怪しすぎる換算
もうひとつ、怪しげな計算をしようとしてなかなかできないでいる件について書くよ。それは燃料について。アウトドア用の燃料について、どれがコスト的に有利なのかという話。
「そりゃ灯油に決まってるべよ」という人がいる一方、カセットコンロ用ガス、すなわちCB缶が安いと断じる人もいると思う。
そのへんのコストを客観的に調べることはできないものかと以前から考えているのだけど、危険物取扱者の免許を持ってるくせに理系向きではない脳ミソのせいで、どう考えたらいいのかがよくわかんねえんだなー、これが。
しかもアウトドア用のストーヴってコストだけで語るもんじゃないし。愛玩性やら信頼性っていう要素が大きなものだからなー。
いくらコストが優れてるストーヴでも、使いにくかったり壊れやすかったりしたら意味がまったくない。
単純に分売されてる燃料価格だけで語れないというのは私にも理解できる。油は液体だしガスは気体だ。しかも燃料によって燃やした時に得られるエネルギーに差があるはず。質量だけでも比較はできないと思う。
重さだけでいいなら簡単。液燃系のリッターあたりの価格を1/4にし、ガス系の250gモノの価格と比較したら済む話だ。
無駄と知りつつ、いちおー比較してみると、自動車用レギュラーガソリンが250cc(比重はよくわからんので無視)で当地価格では約\44、灯油が約\31。
ホワイトガソリンは一斗缶買いではなく4リッター缶で買うとして、だいたい\150くらいだ。高いな、おい。
キャンプ用の一般的なアウトドア用T型ガス缶で、安いとこで\300前後。カセットコンロ用のCB缶で約\60。そんなとこである。
考慮しなければならないのは発熱量っつーか、燃やした時のエネルギーの差だと思うんだけども、これをどう換算したらいいのかがよくわからぬ。
なにしろストーヴのメーカーさんが公表してる数字をどう解釈したらいいのかよくわからない。「最大で」なんて書かれると、最大火力で使い続けるヤツなんざいるわけねえだろ、なんて思ったりするんだが、そういう数字しか出てないんなら信用するしかないしー。
適切な例かどうかよくわからないが、コールマンのフェザーストーヴを例にとると、タンク容量330ccで連続燃焼2.2時間、火力は最大で2125kcal/hとある。つまり1時間あたり150ccの消費量ということになる。
灯油なら武井だろうと思ったら、詳細なデータがメーカーさんから出てなくて困った。火力がわからないのである。たぶんガソリンよりもは強いような気がする。
そこでMSRのドラゴンフライのメーカー公表データを参考にしてみたい。最大2192kcal/hとある。
でも灯油使用データではホワイトガソリンよりも火力が落ちているようで、1リットルの湯を沸かすためにホワイトガソリンだと3.5分、灯油だと3.9分となっている。
その代わりに燃料600ccあたりの燃焼時間ではホワイトガソリンが126分、灯油が153分になってるから、燃費は灯油に軍配が上がるということらしい。
私が最近使ってるイワタニプリムスのIP-2243の現行機、IP-2243PAの場合は、ガス消費量が250g/hだから、250g缶は1時間で使い切ることになる(カタログではなぜか55分で250gを使い切ることになってるが)。火力は3600kcal/h。
カセットガス系ではユニフレームのUS-トレイルにご登場願おう。普通のブタン系ガス使用で最大3000kcal。250gガス缶で55分の連続燃焼時間となっている。
これだけ数字が出たらなにかしら比較ができそうなものだが、なにを基準にしたらいいのかがわからんのであるね。
単純に最大火力から指数化して1kcal/hあたりの消費量単価でいけばいいのか、あるいは燃焼時間を基準にしたらいいのか。
本当は火力を基礎にして計算したらいいのはわかってるんだけど、火力だけがアウトドアストーヴの使い方というわけではなく、私などは連続燃焼時間が気になる使い方なので、単純に火力でいいのかと不安になるんである。
燃料というよりもストーヴごとの性格の違いもあるだろうから、無駄な換算をしてるような気がしてるけれど、続ける。
まず先ほど出した燃料250g(250cc)あたりの価格を並べてみる。
ホワイトガソリン 約\150
レギュラーガソリン 約\44
灯油 約\31
T型ガス 約\300
CB型ガス 約\60
これに燃料1gあたりの発熱量を当てればコストは明らかになると思うが、残念ながら私にはそのようなデータを検索する能力がない。
そこで前述のストーブの火力を250gあたりの燃料代で割ってみる。
フェザーストーブ ホワイトガソリン 0.071
ドラゴンフライ 灯油換算 0.016
IP-2243PA T型ブタンガス缶 0.083
US-トレイル CB型ブタンガス缶 0.020
この数字は1kcal/hあたりの横並び的燃料単価指数になる。もちろん数字が大きいほどコストは高い。
ストーヴの性格や燃費を無視して単純に比較するなら、やはり灯油がコスト的には有利だが、それに迫るCB缶のコストの良さよ(^^;
無理があるのはわかってる。仕組みが違うストーブを並べて比較したって、まともな数値的な比較になるはずがなく、燃料そのものについて突っ込んで調べたほうがまともなコスト比較できると思われる。
文系頭のわかっちょらんオッサンがなんとか比較しようとして四苦八苦したものだということ以外のなにものでもないのよー。
というわけで、なにやら怪しげな数値比較をしてみたが、私のCB缶シフト路線はそんなにピントのハズれたもんでもなかったかと、あらためて自分に言い訳する材料にはなってるのであった(^^;
そうよ。調達した秘密兵器というのは、例のアレなのである。
CB缶からT型缶へのガス移行ができるし、T型缶用器具への直結も可能なタイプを選んでみた。
手元に空の250gT型缶があったので、試しにガスを移してみたが、なんとまあ簡単に移動するんで少なからず驚いた私である。
空ボンベを冷凍庫へ入れてキンキンに冷やしておき、本当は移送元を温めてやるとベストらしいんだけど、ほれ、夏は暑いし面倒だから。CB缶は常温のまんまで。それでも一気にガスが流れ込んでく音は快感であった。
T型缶には目一杯ガスを充填しちゃうと生ガス噴出の祭りになる危険性があるので、少し使って量が減ってるCB缶から移して試してみたよ。
100%移すのは難しいかもだが、残ったガスをCB缶で使ってみても、コンロが3分弱くらい使える程度のガスしか残ってなかった。
もちろんT型器具への直結も実験してみた。元々ある器具のバルブと、接続部についてるバルブのダブル操作になる煩雑さがあり、泥酔してる時はおっかねーものがあるように感じたが、実用上はまったく問題なし。
ストーヴには接続してみただけで点火はしちょらん、ということにしてくれ。まあ接続してみてもトーテムポールみたいに背の高いストーヴになっちゃって、実用性はゼロなんだ。
そこでスパイダーキットを導入すると、あら不思議、どんなシングルバーナーもUS-トレイルに変身するという。
違法だからな。ストーヴに規格外のボンベを接続して使用すんのは違法。いちおー断っておくぞ。
おそらくガスボンベも物価高の嵐に巻き込まれるだろう。なにしろ都市ガスが値上がってるくらいなんだから。現在は安かった時の仕入れ分で価格が安定してるだけだと個人的に考えてる。
今にアウトドア用の燃料がいずれも価格上昇ってなことになると私は思ってる。テント内などにコボしたら臭くてやっかいなことになりそうな灯油を敬遠してみると、コストで次点はカセットボンベだろうと私は考えたのだった。
追記 市販されてるCB缶用ストーヴのカタログデータを比べてみた。
US-トレイル 最大火力3000kcal/h 連続燃焼55分(250gのブタンで)
US600 最大火力3000kcal/h 連続燃焼55分(ユニフレームはどれも同じ数値だ)
Gストーヴ 最大火力2500kcal/h(プレミアムガス) 連続燃焼時間126分(250gブタン)
ST-310 最大火力2500kcal/h(プレミアムガス) 連続燃焼時間90分(250gプレミアム)
ST-301 最大火力2800kcal/h 連続燃焼時間108分(250gブタン)
ジュニアバーナー 最大火力2300kcal/h 連続燃焼時間79分(250gブタン) ガス消費量190g/h
カセットフージュニア 最大火力1800kcal/h 連続燃焼時間105分 ガス消費量150g/h
イワタニはちゃんとガス消費量が記されている。気になるのでジェットボイルとイータパワーのガス消費量を調べてみたら、ジェットボイルが100g/h、イータパワーが140g/hだ。
まあ熱変換系のストーヴは燃焼効率が格段に優れているんで、パーナー本体の火力は小さくてもまったく問題がなく、そのためにガスの消費量が少ないだけなんだろうけど。
ということは、CB缶から詰め替えたガスを熱変換系ストーヴに使ったら効率的に最強じゃねーか。法律違反の行為だけどもな(^^;
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