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恒例 冬への準備

 いやー、びっくりした。米国の書類では、私は1996年1月から米国に滞在したままの不法滞在者になっちょるらしい(^^;

 例の海外取材で、出国時に入管がドジったらしいが、12年前の書類の検索ができないらしいんだ。ヤツらのシステムじゃ。そんなわけで、私はかれこれ12年、米国に不法滞在してるか、もしくは密出国したことになってるわけだ。
 あの時のメンバーの誰かが米国旅行に出かけ、入国できずに往生したケースが数件あったことから発覚したらしい。メンバーっつってもな、数百人規模のメンバーだったからなあ。みんな不法滞在かよ(-_-;)

 そんなわけで、私の手元には船会社が発行した英文の事情説明書がある。私の名前が英文で書かれている。ミスターだとさ。ミスターっちゅーよりミスッターって感じだよな。私の場合。

 米国不法滞在者なのに、私は農村で冬に備えてきたわけなんだが。農村といってもオレゴンとかアラバマじゃないぞお。

 2回に分けて農村を訪問し、オフクロんちで冬囲いやらなんやらやってきた。

○ 庭の柿の収穫
○ 採れた米の整理
○ 冬囲いの一部新調と設置
○ 家屋の破損箇所補修
○ オフクロのクルマのタイヤ交換
○ 軽自動車じゃ運べない大きさの買い物

 昨年は欲の皮を親子で突っ張らせ、手の届かない高さの柿の実を取ろうとして太い枝を折り、オフクロはブロック塀から転落して腰をしたたか打つという無様さであったが、柿の収穫は300個を越えたという。
 それだけ欲の皮が突っ張ってるくせに、私もオフクロも柿を食わない。食わないくせに収穫しまくり、手間をかけて大量の柿をシブ抜きするのだった。

 今年は昨年以上の大収穫となり、どうやら350個の大台を越えたようだ。欲の皮を突っ張らせると昨年のようなことになるとキッチリ学習している親子は、適当なところでやめようと作業前に申し合わせていた。

 オフクロに怪我されちゃたまらん。マジで無理しないうちに作業をやめようと私は思っていたのだが、ハシゴに登ってる私の足元から「もうやめようよー」というオフクロの声が聞こえる度に、なぜかオフクロはエモノを次々と持ってくるんである。
 最初は枝を下に引っ張るための農具。昨年はそいつにモノを言わせて太い枝を折ってしまったというのに、懲りないオフクロではある。
 口では「もうやめようよー」と言ってるのに、高枝伐りバサミだのなんだのと、次々と欲の皮を突っ張らせる因業なオフクロに、私は閉口した。

 秋田の方言で「ヨグタガリ」という言葉がある。欲張りな人のことだ。また、動詞になると「ヨグタゲル」となる。おそらく欲に長ける、といった日本語の転化ではないかと思う。
 あまりヨグタゲレば、罰当たるよ。そうオフクロは口にしつつも、私に無理な収穫を要求するのであったよ。

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コメント

え、この柿って渋柿なんですか?
こっちのほうで渋柿っつたら割と細長い尖ったやつが
多くて干し柿を干してる光景を見かけます。
この手の平たいタイプは富有柿という甘い種類かと
思ってました。
そういやぁガキの頃山で友達と柿食ったら
渋柿でひどい目にあったことあったけど。
あの時はこんな柿だったかも。

投稿: ぴゅんぴゅん | 2008年11月11日 (火) 23:00

なつかしー。うちの田舎(新潟北部)でも、「ヨグタガリ」って言いますよ。動詞の表現は無いですけど・・・。
柿の種類もおんなじ。種無しですよね?

写真に包丁が写ってるのと、柿のホゾがT字型に残してあるところを見ると、干し柿にするのでしょうか。
うちの実家では、焼酎つけてビニール袋に密封して渋抜きしてました。昔は干し柿にもしてましたが、祖母が亡くなってからは干し柿は食べる人がいなくなって、作らなくなりました。
焼酎を使って渋抜きすることを「サワす」と言っていました。

投稿: ビールマン | 2008年11月12日 (水) 00:23

ぴゅんぴゅんさん >
よく調べもせずに書きますが、確か柿はほとんどが渋柿じゃないですかね。品種によって甘くなるものもあるようですが。
当地の柿は渋柿のみっていう話を聞いたことがあります。
 
ビールマンさん >
オフクロのリクエストで、すべて枝つきのまま収穫してます。処分しきれないので干し柿も作るのですね。
秋田弁では「ホイドタガレ」なんていうタガレ系もあります。

投稿: ビヨ | 2008年11月12日 (水) 12:59

先日某所でもこんな文章が

《「木醂し」・・きざわしと読みますけど
「醂す」は「味醂(みりん)」の「醂」と
同じで醗酵の用語です
これを人工的にしてしまうのが
干し柿ということになりますか・・》

渋柿を木になったまま熟すことを言うようですが、いい言葉ですね。

「もうやめたら?危ないよ?」と次から次と道具を差し出す母の愛・・・とても感動いたしました。

投稿: bean | 2008年11月12日 (水) 23:16

季節を間接的に感じさせてくれる日本語。いいですねえ。日本人の季節に対する敏感さというのは、大事にしたい感覚ですなー。
 
母の愛というより、「母の欲」であります。頭ではわかってるのに欲が勝って言動不一致というやつでして(^^;

投稿: ビヨ | 2008年11月13日 (木) 08:02

味醂の醂でさわすと読むのですか。ずっと方言だと思ってました。
beanさん、勉強になりました。

投稿: ビールマン | 2008年11月13日 (木) 11:28

350個ですか・・後が大変ですね。ウチでは毎年ワザワザ、スーパーで渋柿買って吊るしてます。数えたら90個ほど。皮むき手伝いましたが、面倒くさくなってくるとだんだん皮が厚くなり・・・
こちらでは、30個位で¥2000以上します。

投稿: ガキ | 2008年11月13日 (木) 19:46


母の愛と欲について。
私、毎週ロト6買って居間に置いておくのですが金曜日の朝、朝刊で確認作業に入る前にいつもハズレているのを教えてくれます。
これは、どちらでしょうか・・

投稿: ガキ | 2008年11月13日 (木) 20:00

>ビールマンさん
この文章を見つけた時、ビールマンさんと同じレスをつけてしまいました^^/

ここはひとつ「愛欲」ということでまとめてみては如何でしょう。(違うような気もするが・・)

投稿: bean | 2008年11月13日 (木) 21:52

ガキさん >
いつもハズレを教えてくれる母・・・・。うちのオフクロも間違いなくそういうタイプの愛です。
(ーー;)

投稿: ビヨ | 2008年11月14日 (金) 09:37

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