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捨てたもんじゃねえよ

 社会ネタに触れる。今回の中国のでっけえ地震な。

 中国ってのは今も昔も英雄的行動をひたすら称えたい気持ちが強いらしく、話がすぐ10倍100倍に誇張される土地柄らしいが、そういった傾向を差し引いたとしても。

 学校の教師がさ、地震起きてとりあえず屋外に避難したんだけど、気がついたら自分が担任のクラスの生徒が誰も周囲にいないことに気がついて、こりゃヤバいってまだ揺れてるのに校内へ突撃したらしいんだね。
 んで、何人かの生徒を屋外へ連れてきたんだけど、全然人数が足りなくてまた突撃したらしいんだな。その突撃してく後ろ姿に、崩れ落ちる校舎が重なってそれっきりだそうな。

 党の宣伝用の報道かもしれん。それでもそういう教師が中国にいたとするなら、人として正しい教師の話なんだな、と私は思う。
 「職業として選んだだけだから」と言い訳したり、あまりの書類の多さを理由にして子供らを育てることを放棄するばかりか、子供らを個人的ストレス発散の相手にしたり、あろうことか性の対象にしちゃう教師が増加してるどこかの国と比べたら、なんとノリの清々しいことよ。

 いや、確かに「そんなやついねえよ」っていう話が現実に存在するから、こうして海外にも報道されて私も知るところなのであって、きっと現地でも自分の命惜しさに逃げ回ってた教師ばっかりのはずなんだ。
 それは誰にも責められない。自分の命を守ろうとする無意識の行為は生き物として当たり前の反応だもの。それを跳ね飛ばして普段の自分の役目を維持しようとするところが、社会的生き物である人間の所以なのだ。

 んで、現地で指揮しているという温家宝首相が、あまりにもグズくて言い訳ばかりしてるお偉いさんたちにキレて「民に養われていることを分かっているのか!」と怒鳴り散らしたっていう報道もね、事実はどうかともかくとして、そういう話が表に出てくるっつーのは、ヤツらの姿勢は今回の震災で変わるだろうなと思わせてくれる。

 オリンピックをどうしてもメンツ優先で決行せねばならず、そのためならもう万難を唯我独尊のまま押し通す姿勢は見せつつ、国際的に顰蹙買ってんのをお偉いさんは承知してたろうさ。しかもその国際的な基準にいつかは自分らも歩み寄らねばならないことも。
 最終的にどこへ着地点を置くかということは、たぶん先延ばしで国際お祭り的オリンピック後に想定していたんだろうけれど、その前に大災害を食らってしまったわけだ。

 災害ってのは起こらないに越したことはないけどもさ、戦争と同じで人間のナマの姿が表にすぐ出てくる事態でもある。
 イデオロギーもクソもない。生きるか死ぬか、食えるか食えないかの世界になっちゃう。唯一の基準は人間の命でしかない。
 そのくらい追い詰められた環境に日本の救助隊が乗り込んできちんと仕事してるっていうのは、ものすごく価値のあることだろ。ヤツらにしたら鬼畜日帝ということになってる国の経験豊富な救助隊なのだ。

 日本だけじゃない、各国の救助隊が乗り込んでる。中国一国で世の中が成り立ってるわけじゃないことをヤツらは知るだろうし、役人とツルんでおいしい汁を吸ってた土建屋の仕組みも知ることになる。
 資本主義社会の苛烈さの洗礼を受けてる最中のヤツらにとっちゃ、許せないことをたくさん知っちゃう今回の震災であろうし、信じられるものと信じられないものをちゃんと区別できるようになるきっかけになるんでないかね?

 もちろんヤツらだけじゃない。俺らも同じ。ヤツらが変わればたぶん俺らも変わる。っていうかさ、日本と中国が本気でタッグ組み出したら、たぶん西欧は邪魔してくるぞ。そんくらいすげータッグになる。
 歴史的に見たら、中国は日本の文化の母であることは間違いなく、お互いに理解できる部分は西欧の国よりも多いはずなんだ。

 持論として、今じゃ国単位で別れちゃってるけど、環日本海の人間ってのは古代においてお互いにものすげー混血してる関係なんだから、もうちょっと仲良くしようぜって思う。遠い親戚がたくさんいるんだからさ。

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