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実行力について

秋田県内陸部を走る秋田内陸縦貫鉄道といえば、山深い人口閑散路線の典型であり、第三セクター運営のド赤字路線である。

かつては日本初の女性運転士を登場させたり、イベント列車などを走らせたりもしていたが、最近はめっきり元気がない。
沿線自治体からの赤字補填金額は年々重荷になり、毎年廃止の噂が持ち上がる。

国鉄時代ですら採算が取れないと縦貫路線の開通を諦めた路線を、あらためて不通部分を建設して全通させたとて、最初から経営が厳しくなるのは目に見えていたはずである。
当時の関係者はなにを頼りに鉄道を存続させようとしたのか、いまひとつ理解できないところがある。まさか目先の転換補助金をアテにしたなんてことはないだろうが。

今朝の地元紙に、お隣り山形県のフラワー長井線が取り上げられていた。
地方の第三セクター鉄道はどこも経営は厳しい。
そんな中、フラワー長井線はイベント列車という手に出た。
ムシキングが流行れば昆虫バトル列車。駄菓子居酒屋が流行れば駄菓子屋列車。

一見、単に流行に乗ってるだけのように見えるが、フラワー長井線はイベント列車を30種、年間150本も走らせた。この徹底具合が、ツキを呼ぶ。
今では旅行代理店のツアーコースに組み込まれるほど認知される路線になっているという。

流行に乗った安易な企画は誰でも思いつく。問題は徹底して実行することである。
この徹底具合が、実に秋田県人に欠ける資質なのかもしれないなあと、最近思うんである。

全国レベルにまで成長しつつあるご当地ヒーロー超神ネイガーは、その世界観が徹底されているところに魅力がある。
商売文化圏的にいえば、秋田県ではなく山形県庄内地方に含まれる仁賀保地区からネイガーが登場した。
秋田のための地産地消ヒーローが、秋田的ではないはずの歴史と商売の文化圏から登場したというのも、皮肉なことではある。

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