邂逅について
本年最後の宴席に行ってきた。5時間半のわりに、いまひとつ酔わずこうして更新したりしてるわけなんだが。
9/23のエントリーに登場する10歳ほど年下の女性と飲んできた。私が結婚してすぐその後に彼女は会社を辞めたので、たぶん12年ぶりくらいの再会だと思う。
当時は裕木奈江であったはずだが、12年の月日は長い。元ヤンの延長線上の姿で、それなりに年月を加えた彼女は、飲み屋に来る前にすでに酒が入ってるという状態で、それがなにを語っているのかは12年ぶりであってもわかる。
異様なはしゃぎぶりから、なにか抱えているものがあるのは間違いなかった。
お互い外見に年月なりのものを加えたとはいえ、「変わんねえな」が第一声。んで、ヤンキー上がりのくせに気を使う彼女は、私と同年代の独身女性をわざわざ伴って現れたりした。彼女なりの友情のつもりなのだろう。そういうところがかわいいヤツである。
頭の硬いオタク不良中年と、ヤンキー上がりのテンション高い酔っ払い。まったく似合わない組み合わせながら、飲んでるうちに「こいつと俺は似てるんだな」と思った。
不器用で気を使いすぎて寂しがり屋で。わざわざ難しい恋に突撃していくところもまったく同じ。
当時の同僚の中で、今でも変わらず連絡をし合える唯一の仲という理由は、そんなところにあるのかもしれない。多感な時期をいっしょに過ごしたのだから。
で。元ヤンのやりそうなことで、同僚時代に撮りためた写真のアルバムをわざわざ持ってきやがった。重いアルバム2冊である。
そこに写っている20歳代の私の姿は、今と同じくかなり間の抜けたものであったけれど、オッサンになって気がついたことは、私の知らないところでみんなは自分らなりにいろいろと楽しんでたんだなあってこと。
当時の私は仕事にばかり目が行っていた。でも周囲のみんなは、社内恋愛やら不倫やら、けっこう楽しんでいたご様子。ほとんど気がつかなかったなあ。当時から私の周囲にいた人間は、損得で生きていたのだね・・・・。
お互いに当時の暴露話で盛り上がってるからには、当然に同伴女性は早々と姿を消し、もはや忘年会も終わってしまった誰も歩いていない飲み屋街に、ヨロヨロ歩く酔っ払い2人。
なんでこいつが私を頼り、傍若無人な半分ヤクザな世界に住んでる元ヤンを私がかわいがるか、なんとなくわかった気がした。
お互いに自分の今を相手に重ね合わせているからなのだろう。そして自分の歩んできた道と、これから進もうとしている道が正しいのかどうか、確認したいからなのだと思う。
そんな稀有な人間関係があってもいいか。そう感じた夜であった。
もちろんタクシーに乗せて送り返しましたよ。土壇場では紳士なんです。最近は、自分の中のカタいところとエロいところのバランスが取れなくて悩んでるのは事実ですが(^^;
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コメント
それなりに楽しい飲み会だったみたいですな。
昔話が楽しい時はその時に戻ってますね。
同級生とかと会うと、すっと時間が戻ります。
我に帰るとおっさんだけどね。
投稿: ぴゅんぴゅん | 2008年12月28日 (日) 23:58
切ない飲み会だったっすよー。不器用な人間が辿る人生行路って感じで、傷の舐め合いに近かったですね。
「利用する人間」と「利用される人間」の2種類が世の中にはいるんだなあって。
言葉には出さないものの、お互いに「利用される側の人間」だってわかってますしね。そういう立場の気持ちを理解できるのは、同じような身の上だからこそで。
悲しいのは、「あの頃は本当に考えなしに楽しかったよなあ」と「・・・・できるものならあの頃に戻って人生をやり直したい」というあたりが、情けなくも物悲しい一夜でありましたよ。
やっぱり人間ってのは多少のズルさと自己中心的観念を持ってないと、とてもですが幸せにはなれませんな。
この年齢になって気がついても、とっくに遅いわけですがー。
投稿: ビヨ | 2008年12月29日 (月) 09:47