続・わかる人だけわかればよろしい
もうちょっと書けというリクエストがあったので、読者のほとんどの意向を無視して、前エントリーの話を続ける。
『太平洋戦記2』というのは、大東亜戦争モノのシミュレーションゲームとして一定の支持を得ているソフトである。
ただし、現実を再現するのがシミュレーションなのだということになると、どうあがいても大日本帝国が米国を相手にして勝てるはずはなく、「いかに負けるか」という再現だけになってしまう。そんなもんなあ、カネ出して買うヤツぁよっぽどの物好きだろ。
そんなわけなので、プレイヤーがやり方によっちゃ勝てるかもしんない隙がある。コンピューター側の思考が甘すぎる部分はよく指摘されるが、物量攻撃で面押しされたら、それこそ我が国はボロ負けになってしまう。
当時の我が国というのは、今の某国のように、貧乏国のくせして気位だけは必要以上に高い国家であった。
連合艦隊は世界第3位の規模を擁し、頭数だけなら陸軍兵力もかなりのものであった。けれど自衛隊と同じで経戦能力が皆無に近い。補給に要する在庫というものがまったくなく、正面装備ばかり揃えていた。
しかも鉄材の原料は米国から屑鉄を輸入していたのであり、航空機用燃料とオイルまで米国から輸入していた。供給元にケンカを売るってんだから、やはり当時の日本国家はどうかしていたとしか思えない。
GNP換算で約11倍の国家にケンカを売ったのである。しかも燃料も鉄鋼も在庫は乏しく、弾薬の在庫も少ない。消耗戦に対応できるだけの国内体制もない。生産力は低いままである。
つまり、敵側に一方的に損害を強いる戦い方をし、自軍の損害は極力出さない戦い方が要求される。仮に損害が出ても、それを短期間に復旧させることができる裏づけがなくてはならない。
となれば、当然に航空戦主体という方向になる。当時の航空戦というのは一大消耗戦ながら、海上兵力や陸上兵力を一定規模の使える単位に育てるより、ずっと短期間で構築できる。
現実にはパイロットとクルーの養成という難儀な問題が間違いなく発生するが、本ソフトにおいては全体の練度の上下というパラメーターしかないため、パイロットの損害は無視できる。
とはいえ、内地における航空機生産能力はまったくお寒い状況でしかないので、全力で生産能力向上を行うのは当然。
また、無駄な機種を開発してる余裕などない。当時の連合軍を見習い、これだという機種をひたすら生産するに限る。
例えば戦闘機なら、初期においては零戦21型、中盤では紫電改、後半は迎撃機として震電、艦載機として閃電を生産する。その他の機体は開発途中でどんどん発注キャンセルしちまえばいい。
こういった知恵というのは、明らかに現代人の後知恵ながら、我が国はなんであそこまで情けない戦いを続けて負けたのかという知識さえあれば、それをやらないか、あるいは逆の行為をしたらいい。
ただ戦艦については早急に解体する必要はないと思う。基地航空兵力が不十分な序盤においては、敵の大艦隊を阻止できるのは戦艦を中心とした水上打撃兵力のみである。
幸い、開戦とほぼ同時に大和が就役するので、これを利用しない手はなかろう。46cm砲でアウトレンジし、防御力の高さで敵戦艦の砲撃を一身に受け止める。
その後は護衛の水雷戦隊に突撃させて酸素魚雷の槍衾。それしか敵の大艦隊を退ける手がない場面が発生する可能性あり。
どう戦っても勝てる可能性がないのをなんとかしようとすると、現代人の後知恵を利用することと、ひたすら時間と物資を節約して史実よりも日本側の進む時間を早くするしかないのだ。
そうやって戦えば、いかに不運な指導者であっても、とりあえず米国と一進一退のままというレベルまではなんとかできる。
ただ、生産力に優れる米国と一進一退ということは、そのまま時間が過ぎたらいつか大反撃を食らうということでもある。
その隙を相手に与えないためには、早目の攻勢準備(基地航空隊の整備とか必要艦船の整備)が必要であり、敵と戦う際にはできれば一方的に敵に損害を強いたい。
ショボい敵兵力であっても見敵必殺で潰していかないと、やがては大兵力の一部と化してしまう。
当時、米国が行ったカエル飛び作戦も大いに参考になる。こっちも同じ手を使えば兵力と時間の無駄がない。
哨戒拠点としてのウェークと、目障りなグアムだけ潰し、あとは大陸方面が片付くまで放置でもイケる。ただ攻勢に出る拠点としてメジュロの整備、そしてカビエン、ホーランジアくらいは攻略して基地航空隊を整備しておきたい。
フィリピンと蘭印は放置。物資の宝庫に見えるが、実際は拠点を維持する兵力が必要になる分だけ無駄。
南シナ海のシーレーンさえ保全できるなら、フィリピンの敵航空兵力と地上兵力を潰してしまえば、あとは放置でもイケる。レイテやダバオあたりからB17が飛来するが、パラオの空襲さえしのげれば被害は皆無といってもいい。
どうせ米豪遮断作戦を将来的に実施するわけで、遮断しちまえば蘭印への補給は激減し、豪州攻略の後は孤立させることができる。自然損耗分だけで蘭印の敵航空兵力は勝手に消耗していくことだろう。
1944年の夏を過ぎてもハワイを攻略できていないと、米国との戦略爆撃の叩き合いに発展する可能性が極めて高い。
できれば1943年末には米本土を叩くキ91重爆の運用準備を完了させておきたく、そのための飛行場設営、そしてキ91生産に必要とされる莫大な資材、また運用するための燃料と膨大な弾薬をストックしておける目算が欲しい。
本ソフトにおいては海軍と陸軍の反目は新兵器開発に多少見られる程度なので、航空機は海軍陸軍問わず、使えるものはガンガン使っていく。
冒頭では零戦21型と99式軽爆。中盤では紫電改と4式重爆。終盤では震電とキ91。こういった組み合わせでいけば無駄がないと思われる。新型機になるほど資材を食うので、鉄鋼とアルミの供給システムを組んでおくこと。
ソ連にケンカを売るなら、戦車は3式中戦車ではなく4式中戦車レベルを狙ったほうがいいと思う。T34に対抗するには4式中戦車でないと損害補給が追いつかない。
ソ連をスルーするなら戦車は生産不要。洋上に点在する島の奪取には戦車不要なのだ。
艦艇については史実を省みて、対潜水艦兵力の海防艦重視。もちろん商船改造のショボい空母も対潜水艦兵力として有効に利用する。
初期においては戦艦の価値が高いので、安易に廃棄しないこと。後半になれば基地航空隊が充実しているはずなので、大和クラスと長門クラス、そして脚の長い金剛クラスを除いて解体してしまっても問題はない。
こういう画像で「萌え~」と感じるオタクの戯言である・・・・。
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