« 楽しみが・・・ | トップページ | 週末恒例 »

Good die young

私はひさしぶりに泣いた気がする。心の中から出た涙のような。
めっきり涙腺の緩くなった私でさえ、泣くよりも落胆することの多い毎日。
悔し涙を浮かべることはあっても、泣きたくて泣くことはない日々だ。

今日は親戚筋の葬儀に出席してきました。
血縁としてはそれほど濃いわけではない間柄ながら、とても言葉では言い表せないほど、私は小さな頃から世話になってきている親戚です。

私の両親が出会い、結婚することになったのは、この親戚家のおかげであり、やがて私が生まれることになりました。
両親が別の出会いをしていたなら、今の私ではなかったわけです。
私が並々ならぬ恩を感じている家ながら、最近はご無沙汰でした。

亡くなったのは、まだ58歳の奥様。なんというか、姐御肌でキップがよく、威勢が良くてにぎやかで。それでいて人一倍情にもろい。そんな人でした。

ご主人は、どちかというとぼんやりした感じのトボけたところがある人ですが、商売をやってる家としては絶妙の夫婦であったのではないですかね。
ゆったりタイプのご主人と、威勢のいい奥さん。そして息子さん2人に恵まれて。

にぎやかなことが好きな奥さんは、私の結婚披露宴でもにぎやかでしたが、どこか影があったように記憶しています。
思えば、その頃にはもう肝臓に異変が起きていたはずで。

はもさんの披露宴にシロートカメラマンとしてお呼ばれした私は、臨席していた奥さんに見つかると、離婚の件で怒られると思ってビクビクしてましたが、やはりとっつかまって怒られました。
でもその頃にはすでに癌は転移しており、何度も腹を開けていました。
いつもビシッとオシャレをしていた奥さんは、その時にはすでに自分の頭髪ではありませんでした。
私にそれを見せ、豪快に笑い飛ばしてはいましたが。やがては脳に癌が。

商店の奥さんの葬儀に、老若男女、あれほどたくさんの人が詰め掛けたのは、奥さんの人徳以外のなにものでもないと思いました。

弔辞がまた泣けて。闘病生活の裏がありありと思い描け、涙を誘われました。
限られた人にしか見せない、姐御肌の裏の表情。病に侵されても生き抜くことをやめないその姿。

私は葬儀で泣くことなどない人間だと自分のことを思ってました。
でもあんなに泣いてしまうなんて。
自分の中に溜まっていたなにかを押し出すかのように。我慢していたなにかを打ち倒すかのような勢いで。私は心から泣いていました。

私だけではなく、みんな泣いていました。
一般会葬席から嗚咽があれほど漏れる葬儀も、そうそうありません。

前に向かって誰よりも懸命に歩いていた人を襲った病魔。
なぜいい人は早く亡くなってしまうのでしょうか。

Good die young.
神様は、一生懸命に生きている人を見ると、嫉妬するとでもいうのか。

その御許に招き寄せねば気が済まないとでもいうのか。

だとするなら、神ほど残酷な存在もあるまい。

R2912om35rdp3

|

« 楽しみが・・・ | トップページ | 週末恒例 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

無念ですね。
長く生きてほしい人ほど早くいなくなってしまいます。
人間の寿命というのは、不公平なものです。

投稿: 栄 | 2006年10月13日 (金) 18:09

そうですね。私も立て続けに身近な人間の死に直面しました。

人生折り返し地点に来て、そろそろ死というものに直面する機会が多くなる年齢に達したという事でしょうか?

前世や来世の事を考えずに今を大切に生きることが残された人間が出来ることなのかもしれませんね。

楽しく優しく生きてゆきたいものです。自分にも他人にも・・・。

投稿: HERO | 2006年10月13日 (金) 22:16

ちょっとしんみりしすぎー。
まさかビヨさん・・・・・。
かなり気落ちしてるでしょ?

投稿: しま | 2006年10月14日 (土) 06:13

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/118262/12267998

この記事へのトラックバック一覧です: Good die young:

« 楽しみが・・・ | トップページ | 週末恒例 »