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モノを申してしまう

 私が住まうアパートは官庁街と飲み屋街に近く、立地のせいか水商売や外国人の方が少なくない。
 隣の棟の6畳一間に4人くらいのアジア系が暮らしていたこともある。彼ら独特のなにかがあって、夜中に同朋が大挙集結し、集団で大喧嘩してたこともあった。たかが東北のド田舎とはいえ、少しずつ海外出身の住民が増えているのである。

 んで、私が利用してるゴミ捨て場ってのは、ウチのアパート専用のとこ。頑丈な金属製のケースに金網の扉がついてる豪華仕様だ。
 けれどアパートでよくありがちなことで、ゴミ収集日シカトのものが捨てられてたりする。世間の約束を守らないヤツは年々増えてる気がするし、独身者と若造の比率が大きいであろうアパートならなおさらだ。
 キレたゴミ回収業者が袋の中からダイレクトメールを引っ張り出し、ガムテープで壁に貼り付けて「ルールを守ってください!」と書きたくなる気持ちも理解はできる。

 だがそのDMの宛名が、明らかにアジア系外国人だったりすると、DMとはいえ信書をゴミの中から引っ張り出した感覚を問題にするより、日本語に馴染みがない住民に対して日本語で警告しても意味があるのかどうかという点に私の思考は及ぶのでありますね。

 秋田市は指定ゴミ袋以外の収集は現在一切しない。数年の猶予期間を経ての措置なので、行政側はそれなりにスムーズな移行を考えたものと思われる。
 けれど欠けてる観点がある。広報も指定ゴミ袋の印刷も、すべて日本語でしか書かれていない。港に行けばロシア語、時にはハングルの案内看板があるというのにである。

 自分がヨソの国で暮らしていて、しかもその土地の文字が読めないと仮定すると、こりゃ不親切だなって思う。
 いや、世間の平均的役所サービス感覚としてはそんなもんだろうとは思うけれど、そこから一歩踏み出せるかどうかといった部分が、役所の住民への気遣いというレベルを表しているのではなかろうかね?

 10袋1パックで売ってるゴミ袋の表に、小さな文字でもいいからせめて英語の説明を印刷するくらい、たいした手間でもコストでもなかろう。ゴミ収集業者に数ヶ国語で書かれた警告文を配って使ってもらうのも同じだ。
 目の前の仕事を消化するだけだから役所仕事と揶揄される。公務員なんて、しょせんサービス業でしかない。サービス業ならプラスアルファを加える努力をしなければ、世間から置いていかれるだけである。進んでいく世間について行けないなら置いてかれるのである。

 商売敵がいないサービス業ってのは気楽なもんだが、米国並に民間企業で公務を取り扱う専門会社が登場したら、現在の日本の公務員センスでは太刀打ちできるわけがなく、早暁公務は民間委託になり、役所はリストラの嵐だ。
 私のようにサービス業から足を洗って早5年というロートルでも「役所のやってることはまったく足りない」と感じるくらいなのだから、現役のサービス業諸氏はもっと敏感に役所のダメさ加減を感じてるのではなかろうか。

 自治体が比較されている時代である。なんぼ田舎であっても、マスコミや住民は意識的に自治体の比較をしている。それも全国的に自治体施策が話題になる昨今だ。
 サービス業感覚を持てない役所というのは、おそらく流れの中で取り残されていき、そのうち大鉈を振るうしかなくなるはずだ。その前に自分らの意識を改革する自助努力が必要だと私は思うが、どんなもんだろうか。

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