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花火とハタハタ

 IXY-D900ISを初号機常用に戻したら、画像に付される番号が2号機と重複してわけわかんなくなってる。基本的にファイル名で整理してるんで大変なのだ。

 というわけで、毎年8月第4土曜日恒例の、大曲の花火について報告させていただく。

 みなさんご存知の通り、大曲の花火は単なる花火大会ではなく、競技会である。全国の花火師さんたちがその技量と着想を競う一大芸術祭とも形容され、日本三大花火のうちのひとつに数えられながら、創造花火の歴史の長さから別格扱いされることが多い花火大会でもある。
 「創造花火」とは、単にドカンと打ち上げる花火の美しさではなく、テーマを持って各種花火を組み合わせて打ち上げ続け、ひとつの物語を構成するという作品である。

 その極めつけともいえるのが、そのためだけに高い桟敷券を買う価値があると観客に信じられている「大会提供」だ。

 競技会たる通常の花火には、常に採点がつきまとうため、なかなかブチ切れたような驚かされるものは出て来ない。知ってる人なら唸るような小技は繰り出されるのだが。
 逆に競技の合間にスポンサー付きで上げられる仕掛け花火のほうが派手で拍手が大きかったりもしがちである(今年は佐藤養助商店とおはよう納豆が秀逸だったなあ)。
 大会提供は競技と直接関係はないものの、花火のできる最新の技術をブチ込み、しかも華麗にストーリー性を持ち、打ち上げ会場のすべてを使って大規模に演出されるため、観客は呆けるか失禁するか発狂するかという、極限の見世物になっている。
 たった数分間に現出するこの世とは思えない光と音の競演。その規模と芸術性の高さはおそらく世界に例がなく、世界一の花火であろう。

 その大会提供。今年は例年よりパワーアップしていると感じた(当バカブログ調べ)。
 昨年と一昨年が少々技巧に走りすぎて地味な印象があったのに比べ、今年はもう力押しというか、ストレートに花火の迫力を押し出してる感じで、例年になく感動の輪は大きかったようである(当バカブログ調べ)。
 もう大曲の大会提供を見ちゃったら、そんじゃそこらの小細工花火なんざ、鼻でヘヘンと福田総理並のあしらい方をしちゃうんである。

 ただし今年は天気に不安があった。当地では先週から夏型の雨が断続的に降り続き、大雨洪水警報が度々出される状況である。当日の天気も曇り→雨。気温は急激に低下し、例年比-6~7℃という推移。
 大曲は冬場に気温がやたら下がる土地であり、夏でも夜はかなり冷える。盆を過ぎれば夜が涼しくなる北国の中でも、大曲っつー土地の夜はナメられない。
 なにしろ花火の観客は身動きせずただ座ってるだけなのだ。基本的には秋の装い+なんらかの防寒対策がないと辛いのに、天候は雨。辛い花火見物になりかねない。

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 午前中は曇り空で推移していた現地の天気も、午後からは怪しくなり、夕方近くから真面目な勢いで降り出した。昼間っから一杯やって昼寝していた私は気がつかなかったが、かなりの勢いで降っていたらしい。
 早く現地へ入って無料の観覧スペースをキープしたい人や、旅行代理店の都合で早々に会場入りを強いられた団体さんは、さぞや辛かったことだろうと思う。散々雨に降られても、合羽を着るくらいしか防衛の手段がない雨ざらしなのだから。

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 そんな状況下で私は困ったことに愛用の合羽を紛失してしまった。15年間愛用してきている合羽である。アパートを出かける時になぜか見当たらないのだ。
 しょうがないんで山歩きの時に持ち歩いてるコンパクトなウインドブレーカーをバックへ放り込んでみたが、現地に着いて確認したら、ウインドブレーカーではなく単なるシュラフのカバーであった(^^;

 およよ~。この雨の中、どうしろってんだい。そう思ったものの、どうせ安物のシュラフカバーしかないのなら腹を括るしかない。
 結果的にはオーライ。下手な合羽を着込むより、数段快適に過ごすことができた。ただ安物なので雨が激しくなると浸水が避けられないところはあるのだけど、染み込んで来る感じだったので不快なレベルには至らなかった。

 思えば、春先に花火を見物した時にはシュラフそのものに入ったまま見物していたし、今回はシュラフカバーで思いのほか快適ってんだから、アウトドア用品は安物でもけっこう役に立つのう。

 夜花火の時間になったら雨はほぼ止み、その後もわずかながら降ることはあったが、合羽程度で十分にしのげる程度のまま推移した。
 また今回の私の席は会場の端に近く、センターで見れなくてハズれかと思っていたのだけど、風向きがラッキーですべての花火を煙に邪魔されず観覧することができた。
 風向きの運不運というのがあって、モロ風下になると煙ばかりで肝心の花火がよく見えないばかりか、花火の灰と打ち殻が落下してきて全身が真っ黒になってしまうのだった。

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 ところで、今回は雨天で合羽を着ている人が多かったせいか、桟敷席への入場チェックがかなり甘い様子であった。
 ゲートの係員は例年の1/3以下で、私なんぞは桟敷チケットを雨に濡れないよう衣服の下に入れたままでついゲートへ入ってしまったのだけどノーチェック。
 道理で通路にガキどもがたくさんいると思った。あいつらはチケットなしで強行突入してきていたのだ。

 安くはない桟敷席のチケットを苦労して並んで抽選を潜り抜けた人が知ったら、あの苦労と出費はなんだったのかと激怒すること間違いなし。運営側の今後の善処に期待したい。

 翌朝の現地の食事はオカズが焼いたハタハタであった。秋田の人なら「はあ?この時期にハタハタ?」と思うだろうが、秋田産のハタハタではない。北陸産のものである。
 識者によれば、冬に秋田県沿岸に接岸するハタハタの魚群は、すでに産卵モードに入っていてパサパサの身なのだそうだ。
 私もハタハタなんぞ冬に食いたいとも思わず、あのパサパサの魚のどこがありがたいのかと激しく疑問に思っていたのだが、ようは冬の秋田名物ハタハタは、一番おいしくない時期の魚なのだった。

 んで、私が今朝食したハタハタは、やたらに脂が乗っており、ハタハタってこのくらいおいしい魚だっけか?と不審に感じるほどであった。
 産卵前のハタハタは脂が乗っているのが当たり前だと聞き、このくらいうまいんなら俺もありがたがるよなあ、と齢四十数歳にして地元名物へ見識を新たにした次第である。

 かつてのハタハタなんざネコも跨いで通るというくらい、当地ではとにかく安い魚の代名詞であり、パックではなく箱で買ってくるのが当たり前であった。
 ブリコっつって、メスが抱いてる卵ですな、これも珍重されると聞くわりに、口にしても全然おいしくはなく、なにが悲しくてこんな貧相な魚を秋田県人はありがたがるかなと私はガキの頃からずっと思っていた。
 だからオフクロには「メスいらねーからオスちょうだい」「ハタハタは俺あまり好きでないから」と何度も申し述べているのに、悲しい固定観念からオフクロは冬になるとハタハタを買ってくるんである。

 わざわざマズい時期のハタハタを食ってるというのは、なんとも秋田県らしい間抜けな話ではあるものの、確かに県人は代々冬のハタハタを食らってきている。
 でも夏のハタハタのほうがおいしいのだから、ハタハタを県の名物という位置付けをしたいのならば、ちょっくら方向転換したほうがいいんでないべかね?冬に食ってうまい魚は間違いなく寒流に乗る魚なんだし。

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コメント

ハイビジョンで見たよ。
現地で見ると凄いんでしょうねぇ。
ハイビジョンで見ててもきれいでしたもん。
音楽と合わせて打ち上げるのが良いですね。
最初の頃のオペラに合わせたのがきれいでした。
ビヨさんが行ってるだろうなって言いながら。
かみさんとテレビ花火観賞でした。

投稿: ぴゅんぴゅん | 2008年8月25日 (月) 19:39

遅レスでスマヌ・・・・。

テレビでもそんなにきれいなの?
音響と震動だけはなあ、現地のモノ(〃▽〃)

投稿: ビヨ@病み上がり | 2008年8月28日 (木) 17:58

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