県北攻略(2)
うーむ。バドが買収されたかあ。年に1度、夏が来た当日の夕方だけ飲みたくなるんだわさ。バドワイザー。なにしろ憧れのブランドだった世代なのでね。少しは思い入れがあるのよ。
味が変わらなけりゃこちとら庶民にはなんも関係ねーけどね。アメリカの人にとっちゃ、オラが国のブランドをベルギーの会社に買収されたって感じで、あまり気分良くないらしいぜ。
気持ちはわからんでもない。キリンビールが外国のわけわからん酒造メーカーとかに買収されたら、やっぱスッキリしないもんな。
話は変わって。
初日に八森の廃村、荒下しか訪問していないが、どうせ夜は帰宅しなくて済む。いつもなら「せめて昼飯くらい外食でたっぷり」と考える私が、コンビニ飯を運転しながら食うという行為に出たのは、できるだけたくさん回りたいからであった。
一度二ツ井まで出てR7沿いのコンビニで昼食を補給。そこから引き返して梅内沢開拓村跡を探す。
ナビに頼ったところ、目的地付近とコールされて周囲を見渡したら、どう考えても尾根ひとつ隣に私はいる。ということは引き返して尾根が途切れる場所を探さなきゃいかんということ。
幸いにしてすぐ進入路を見つけたが、いつもこんな簡単に済むわけではなく、入り口を探して右往左往ってことはよくあるのだった。
廃村と違って、開拓村は「そこにおいしい土地があるから誰か入植せんね?」というノリというか、農林業開拓の尖兵といった立地なので、あまり山奥ではない。
こんなとこにも畑や水田を作ってたんだなあ、と感動したくなる部分は廃村も開拓村跡も変わらない。けれど条件のいい土地は農地にし、住居はわりと隅っこにあるのも廃村と開拓村が共通する部分でもあり、農業感覚では「まず農地」なのだろうなーと痛感する。
梅内沢開拓村跡は、畑や水田が山間の狭い平地に点在した奥にあった。住居が1棟残っていた。衛星のアンテナがあったんで、農繁期にはここに旧住民が泊まってるのかもしれんよ。
梅内沢開拓村へ向かう途中になにやらアジのある学校を発見していたので、ちょっと戻って立ち寄ってみた。ああ、やっぱり廃校なのかorz
こじんまりとした雰囲気のいい校舎スペースと、道路を挟んで反対側にグラウンドとプールがあったようだ。そちらは地元の地域会館のような感じで活用されているようだ。
このところ見かける雰囲気のいい校舎は、たいがい廃校である。ただでさえ子供が減って久しいというのに、人口そのものの減少も当地は顕著なのだよ。廃校というのは寂しい存在だ・・・・。
二ツ井の山の中から、大野台へ向かう。大野台は何度か挑んで敗退してる広大な開拓地だ。現在は牧場があるだけで、かつて入植した人々の生活の痕跡は皆無に等しい。だが分校があったという情報に接し、もう一度訪問してみようと考えたのであった。
けれど大野台へ行くルート沿いには廃村の柾山沢と根小屋沢がある。立ち寄らない手はあるまい。
小さな狭い区画にもきちんと水田がある柾山沢の景色が忘れられなかったのに、もはや田植えをしにくい区画は耕作が放棄されている模様であった。また、奥側にある一画には立入規制のロープが張られ、訪問を断念した。
根小屋沢では草刈りに訪れているお母さんを目撃。おお、がんばってんなあと思ったが、かつて畑があった山の斜面は耕作が放棄されている模様。
そういえば私の母親も草刈りだけはやたらうるさい。ひょっとして働き手のお父さんが病気になって耕作しとらんのではないかなど、なにやら心配してしまうのである。
大野台へ向かうルートは道路が改良されており、以前訪れた時とは道がまったく変わっていた。ナビだけでは迷う。
大野台へ駆け上がり、見慣れた牧場の景色を横目に植樹された区画へ突撃。碁盤の目のように引かれたダートを走り回ってみる。だが分校跡と思われる遺構は発見できず、今回も残念ながら敗退である。悔しいので牧場のネコをかまって遊んでみた(^^;
欲深い私は大野台から里へは降りず、太良峡へ挑みかかることにした。いわゆる藤琴林道である。走り抜ければ青森県側へ抜ける林道で、途中には太良鉱山跡とくるみ台国設野営場がある。この両者を確認したかったのだ。
藤琴林道と名乗るルートだが、道は狭くても舗装されている。カーブミラーもたくさん設置され、わりと安心できる道路環境ではある。いちおー脅したりはしてくれるけどさ。
太良鉱山跡地は基本的に一般立入禁止。すぐ目の前の丘の上に鉱山施設の遺構があるのはわかりきってるんだが、ズカズカと踏み込む気持ちにはなれず、案内看板の説明だけ読んで素直にスルー。
太良鉱山跡地からは道がいささか狭くなり、いかにも渓谷沿いの林道といった趣きの道になる。ハイビームにしとかないとちょっと怖い感じ。実際、下山のクルマが突っ込んできたものなあ。
途中の分岐を左に入り、未舗装と舗装路が3kmほど繰り返して、くるみ台国設野営場へ到着。
思いのほかきれいに整理されたキャンプ地で、屋根つきの水場と建設されたばかりのきれいなトイレがある。
クルマのエンジンを切ると、沢を流れる水の音と鳥の声しか聞こえず、なんともいえない自然の贅沢さがあるように思えた。木々になにかエネルギーをいただいてるというか、とにかくロケーションは素晴らしいものがある。
藤里駒ケ岳への登山基地的な性格がある野営場なので、おそらく登山中の方のテントであろう、1張りの山岳用テントがあった。また水場には前夜の宴会を物語る品々が残り、洗濯物なども干されていて、今夜はお疲れさんでまた宴会なんだろうな、と勝手に想像させていただいた。

この野営地を独り占めするなら、やはり平日だろうねえ。盛夏に避暑というのもオツだが、初夏や初秋の天気のいい日に日中からぼんやりしてみるのも気持ちいいかもしんない。
今夜はここで野営しちゃおっかなーという気持ちが当然に出てくるが、酒がない。買ってないんである。麓に下りて酒買ってまた上がってくるだけの元気はなく、時刻は15時半。微妙な時間になってしまった。
次の廃村を訪問するには、一度麓まで下りてR7へ戻り、しばらく走ってからまた山の中に突撃しなくてはならない。空は雲が増えてきて露出がとれなくなってもきている。ええい、あとは明日だ、明日!
二ツ井へ下りてきた私が選べる野営地は、またしてもきみまち阪公園であった。いつものスーパーで買い物し、いつもの野営地。去年繰り返した定番。
ここからは項を変えて野営について別に書きたいと思う。
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