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秋田港は大陸の窓口になれるか

昨日の保険屋さんのエントリーに関して。

大手生保さんはウチの従業員の親族なんだってよ。
道理で殿様営業状態だったわけで(^^;
個人的には、だからこそ殿様営業やってちゃいかんのではないか?、とは思うけれどもね・・・・。

話題は大きく変わる。ローカルな話題なので、若干の解説が必要と思われ。

かつて日本全国の港湾を地区指定し、国が資本投下開発していた名残で、秋田港はそれなりに大きな規模になった。
だが港として後背地が狭く、海沿いにへばりつくかのように存在している。港が廃れた時期に後背地は市街地として開発されてしまい、大規模な施設の建設を困難にしている。
仮に港地区の開発をするならば、北防波堤と呼ばれる埋め立て造成地区をフルに活用するしかあるまい。新規開発しか余地がない。そんな立地の秋田港である。

この秋田港がウラジオストックへの航路として最適な立地にあることから、ロシア航路のメイン港として育てられないかという議論が当地で巻き起こっている。
つまり貨物の出入港として名乗りを上げたいということなんである。これを『環日本海シーアンドレール構想』と呼ぶらしい。

東北地区と限れば、確かに秋田港は日本海へ向けた良港といえる。地理的な位置に恵まれているように感じる。

Japansea

けれど、よーく考えてみれば、山形県の酒田港だって同じような立地なのだ。もしくは新潟港も同じ。青森港は大消費地と離れてるからハンデがあるけど。
っていうか、新潟とか酒田はもう何年も前から港にハングルとキリルの文字を並列した看板が立ってる。秋田なんてつい最近だ。取り組みが違うよね。

大消費地の東京に近いのはどこかという話になれば、これはもう新潟だし、東北の大都市である仙台へ近いのは酒田。
関西地区は、もうどう考えても舞鶴あたりに陸揚げしたほーが手っ取り早いし。
今のところ高速が全通していないというハンデがある酒田ながら、高速が開通したら酒田は仙台からもっとも早く到達できる日本海沿いの港なわけで。遠い将来を考えたら、発展する可能性が大きいのは酒田港。

じゃあ秋田港にあるメリットってなに?と素直に思うのでありますね。

レールアンドシーなので鉄道網も頭に入れなきゃいけない話題なのだけど、ちょっと大雪になるとすぐ不通になってる田沢湖線=秋田新幹線しか太平洋側直通路線はないでしょ。
コンテナ輸送をするJRFのフリクエンシーがどの程度のものか私はまったく把握してないけれど、JRFは基本的に狭軌区間の運用だべ?
秋田新幹線は田沢湖線区間に入ったら完全に標準軌になってしまい、狭軌の車両は走れないじゃん。そんじゃどこを走るかといえば、奥羽線経由で仙台やら首都圏に向かうしかないっしょ。

ところが奥羽線は山形から福島区間も標準軌だ。山形新幹線が走ってるから。狭軌規格のJRF車両は入線できんべ。
じゃあ山形まで走ってそこから仙山線で仙台へ出るしか手がなく、あとは新庄から陸羽東線で東北本線に出るしかない。まさか秋田から北上して大館経由の花輪線で盛岡へ出る手は使うはずもない。

ここで国鉄時代からの貨物輸送の夢、新幹線規格の貨物列車という大ネタが裏にあるなら、とりあえず理解できないでもない秋田港のハブ化なのだけど、列車コンテナ輸送の計画が崩れた瞬間、トラック輸送の酒田港に間違いなく軍配が上がるという、賭けに等しいなんとも怪しげな計画でもあるのだ。

地元で盛り上がってるほど将来性はないんじゃないかと個人的に思ってる。
得意の「過剰な先行投資がまったく回収できず」のパターンはやめてほしい。納税者のひとりとして。『身の丈』ってのを自覚してほしいもんですな。関係者には。

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