が厳しくなるのはこれからなのだ。寒さのピークは2月なんである。

 自治体が本当に世論に押されて廃校を開放したのかどうか。それすら疑わしい。世論というよりマスコミの報道に踊らされただけじゃないのかと。
 街頭インタビューでいわゆる街の声を拾い、それを世論とするには、マスコミの意図的な編集作業を排除せねばならず、たいがいの街頭インタビューというのは一定の意図を満たす発言で構成されるものだ。

 マスコミで偉そうに報道している側には、明日の飯を切実に心配しなければいけない立場の人は皆無に等しいし、今夜の屋根と壁を探して血眼になる人はおるまい。
 ワイドショーに登場するコメンテーターやら評論家センセーは、いつもカネがありそうな身なりをしていらっしゃる。
 解雇されて明日が見えなくなってる人が大量に生まれている現状には、マスコミもセンセーも評論する資格は一切ない。
 人生において一度でも「住むところがない」「手持ちの現金が底をつく」という経験がない人の発言など、現実を知らない理想論、もしくはピントはずれの妄言であろうよ。

 私が悲しく思うのは、派遣登録している人のほとんどは、なりたくてなってるわけではないということだ。
 ほかに採用してもらえるところがない。一定以上の収入を得られるのが派遣しかなかった。そういう消極的な理由なのである。

 ところが派遣はギャラが安い。当たり前である。派遣している会社が搾取するからだ。搾取しなきゃ派遣会社は運営できないし、事務系の非生産部門社員の人件費も捻出しなきゃならんので、一般社員から搾取しなきゃ会社は回らない。
 派遣社員という不安定な身分で、しかもギャラが安いとなれば、生活していくにも節約一途になるのは目に見えることで、いつになっても貯蓄なんざできるわけがなく、派遣をクビになったら蓄えがない分キツい。明日の飯をいきなり心配しなけりゃならない。

 そんな生活では将来設計もクソもあるわきゃなく、派遣にどっぷりと漬かってる間は「その日暮らし」みたいなものであろう。人生足踏みしているに等しい。
 そういった人たちが職をなくして彷徨している。人生のリセットなんていう甘いものではない。明日の飯。今夜の屋根。そういう切実さなのだ。今までも、そしてこれからも、厳しい人生なんである。

 そしてそういう人たちがもしも所帯を持ったとしても、生まれた子供たちにカネはかけられまい。それなら子供作るのやめとくか。そう考えて当たり前。時間が進むほど社会格差が広がっていく。
 職業選択の自由などという言葉はとうに吹き飛び、日本は明らかに戦前の階級社会に戻りつつある。地方出身のハンデ。学歴のハンデ。選んだ職業のハンデ。それが「自由化」という名で日本が推し進めてきた結果である。庶民にとっては不自由化でしかないのだね。

 なんで日本はこんなセコい国になっちまったかな。階級社会はいつかブチ壊されるのが歴史の理なのにね。歴史に逆行してるよ。今の日本は。
 庶民が夢を見ることが許されない国。そんな国に未来もクソもあるわきゃない。早晩社会的な混乱が起こるだろうね。

Vip507717

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コメント

私も含め、国民全員が、きちんと教育されていて、どこかの会社に所属するのではなく、生業を起こせるようになっていたならば、みんなが独立できると思うのですが、「いい大学に入って、いい会社に入れば安泰」という教育を受けているので、不況になると、みんな困っちゃうんですよね。私も、起業できるほど勇気がないってのは、そう言うところにも原因がありそうだと思ったりします。
でも、どんな教育を受けていようと、「生きていかなくちゃいけないんだ」っていうように考えられなくちゃ、みんな死んじゃいますよね。「死の苦しみは一瞬だろうから」なんて、考えちゃうでしょう。
個々人が、会社に属していようと、起業していようと、「独立」できていることが、社会の理想のようにも思うのですが、なかなか、そういう風にはなれないもんです。私も含めて。中には、ハンデを背負っている人もいるわけですし。
で、皆さん、お上が給付金を配るって言うことを、「票とりの為のばらまき」であって、「困っている人に行き届かない悪法」と批判しますけど。「一旦貰ったお金を出し合って基金にして、困った人たちに再分配する仕組みを作ろう」って言い出す人が全く見つからないっていうのも、ちょっと淋しい。
駄目なシステムなら、どう扱えばいいか。国が何かをしてくれるのを待ってるんじゃなくて、国のダメなところを国民が補えるように考える。そういう風になれれば、とても幸せな社会に成りそうに思うのですが、それじゃ、駄目なんですかね。
国が「完璧な存在」に成れるとするならば、中国も、北朝鮮も、どこかの独裁者が闊歩している国も、楽園に成っているはずなんですから。
って、こんなコトを考えている私は、とってもナイーブなのかも知れません。
ビヨさんのところに、こんなコト書いていても世の中何も変わらないことも判ってるんですけども。
なんとなく、愚痴りたくなってしまったので。。。
お許し下さいませ。

投稿: Nori | 2009年1月 8日 (木) 23:40

私よりも数段レベルの高い愚痴(^^;
 
えー、今回のエントリーは「偉い方々」から度々アクセスがあります。
Noriさんの思いが現実化する可能性もあるということで。世の中変わるかもよ・・・・。
 

投稿: ビヨ | 2009年1月 9日 (金) 11:18

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